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人生パンク道場 （角川文庫）
著者 町田康 （著）
頼まれごとをうまく断りたい、身体を壊したが酒をやめたくない、女遊びがやめられない…。老若男女の人生の悩みを、町田康が斬りまくる！ パンクな思考の次元を超えた角度からのアド...
人生パンク道場 （角川文庫）
人生パンク道場
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商品説明
頼まれごとをうまく断りたい、身体を壊したが酒をやめたくない、女遊びがやめられない…。老若男女の人生の悩みを、町田康が斬りまくる！ パンクな思考の次元を超えた角度からのアドバイスが満載。〔２０１６年刊に書き下ろしを加える〕【「TRC MARC」の商品解説】
相談１ 顔のきれいな若いどす黒い女に騙されるおじさんが許せない。相談２ フリーター 金たまらず。相談３ 昔の彼と別れて後悔。相談４ 引きこもりの幸せ。相談５ 彼の話ばかり。相談６ 阪神ファン。相談７ 息子の進路。相談８ 酒。相談９ 女遊び。相談10 男女。 相談11 趣味。相談12 内定。相談13 1限目に間に合わない自分に喝を入れてほしい。相談14 想像の中で人を殺していいか。相談15 酒をやめられない。相談16 頼まれごとを断りたい。相談17 善意による迷惑。相談18 片想いに悩んでいる。相談19 バンドのメンバーの中で彼と別の男を好きになってしまった！ 相談20 愛人になるべきか。
など、日常の不安に満ちたバラエティに富んだ質問に、目からウロコのお答え。爆笑エッセイ。
文庫化にあたり、新たに３つの質問に答える書き下ろし収録！【商品解説】
著者紹介
町田康
- 略歴
- 1962年大阪生まれ。96年『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、00年『きれぎれ』で芥川賞、01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年『権現の踊り子』で川端康成文学賞、、05年『告白』で谷崎賞、、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞受賞。著書多数。
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電子書籍
じつに「いい加減な」回答
2020/04/19 12:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読んで真っ先に思いつくのが、じつに「いい加減」「適当」な回答であるということ。
なーんて書くと、やっぱりマーチダは面白おかしくデタラメを書いているのだな!!?と思われそうだがそうではない。
『日本国語大辞典』によると、「「いい加減」には、相反する二つの意味があるが、(一)の場合は「いい」と「加減」とが、それぞれ独立したアクセントで発音されるのが普通であるのに対して、(二)は「いい加減」全体で平板型に発音される。」そうである。
日常のイラッ!!から人生の岐路に至る悩みまで種々雑多な内容を扱う。こういうものはデキる人に訊いても仕方ない。
勉強もスポーツも万能の人に、勉強に身が入らない、運動が苦手で、と訊いても畢竟「そんなことも出来ないの？」に落ち着く。
あるいは、DSMやICDに紐付けて「○×の疑いが」と診断めいたことを言われ、気付けば薬漬けで薬剤耐性と離脱に苦しむ日々…というのはウソである。
「さて、問題を解決するにはその根本を見極めていく必要があります。」（相談9 「彼の話ばかりする友人にうんざりしています。」）の一文はじつに筆者らしい。
本人の努力だけで出来ることは多くない。つーか継続することだけでも結構難事業である。
もちろん物理的・コスト的に不可能では解決は望めず、非合法な手段に至っては論外。
よくある、自分を変えろ、無視しろ、なんて空疎なアドヴァイスもYahoo!知恵遅れ、発言蛸町、ミ狂に溢れている通りで何の意味もない。
問題の根を捉え、解消できそうな手段を考え、荒唐無稽と不可能は排除して、実現可能かつ有効と思われる手段を選別して…。
試行的で思考的でじつに好い加減で常人の域を出ない、まさに「適当」なところにオチているのだ。筆者も相当な悩んだのが分かる。
表題と異なり、パンクはナリを潜め誠実そのものの回答もまたパンクか。
フィクションではないので、ここはもちろんふざけるところではない。
どういうわけか世の中完璧超人ばかり求めているが、ダメ人間と自身を律せない弱い人が集まるから世間は面白い。
電子書籍
笑いと知性に満ちた人生相談
2020/03/07 10:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
相談者を突き放したかのような、独特な語り口が良かったです。ユーモアを交えつつも、時には鋭く要点を捉えていました。
紙の本
単行本版に3つの相談と文庫版あとがきを加えたもの
2019/11/05 00:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本で刊行されたものに、3つの相談と文庫版あとがきを加えて文庫版として刊行されたものです。単行本で一度読みましたが、再度読んでも結構面白かったです。かなりふざけているようにも思えますが。
