電子書籍
リストって、見た目だけでなく生き方も格好いい。
2019/12/30 21:09
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
リストは、 (1)決断力があった。
(2)猛烈な読書家だった。
(3)ピアノ リサイタルを発明した。
(4)多くのチャリティー コンサートを開催し、その全ての収益を寄付する慈善家だった。
(5)多くの弟子を育てた。
へえー、リストってこんな人だったんだー。あのハンサムで、「ラ カンパネラ」を書いた彼が。なぜ、女にモテたか、よりも、彼の信念、「社会に奉仕する」という生き方、そして晩年は、聖職者となった姿にジーンとした。
紙の本
フランツ リストはなぜ女たちを失神させたのか
2016/10/29 05:19
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投稿者:英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リストの世界は奥が深い、ピアノ」の技巧が素晴らしいだけではなく彼自身のもつ音楽のその中に誰でも魅了する秘密があつたと思える。
その立ち振る舞いは女性をしてピアノの世界へのめりこます秘密が隠されていた何かをおしえてくれる本かもしれません。
電子書籍
人間としての魅力に感動
2016/06/27 18:56
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投稿者:ホント? - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラシック音楽は好きで、よく聴くのですが、リストは名前は知っていても正直、これといって好きな曲もなく馴染みがありませんでした。タイトルが気になって購入したのですが、読み始めると、その波瀾万丈な人生に驚くと共に、人間性にとてもひかれました。恋愛遍歴の派手さを考えると、とても嫌な奴かと思いきや、とても純粋で自分よりも人の事を思い、音楽、音楽人に尽くす姿に感動です。また、ショパンとの対比も興味深く、二人の関係も素敵です。当時の社会状況、音楽状況にも言及され、とても勉強になりました。またこのような物を読みたいと思います。
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確かにリストといえば「ラ・カンパネラ」を作った人とか、超絶技巧のピアニストで男前で・・・くらいのイメージしかなかった。すごくいい人だったんだねえ。ショパンにくらべてずいぶん長生きして、ちょっと話したくらいの人も全部弟子に認定しちゃったりとか、人生ほぼ慈善活動みたいな感じだったのね。しかし、当代随一のピアニストをもってしても弾きこなせない超絶技巧曲(もちろんリストは弾ける)作るとか、どんな譜面でも初見で完璧に弾きこなすとか、天才っぷりがはんばない。ショパンとの連弾コンサート、どんな感じだったのかなあ。。。。と妄想が膨らむ一冊でした。
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リストの時代の社会と音楽の状況を書いた本といえばよいだろうか.著者が前書きで「音楽書に分類されないような音楽の本を書きたかった」と述べているように,リストの生涯を縦糸にしながら,それをとりまく社会,歴史,技術,文化に焦点があてられている.たくさんの文献を読み込んだ労作だが,リストの音楽はあまり聞こえてこない.著者の意図通りともいえるが.
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○「ラ・カンパネラ」「愛の夢第3番」で知られるフランツ・リストという人間を、その時代のなかから描き出す一冊です。同時代に活躍したショパンに比べると、日本では書籍も少ないリスト。彼に対しては主に「超絶技巧」の一言で片づけられがちです。ですが、彼の音楽に対する功績をみても、ピアノ教師としての(後続の育成という)功績をみても、彼が音楽史上で極めて大きな役割を果たしたことは明らかです。そこで著者は嘆きます。何故リストはこれほどまでに理解されないのかと。
○なんといってもこの本はタイトル勝ちでしょう。使用済みの手袋、ヘアブラシ、飲み残した紅茶、はてはお風呂の残り湯までもが女性ファン(今でいう”追っかけ”)の収集の対象になっていたというのは、いまのアイドルにそんなことをしたら犯罪もの。これには「ええっそんな人がクラシック音楽の世界に居たの」と驚きを隠せませんね!
○じつは、「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」という問いに答えることは簡単なことではないと思います。この問いに答えるには、リストという人と、聴衆(とくに失神した女たち)の双方を、社会という文脈のなかで考える必要があるからです。その意味でこの本は、薄めの新書でありながら、とても挑戦的な本です。ただ、挑戦的なだけに、この取り組みがどれだけ成功しているかというのは、読む人によって評価が分かれるかもしれません。僕自身の感想としては、「女たちを失神させた理由」の答えを「奴隷的聴衆」だけに見出せるかという点が少し気になりました。反対にいえば、ブルジョワに対する旧来の貴族を教養人として美化しすぎているような・・・。
○この本は親しみやすい内容になっているので、リストという人について知りたいと思った人が、この本をお読みになるとよいのではないかと思います。
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タイトルはいかにも週刊誌的で、浅はかであるが、内容は、簡潔にして、整然と書かれていて、読みやすいうえにものすごく面白い。
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フランツ・リストの天才ピアニストとしての生涯を当時の社会情勢を踏まえながら、読むことができる。私のような初心者にもわかりやすく読むことができ、実際の曲を聴いてみたくなりました。
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タイトルに煽られて読む。なかなか面白い。昔の音楽家は大変だったんだな、と。
(2014年4月 6冊目)
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刺激的なタイトルのために外で人の視線が気になるところが難点だが、リストと19世紀ヨーロッパの音楽事情がコンパクトにまとまっていて読みやすい。より詳しい資料への導入として。
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~あらすじ~
フランツリスト。当時は、民衆の間で圧倒的な人気を誇り、西洋音楽史に名を残す最強のピアニストでありながら、日本ではほとんどその人生について知られていない。そんな彼の苦悩や野望、恋などを、ショパンなど彼の周りの人物や手紙のやり取りなどから考察していく。
~感想~
リストという人物は、単なる超絶技巧の持ち主であったというだけではなく、その内面には、当時の音楽家の誰よりも過去と未来の音楽に対する愛と希望が溢れていたのである。
また彼は、どんな難曲も引きこなせる天才でありながら、恋に悩んだり、たくさんの弟子を教えたりと、とても人間らしく一途で、男らしい人物だったということが伝わってきた。
フランツリストという人物をより深く知り、より深く愛せるようになる作品である。
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同時代を生きた、ショパンとリスト。
日本では、ショパンは絶大なる人気を誇るのに比べ、リストはそのピアニストとしての才能を正当に評価されているとは言いがたい現状。
サロン、巡礼、エレガンス、ブルジョワ、ショパン、ピアノ。
これらキーワードとともに、「19世紀音楽の縮図」と言われるフランツ・リストを通して浮かび上がる、19世紀の文化現象。
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リストの曲はよく聴くし、リストが史上最強のピアニストであることも、女性にモテまくっていたこともよく知っていたのだが、この本を読んで、私はリストについて何も知らなかったことを思い知らされた。
10代に鬱病を患っていたこと、「リサイタル」を発明したこと、聖職者になることに憧れていたこと…。リストについての印象が大きく変わった。
またピアノが19世紀のヨーロッパにおいて、経済を支える重要な商品であり産業であったことも知らなかった。リストのことだけでなく、リストの音楽の受け手であった、当時のヨーロッパの人々の息づかいまで浮かび上がってくるような本だった。
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ちょっと読みにくいところやうまく書けてないところがあるような気がするけど、全体としてかなりいけてると思う。実際リストの伝記評伝って国内ではほとんどないよね。貴重。
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善き
リストの生涯についてとても詳しく、また作者の主観が強すぎる事もなく、とても読みやすい。
リストを知りたい方へおススメできる一冊
タイトルが奇を衒っているように感じるが、コレがリストのイメージなのかもしれない。それを覆すだけの内容がここには在る。
リストに関する本は絶版を除くと1冊しかないそうだ。
若き日々はスキャンダルも喜んで起こし名声を得て、且つ見えない努力も凄まじい。恋愛にも溺れ生まれた子供を自分より早く亡くしてしまったり、最後まで天才ショパンを尊敬し一つの祖国ポーランドへの愛国も示す。
ワイマールの宮廷楽長、聖職者と知られざる一面も記されていてとても面白かった!
師匠ツェルニーが亡くなるまで続く、超絶技巧練習曲は師に捧げたもの
11歳でウィーンにてデビュー、ツェルニーに徹底的に基礎を叩き込まれる
12歳パリへ
15歳父を亡くしパリでピアノ教室として名声を上げる
18歳七月革命にて魂揺さぶられ、美青年はサロンを舞台に女性たちを魅了していく
失神した女性たちは、ブルジョワ女性の鬱積したエネルギーはフェミニズム運動へと駆り立て、欲望と快楽のメカニズムだと。
1839年3月8日 ローマ ピアノリサイタル誕生