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商品説明
国民国家形成における歴史学の役割とは。ボン大学で日本学を専攻したドイツ生まれの研究者が、明治政府が取り組んだ歴史編纂事業の全体像について、東京大学史料編纂所の歴史から語り起こす。史学史研究の基本文献。【「TRC MARC」の商品解説】
明治政府の歴史編纂事業は,歴代正史との接続による伝統の強調,国民意識の形成,西洋学問の導入という三つの目的がせめぎあう場となった.その舞台となった東京大学史料編纂所の歴史から語り起こし,国家との関わりにおける歴史学の役割を問う.【商品解説】
目次
- 第一章 序論
- 第二章 政府事業としての修史
- 第一節 明治維新と政府による修史事業再興
- 第二節 中央集権化と歴史課
- 第三節 大阪会議と修史局
- 第四節 一八八一年の政治的危機と修史館の再編
- 第五節 明治憲法への道
- 第三章 修史部局の活動
- 第一節 一八八一年までの組織と職員
- 第二節 一八八一年以降の組織と職員
著者紹介
マーガレットメール
- 略歴
- 〈マーガレット・メール〉ボン大学、コペンハーゲン大学博士号取得。スコットランド・スターリング大学助教授等を経て、コペンハーゲン大学准教授。
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紙の本
近代日本の成立と史学史
2018/02/26 23:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はドイツ人で東大留学の経験もある歴史学者。もう20年以上も前の著者の博士論文英語版からの翻訳。明治日本の成立以来、日本国の歴史の修史事業は国家事業の一環として取り組まれた。当初日本はランケに始まるドイツの近代歴史学の方法論を手本にしていた。しかし結局は単なる史料の収集、編纂に終始してしまい、戦前の皇国史観一色に行き着いてしまう。著者は日本の歴史学者の象牙の塔の閉鎖性にその原因の一端を見ているが、その傾向は今も変わらないのではないか?こんな立派な日本の史学史の研究書を外国人に先に出されて日本の歴史学者は恥ずかしくないのか?イヴァン、ジェブリンカの本を読んだ時も感じたが、日本の歴史学者はもっと骨太で精緻、且つ視野の広い仕事をするべきだ。