紙の本
心に沁みる鰹節の出汁
2017/08/12 14:40
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投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
再開発問題も一応の決着を見て、すみっこごはんに日常が戻ってきた感じ。ニューフェイスの登場も嬉しいが、何よりレギュラー陣のバックボーンが深くなってきているのが楽しい。
特に柿本さんと“かえで”の母との出会いを描く「明日のためのおにぎり」は、シリーズを離れた短編としても良質な小説だと思う。
また、かえでと純也の周辺を描く「マイ・ファースト鱚」、ジェンダーを題材にしているのにも興味を魅かれるが、何よりかえでの“鰹節には謝ってほしい。だって、お湯に入れたらこんなにいい出汁が出るんだよ”の言葉に、当たり前のことと思いながらも、昔は鰹節は鉋を裏返したような削り器で、料理の度に削っていたことを思い出し、その時の出汁の香までもが鮮やかに蘇るのを感じた。そうした意味でも、今巻は実にノスタルジーに満ちた一冊であった。
紙の本
渋柿は甘かった
2018/07/23 17:28
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
渋柿こと柿本さんが何故NPO法人の代表なのか?
ボクシングジムのオーナーが何故?が解かれる。
誰にも優しいすみっこご飯は柿本さんだったのね。
でも、楓ちゃんは本当に覚えてないのかな?
片鱗だけでも・・・カワイソウな渋柿。
電子書籍
少し物足りない…
2019/06/28 23:04
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラストはすごく普通で、若干物足りない感じがした。柿本さんの話がでてきて、それは良かった!相変わらず居心地良さそうな場所。
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今までで一番良かったかも。
ごはんをしっかり食べ、誰かのために作った食事を誰かと食べるというのは、とても尊いことだと思った。
ごはん作りも気持ちを入れ替えて、やろうと決意。
柿ちゃん良かったなー。
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あらすじ(背表紙より)
心にすきま風が吹いたとき、商店街の脇道に佇む“共同台所”は、いつでも、誰でも、やさしく迎えてくれる。恋愛に無関心なOL、誰にも言えぬ片思いに悩む高校生、シングルファーザーと結婚したキャリアウーマン。そして、無愛想な常連・柿本が回想する、忘れられぬ人との出会い―。それぞれのあたたかな恋心と愛が溢れ出す、大人気シリーズ第三弾。お待たせしました!
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すみっこごはん、近くにあったら行くのにな。
心がささくれた時に、そこに行って、あたたかな人達と一緒にご飯を食べたい。
(そして、今日の夕食は親子丼♪)
あの人の過去の話が、特によかった。不覚にも目頭が熱くなったじゃないの。。。
あれが、すみっこごはんの原点なのね。
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今回は、切ない話が多かったな…
人生、上手くいかないことが、たくさんあるよね。
最近、観た映画もそうだったのだけど、食事が人の心をほどいて、暖かい気持ちが生まれて、何かが変わるきっかけになることがあるってことを、再認識した感じ。
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これまでのお話も好きだけれど、この3作目がいちばん好きかもしれない。切ないストーリーばかりだけど、食べてくれる人、食べてもらいたい人を想いながら、作るごはん。私は大丈夫かな。
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前回のハラハラ展開を終え、
一つ一つのごはんに集中できますね。
どれも面白かったです。
ただ1作目、結局、そういう展開になるのかーー。
今時、そんなに鈍い女子っておるんかい?
自分の気持ちにそこまで気づかないってあるか?
少女漫画じゃないんだからさぁ・・・
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気づいたら新刊が!買って速攻読みました。
二巻目が個人的にあんまり…だったので今回も何か雑になってるかな?なんて思いながら読みましたが…良かった!持ち味の暖かさは健在のまま、物語の展開の仕方に面白さが増した気がします。
それぞれ何か悩み(気づいてるにしろ、気づかないふりしているにしろ)を持つ人たちが、すみっこご飯に引き寄せられて、直接の解決法を教えられるわけではないのだけど、人とお料理の暖かさに触れて一歩踏み出して行く。基本のストーリー展開は決まりながら、そう来たか〜という展開。
人は優しいものと思っている人には、そう思っていいよねと思わせてくれる一冊です!
関係ないけど読んですぐ旦那さんに料理作りました。そんな気持ちにもなる一冊です(笑)
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読んでいてとてもホッとする。
自分も「すみっこごはん」の片隅にちょこんと座っているような気持ちになれる。
一つだけ、どうして嫌がっている義理の娘に親子どんぶりを作りつづけたのか理解に苦しんだ。
読者失格かもしれません。
確執がなくても、毎日同じ物を出されたら普通に嫌だと思うのだけれど…
他人が一緒に暮らすようになるだけでも気が重いし、亡くなったお母さんの思い出のメニューを毎日出される、多感な年ごろの16歳…気の毒だと思った。
『念のための酢豚』
恋愛なんてコスパ悪い!
省エネ人生を送るOLの長谷川友菜だが…う~ん、どうして胸が苦しいの?
同年代の奈央との、女子同士の繋がりが良い。
『マイ・ファースト鱚』
純也が楓を好きなのは、周りじゅうみんなが知っている。
名前の通り、純粋な純也は、みんなに好かれるいいヤツ。
ひっそりと思いを焦がす誰かさんが切ない。
『明日のためのおにぎり』
柿本さんの青春の、挫折と再起の物語。
由佳、楓との出会い。
『親子丼に愛を込めて』
アラフォーでやっと結婚したキャリアウーマン。
結婚と同時に、16歳の女子高校生の義母になった。
産まなくても母性は目覚める物なの?彼女の悩み。
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「深いところは、不快なところ」というフレーズに、またもや心を掴まれました。
物語を通して、私たちが人生の中で出会ういろんな悩みごとや困りごとを一緒に考えていく感覚があり、今回も一気に読み終えました。
「東京すみっこごはん」
時を変え、場所を変え、何度も読み返したいシリーズです。
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シリーズ第3弾。今回も色んな事情を抱えた人がすみっこごはんにやってきます。『マイ・ファースト鱚』の毅くん、叶わぬ恋に悶々としていて可愛かった。彼の人生、これからなかなか大変だとは思うけど頑張って欲しいなあ。『明日のためのおにぎり』若かりし頃の柿本さんと、由佳、楓母娘との話にしんみり……。柿本さんがすみっこごはんを守ろうと奮闘したのもこういう過去があったからなんだなあ。美味しそうな料理がいっぱいで、またまたごちそうさまでした。
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世間をよく反映させていますね。こういう人いる、とか、私にもこんなところがある、とドキッとさせられるところもあります。最初のお話が好き。コスパの壁を越え実って欲しいです。
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柿本さんと「すみっこごはん」や楓ちゃんとの出会いを知る事が出来た。由佳さん、素敵な人だなぁ。
純也君と毅君の話しも、最初は何か珍しくドロドロしてるのか?と思っていたら、あー、そう言う事ね!と途中から微笑ましく読んだ。
やっぱり、安定しているなぁ。
2017.6.6…23