「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
逃避の名言集 特に深刻な事情があるわけではないけれど私にはどうしても逃避が必要なのです (だいわ文庫)
著者 山口路子 (著)
絶望しやすい人へ贈る、逃避の名言集。暗い心をもてあましているとき、人生そのものにぐったりと疲弊したときに胸に響く古今東西の言葉を、その言葉にまつわる著者の想いとともに紹介...
逃避の名言集 特に深刻な事情があるわけではないけれど私にはどうしても逃避が必要なのです (だいわ文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
絶望しやすい人へ贈る、逃避の名言集。暗い心をもてあましているとき、人生そのものにぐったりと疲弊したときに胸に響く古今東西の言葉を、その言葉にまつわる著者の想いとともに紹介します。〔「特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃避が必要なのです」(中経出版 2013年刊)の改題,再編集〕【「TRC MARC」の商品解説】
三島由紀夫、岡本太郎、サガン、ピカソらは、何からどう逃げたか。逃げる勇気が必要なとき、生きるのが苦しいとき、そっと開く1冊【本の内容】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
生きるのに不可欠な「逃避」という名の「休息」「充填」
2022/05/05 17:57
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読み始めた当初は、人間の精神面での防衛本能とその行動を肯定し、随分と人生に疲弊(疲労困憊)している様子の著者を、人生は辛さ苦しさの繰り返しだと諦念した“根暗人間”だと想像した。
創造(想像)力を要する作家特有の「漠とした」不安が為せる業か、女性につきものの更年期障害が不調原因なのか。副題で「特に深刻な事情」は無いと断っているから、うつ病などの精神疾患ではなさそうだが…。
敢えて「逃避」を用いずとも、「休息」や「気分転換」(リフレッシュ)、「癒し」「非日常感」「趣味・レジャー」「遊び」といった言葉で、人は何かしら心身の疲れを取り除くことを欲するものだ。エネルギーの「充填」(リチャージ)と言っても良い。
「名言」頁を繰るに連れて、著者への印象が変わった。赤裸々に(あからさまに)己の弱点(「逃避」志向)を吐露できるのは、本当は精神的にタフで、強靭な克己心の持ち主ではないかと思えて来た。オン・オフの切替えが実は巧みなのではないか。
裏付けを挙げると、「「人に意見を求めない」強情さが必要になってきます」(41頁)とか、「「何もしないでいることの大切さ」を忘れては、ぜったいに、ぜったいにいけません」(71頁)とか、自己判断や精神休養に重きを置く姿勢が顕著に窺える。
評者の私は、折節に自然美を観照し、禅哲の語録を紐解き、歴史上の人物のこぼれ話(アネクドート)・逸話(エピソード)に浸るのが好きだ。ぼーっと生きているとチコちゃんに叱られそうだが、無為の中に有為を見出だすのが人間だもの。
サナトロジー(死生学)の先駆者エリザベス・キューブラー・ロスの言葉が印象深い。「人生最高の報酬は、助けを必要としている人たちにたいしてこころをひらくことから得られるのだ。最大の祝福はつねに助けることから生まれる」(191頁)
吾を忘れて他人に尽くす様を仏教では「菩薩」行(利他行)と呼ぶ。「人」という漢字が支え合いを表象し、「人間」が「人」の「間」で生きる相互依存の存在なのだと実感させてくれる。
紙の本
人生を 生き抜くための 逃避かな
2023/01/26 23:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
タイトルの副題になっている、「特に深刻な事情があるわけではないけれど 私にはどうしても逃避が必要なのです」という本。11のチャプターに分けて、作品の引用を元にした言葉が右の(偶数)ページに書かれており、その説明が左の(奇数)ページに書かれている。チャプター12からは展開がガラリと変わり、なぜ逃避するのかについての著者の見解が書かれており、チャプター11までのフォーマットも継続されている。ファイナルチャプターは、山口路子が感銘を受けた本に関するエッセイ。
2.評価
引用されている文章やその説明は、なかなか見ない見解なので、面白かった。ただ、筆者としては、p.86やp.92のように、賛成しないところがあるので5点から1点減らして4点とするが、生き抜く以外の、日々感じる嫌なことからの逃避に役に立つかもしれない。
紙の本
希望にもつながる
2022/04/12 08:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
逃避と相まっているけれども、そこから先にある希望についても言及した一冊だと思いました。たまに見返してみましょう。