「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
俳句世がたり (岩波新書 新赤版)
著者 小沢信男 (著)
浮き世の様々な出来事を、武玉川から子規、漱石や荷風、現在活躍中の俳人まで、古今の俳句を通じて描く。しなやかに世を斬る練達の筆に、近年の世相が鮮やかに浮かび、俳句の魅力を再...
俳句世がたり (岩波新書 新赤版)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
浮き世の様々な出来事を、武玉川から子規、漱石や荷風、現在活躍中の俳人まで、古今の俳句を通じて描く。しなやかに世を斬る練達の筆に、近年の世相が鮮やかに浮かび、俳句の魅力を再発見できる。『みすず』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
浮き世の様々な出来事を古今の俳句を通じて描く。練達の筆に近年の世相が鮮やかに浮かぶ珠玉のエッセイ。【本の内容】
著者紹介
小沢信男
- 略歴
- 〈小沢信男〉1927年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業。作家。小説、詩、俳句、評論、ルポルタージュなど多ジャンルにわたる執筆活動を展開。著書に「犯罪紳士録」「東京骨灰紀行」「本の立ち話」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
俳句を日記のようにして
2017/02/14 07:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この新書は岩波新書ではあるが、この本の基となった初出連載はみすず書房の月刊誌「みすず」だというから、岩波とみすずも気が合ったのであろう。
気が合うといえば、俳句とエッセイというのもうまがあう。
「おりおりにこころ惹かれる句々を手控え」、それらを「日々の思案や感慨の、引きだし役やまとめ役」としてエッセイが生まれる。
月刊誌での連載であるから、それが1年11本。1本少ないのは合併号がはいる影響らしい。
そうはいっても、どうも著者のなかでは揺るがない歳時記があるようで、例えば3月は東京大空襲だし、8月は原爆に終戦。9月は関東大震災。
これらはどうも不動らしい。
それに2011年の東日本大震災が加わり、原発事故にも関心は向く。
そもそも著者は1927年生まれというからその気概の若々しさに頭がさがる。
そういう著者だから、「十七文字ぐらいどこでもヒネれて、四季おりおりの推移が楽しめ」る俳句は老人の趣味といいたくもなるが、俳句には詩以上の「老壮青にもまたがるみずみずしさが、なおあるか」とつぶやくのもわかる。
それにしても、俳句という文芸の多彩なことか。
きっと人の一生がどれほど伸びたとしても枯れることのない泉のごとくであろう。
その泉をどれだけ見つけることができるかで、その人の人生の豊かさも変わってくるのではないか。
この作品は、著者の人生は豊かだからこそ誕生したものだと思う。
紙の本
『俳句世がたり』
2017/02/01 21:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古今の俳句を通じて世相を縦横に語りつくす
月刊誌『みすず』の1ページ連載7年分73本を収録
仰のけに落て鳴けり秋のセミ 一茶
うつす手に光る蛍や指のまた 太祇
光洩るその手の蛍貰ひけり 汀女
鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし 鷹女
国境になるとは知らぬ河の水 彬
戦前の一本道が現るる 敏雄
朝寝して寝返りうてば昼寝かな 風天
「世相回顧が行く手の展望へ」と願った命名「俳句世がたり」
紙の本
名句たくさん
2016/12/24 09:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:門 - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波新書の新刊である。著者は小沢信男、うかつにもこの人を知らなかったが、数々の名句を情緒たっぷりに鑑賞する。そうかそうだったのかと、膝を打つことばかり。
神田川祭のなかをながれけり 久保田万太郎
この句が好きな人は読むべき本である。
紙の本
矍鑠たる人
2018/05/20 09:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『俳句世がたり』(小沢信男・岩波新書)は、いろんな俳句とそれにまつわる風雅なエッセイ……と思って買ったのですが、読んでみると、いろんな俳句とそれにまつわる世相批判、みたいな感じでした。
戦争、空襲、関東大震災の朝鮮人虐殺に何度も言及し、人々を苦しめた為政者や国家や軍を追求します。
矍鑠たる人、というのはこういう言動の人をこそ言うのですね。