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紙の本
ヴァルター・ベンヤミン 闇を歩く批評 (岩波新書 新赤版)
著者 柿木伸之 (著)
言語、芸術、歴史を根底から捉え直しながら、時代の闇のただなかに、何者にも支配されない生の余地を切り開こうとした思想家ベンヤミン。瓦礫を搔き分けて、捨て去られたものを拾い続...
ヴァルター・ベンヤミン 闇を歩く批評 (岩波新書 新赤版)
ヴァルター・ベンヤミン 闇を歩く批評
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商品説明
言語、芸術、歴史を根底から捉え直しながら、時代の闇のただなかに、何者にも支配されない生の余地を切り開こうとした思想家ベンヤミン。瓦礫を搔き分けて、捨て去られたものを拾い続けた彼の思考を読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
戦争とファシズムの時代に生きた思想家ヴァルター・ベンヤミン(1892―1940)。蹉跌の生涯のなかで彼が繰り広げた批評は、言語、芸術、歴史を根底から捉え直しながら、時代の闇のただなかに、何者にも支配されない生の余地を切り開こうとした。瓦礫を掻き分け、捨て去られたものを拾い続けた彼の思考を今読み解く。【商品解説】
文学や芸術、言語、歴史の本質を見通し、何者にも支配されない瞬間を切り開く思考を読み解く。【本の内容】
目次
- プロローグ――批評とその分身
- 第一節 せむしの小人とともに
- 第二節 天使という分身
- 第一章 青 春の形而上学――ベルリンの幼年時代と青年運動期の思想形成
- 第一節 世紀転換期のベルリンでの幼年時代
- 第二節 独自の思想の胎動
- 第三節 「青春の形而上学」が開く思考の原風景
- 第四節 友人の死を心に刻んで
著者紹介
柿木伸之
- 略歴
- 〈柿木伸之〉1970年鹿児島市生まれ。上智大学大学院哲学研究科哲学専攻満期退学。広島市立大学国際学部教授。著書に「ベンヤミンの言語哲学」など。
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紙の本
ベンヤミンはなぜ読み継がれるのか
2023/01/28 11:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
難解なイメージのあるベンヤミンのコンパクトな入門書。ベンヤミンはなぜ読み継がれるのか、ベンヤミンを読むとはどういうことか。ベンヤミンについて考えることはかくも刺激的なのである。
紙の本
ベンヤミンをいま思う意味
2021/11/18 16:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
二つの世界大戦とファシズムの時代を生きた、ユダヤ人思想家ヴァルター・ベンヤミンの生涯に迫った一冊。単なる伝記ではなく、行きつ戻りつ思考の軌跡を描き出すので、いきなり読むと難解に感じるかもしれない。
しかし絶望的な社会の中で考えに考え抜いたベンヤミンの思想を読み解くことは、息苦しい現代社会を生きる私たちにとって、必要なことなのだろう。著者がいま、この本を書き記した思いをそこに見るようだ。
それにしても、ベンヤミンの思想を漢字1文字で表すとしたら「難」である。難解であり、困難である。過酷な時代状況に向き合い、言語や芸術、歴史を根底から問う批評を展開して、多様な分野に影響を与えたベンヤミン自体、簡単にいかなる人物か説明するのは困難だ。
批評家、翻訳家、哲学者といくつもの顔を持ち、単純ではない「解」を考え抜き、遺した。
決して分かりやすくはないが心に残る一冊だ。