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電子書籍
幻坂
著者 著者:有栖川 有栖
坂の側に咲き乱れる山茶花の花に、幼い頃死んだ友達を偲ぶ「清水坂」。自らの嫉妬のために、恋人を死に追いやってしまった男の苦悩が哀しい「愛染坂」。大阪で頓死した芭蕉の最期を描...
幻坂
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幻坂 (角川文庫)
商品説明
坂の側に咲き乱れる山茶花の花に、幼い頃死んだ友達を偲ぶ「清水坂」。自らの嫉妬のために、恋人を死に追いやってしまった男の苦悩が哀しい「愛染坂」。大阪で頓死した芭蕉の最期を描く「枯野」など粒ぞろいの9編。
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紙の本
大阪の原風景である上町台地にある天王寺七坂にまつわる物語。この本を持って現場に行ってみよう。
2017/09/28 10:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼い頃、清水坂でよく遊んだ幼いヒナちゃん。不慮の事故で亡くなったヒナちゃんを偲んで、清水坂を通る人に語りかける。坂の傍らにはあのころと同じ、山茶花が咲いています。(「清水坂」)
作家志望の美咲と愛染坂で会い、恋仲になるが、新作に苦悩する新進作家の私。いつしか二人の関係に亀裂が入り…。亡くなった美咲の四十九日に愛染坂で再び二人は会えるのか…。(「愛染坂」)
七坂を舞台に歴史的因縁や文化的背景を織り交ぜながら、大阪の人々をリアルに叙情的に描いた9編。
大阪で頓死したといわれる芭蕉の最期を怪談に昇華した「枯野」。難波の夕陽に心奪われた平安時代の歌人・藤原家隆の終焉の地となった「夕陽庵」を悠久の歴史とともに描く。
紙の本
こわくない怪談集
2018/05/21 21:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪の、天王寺七坂を舞台にした短篇集。
アリス・火村シリーズではありません。
本格ミステリでもありません。
こわくない怪談集とでもいいましょうか。
さいごの二つの歴史物はぴんとこなかったし、後味の悪い作品もありましたが、全体としては、土地勘がない割には楽しめた。
ちょっとあのへんに歩きに行ってみようかな。
中では、真言坂の話がいちばんいいなあ。
紙の本
面白いです
2020/11/08 18:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:べりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
近くに住んでいて、情景が浮かんできます。
好きな場所なので、何度も読み返しして楽しんでいます。
紙の本
ぞくり
2018/11/11 18:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぞくりとしたり、ひやりとしたり、そうかと思うとほっこりしたり。
大阪の街の中で息づいていそうな不思議がたくさんあって読んでいていて行ってみたくなりました。
紙の本
大阪で散歩がしたい
2017/12/15 17:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HIRO - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編ごとに坂にまつわるお話があり、話の内容を思い出しながら散歩してみたくなった。
紙の本
なかなかの作品に感心!!
2017/12/05 15:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamachan1919 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の同級生の上原の作品を初めて読みました。天王寺七坂のしぶ~い紹介短編で、短編がつながって一つのストーリーを織りなしていたら、もっとよかったのにとは思いましたが、秀逸な作品として評価します。有栖川有栖にもこんな面があったんですね。感心しました。読後、久しぶりに生玉界隈を散策してしまいました。
紙の本
坂にまつわるエトセトラ
2016/12/29 18:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やす - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪の街になじみがないなか、そこを歩いたことがあるような気にさせられた。
幻想的な物語が連ねられている。
下と上とを結ぶ何本もの坂。けれどもどこを通るかで見える景色が全く異なる。
過去をさかのぼれば、今は内陸部でも昔は海岸であったり、丘から見える景色が大きく変わったりしている。
現実を書き連ねるのではなく、時間という味をつけて物語を紡いでいくのが、坂には似合うのかもしれない。