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商品説明
様々な岐路で迷い、奮闘する全ての人に送る、旨さあふれる「鶏小説」短編集。思春期のゆらぎと成長を描いた「トリとチキン」をはじめ、全5編を収録。『文芸カドカワ』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
トリドリな物語。旨さあふれる「鶏」小説を召し上がれ。
「トリとチキン」…似てるけど似てない俺たち。思春期のゆらぎと成長を描く/あげチキ
「地鶏のひよこ」…地方出身の父親と、都会生まれの息子/地鶏の炭火焼
「丸ごとコンビニエント」…コンビニバイトの僕が遭遇したクリスマスの惨劇とは/ローストチキン
「羽のある肉」…高校受験を控えた夏。彼女と二人で出かける/鶏手羽の照り煮
「とべ エンド」…死にたがりだった漫画家。そのエピソードゼロとは/鶏ハム
【商品解説】
収録作品一覧
トリとチキン | 3−64 | |
---|---|---|
地鶏のひよこ | 65−108 | |
丸ごとコンビニエント | 109−160 |
著者紹介
坂木 司
- 略歴
- 〈坂木司〉1969年東京都生まれ。2002年「青空の卵」でデビュー。「和菓子のアン」で第2回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。他の著書に「夜の光」など。
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紙の本
つるつる読めるエンタメ重視の一冊。
2018/11/10 22:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「肉小説集」の第二弾です。
鶏小説集は、五作品すべてがつながる連作なので、
まとまりがあります。文体が軽やかだし、中学生の淡い恋とかも
入っていて食いつきのよさが抜群です。
五番目の作品は、坂木司さんらしい引っ込み思案の
いじめられ役が出てきますが、救いのある仕上げになっています。
総じて万人受けしそうな作品です。
坂木司さんの初期作品が好きな人には少々もの足りないかも
しれませんが、和菓子のアンシリーズの親しみやすさを求める人には
うってつけでしょう。
どん、と窓が揺れ、さらにどんどんどんと花火の音が
青空の下に響きます。
今日の夜は花火大会をやりますよというお知らせの空砲です。
あの音は独特の高揚感をもたらしますね。
運動会のお知らせを連想しました。
また今年も行かないの──────? と、妹の浴衣の帯を
締めながら母が春紀に聞こえるように言っています。
妹の美咲は半笑いです。今年は彼氏と花火らしいのです。
以前、花火大会のたびに家に遊びに来ていた知り合いがいます。
レンです。レンが来るたびに、父も母も、妹までもが張りきって
庭でバーベキューをするのが恒例となっていました。
父特製の海外風インチキ焼き鳥とかを、わいわいはしゃぎながら
焼いていたのです。
レンは春紀の知り合いです。
塾に近いコンビニで、レンは焼き鳥、春紀はあげチキを好んで食べ、
お互いに心のなかで意識していたのです。あるとき、ふとしたきっかけで
言葉をかわすようになり、なんとなく距離感を縮める二人。
結びつけるのはコンビニのチキン買い食いなのでした。
鶏料理をきっかけに、ゆるゆると人間関係がつながっていきます。
料理ネタが多いので、おいしそうなのも魅力です。
コンビニの買い食いをしたことはほとんどないのですが、
ファミチキは定番ですし、ジャンキーなものを食べてみたくなりました。
そんな味わいのする一冊です。
紙の本
なんとなくつながる短編集
2019/11/10 16:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
5編の短編がゆるく繋がってます。
サンタクロースの話と漫画家の話はあんまり楽しく読めなかったかな。
そういう設定は必要だったの?って感じでした。