紙の本
ホラーではないです
2020/01/20 23:47
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投稿者:kurage - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌掲載されたという1章分だけで終わってたら割とホラーっぽいですけど、全体を通してみればホラー要素は特になく、ミステリーでした。
そして最後まで読むと、一般向けじゃないと書けないBLって印象でした。
直接的な描写はないですけど、主人公は単純に新に惹かれたからここまでいろいろ調べたり親身に世話したりしたんだろうなあと思ったので
電子書籍
良かった
2021/08/06 21:42
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投稿者:ナツコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
BL味は少ない、殆どない。
良い本だった。常識?障碍者?全て効率の為の都合のことなのか。今現在もある人災も全て私達が都合良く暮らす為に、私達が作ったものだ。とすれば、その結果も当たり前に肯定するのが筋なんじゃないか。誰かを責めることなんてできない。など、考えさせられる本だった。
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スリル満点のミステリー
2020/08/24 23:10
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投稿者:ふる - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間から隔離され、神として育てられた両腕のない美しい青年の新。美しくも不完全な新に翻弄されるフォトグラファーの仁科。新の過去と村の秘密の組み合わせにスリルを感じた。
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雑誌で
2019/12/23 12:18
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
1のみ掲載されているのを読んだ時は、軽いホラーチックな話かな?くらいに思ってたのですが、まさかの展開にびっくり!
日本の負の遺産や、仕事場でのしがらみなど、虚しくなる中、新の性格が、癒してくれますね。
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欠点と美しさは紙一重
2020/06/15 17:00
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投稿者:み - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半のベタ過ぎる怪談チックな展開なのに怖くて、そこからその村での過去の話や犯人探しに。木原さんの作品にしては人の怖さや魅力よりも情景や出来事の怖さに引っ張っていかれるような展開だと思って読み進めていたら、後半というか最後の数ページでグイグイグイとキャラクターに取り憑かれました。主人公仁科が村で出会う青年・新は(ネタバレなので言えませんが)自分の欠けている部分を欠点だと思わず、どこまでも最強に肯定的です。彼の強い物語性や個性が強烈で、読後も愛しく、もっと登場してほしいと思いました。美しさの基準、自己肯定感と欠点はある意味関係ないのかもしれません。
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読み終えた後の満足感が毎回半端ない。
BLにしても一般向け作品にしても、予想以上にどっしりとした読み応え。ページ数はそんなどっしりじゃないのに!
鉄板ホラーの怖さも味わえつつも、え…その方向で行くの?という斜め上方向の怖さも味わえて、しかも見る人によっちゃあニアBL!な展開も満足すぎます…
あらすじは他所でご覧ください。
最初に味わえる怖さは、この本を購入する前に予測していた通りの怖さでホラーの定番的なゾワゾワなんだけど
そこがスッキリしないうちに次章へとうつります。
なんやなんや?と思いながらも新の存在や仁科の潜在的な性的嗜好、コゴロシムラの真相にずぶずぶ足や手や頭を突っ込んでいきます。
実は!!のところは読んでのお楽しみなので割愛するけど
最後をハピエンととるかは人によるな、と言うのが正直なところ。
新の台詞は真っ直ぐ他意のない台詞だと思うけど、仁科の気持ちの背景や今までの流れ(コゴロシムラのあれこれからの新のことや新に対してのモヤモヤ)を考えると
あーら♡あんたら両想いや!ときゃっきゃっは出来んな。
ひゃーーー!こん人らどうなるやろか!こわい!っていうのが先行してしもうたな、、、
でもむっちゃ満足しとん。続き見てんよ。
新の話す四国弁がとても良かった。
身近なところがでるとやっぱり嬉しいなー
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結構コミカルなキャラが多くて、ゾッとするよりニヤッとするシーンのほうが多かった。やや最後は蛇足な展開でのハッピーエンド。
両腕欠損の少年が世間知らずで浮世離れしたキャラなのですが、主人公がなぜこんなに親身になって彼を世話をするのかちょっと唐突すぎた。
奇形ばかり産まれる村の秘密、という大台に隠されたテーマは、「欠損萌え」という自分の隠された嗜好に怯える主人公カメラマンということでオケ?
腐女子に嬉しい二アホモということで★プラス。
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オカルトホラー、初っ端から震えながら読んだ。
だけど、話が進むほどホラーというよりも「かんぺきな」存在である「かみさま」の謎をときたいと思うようになりこれはミステリーだと思う。
新、という名前が新しい世界の始まりを予感させる。
彼らの関係のその先が、呪いなのか祝福なのか業なのか。その先を。
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『捜し物屋まやま』に引き続いて、こちらもセンセのBLじゃない一般文芸作品。
読みだしたら止まらなくなってしまうほど、引き込まれてしまいました。ホラーミステリーと紹介されていますが、ファンタジーなホラーではなくしっかりとした根拠のあるホラーで、お化け屋敷的な怖さとは違う感慨深い恐怖がありました。
最初は、雨の夜に過疎化した村の、ただ一軒の大きな屋敷に不可抗力で泊まることになったカメラマンとライターの身に起きた小さな恐怖体験から始まり、それが過去の「呪い」から殺人未遂事件へと繋がってどんどん話が広がっていくという展開のものすごさに圧倒されました。
深夜の田舎のお手洗いって、怖いですよね…絶対無理。
そういう怪談話に終始するかと思ってたら、最後は「あめりか」ですよ!!話が3Dで広がるw
コゴロシムラというタイトルが、最初にパッと見た時には鈍くて何のことかわからなくて、言葉に出してみてうわってなりました…
現実的に一番怖いのは、人間なんだとしみじみ感じました。そして、そんな中にも優しく慈愛に満ちた人がいることにも気づかされました。
新はとてもピュアでイノセントな存在として描かれています。その生い立ちの影響もあるのだろうけれど、とにかく自己肯定感がハンパなくて、素晴らしいです。
そして中村明日美子センセの表紙の新がめちゃくちゃきれい。
そんな新の魅力に負けた…というか、包容力が最強すぎる仁科!…下心が無かったとは言えないかもだけど、それでもここまでお世話できるって、ある意味愛ですよね。
さりげなく、センセらしいBL風味が生かされている気がしました。
読後もずっと余韻が残り、反芻したくなる読み応えでした。
これはもう、後日談プリーズ!!ですね。ご自身の薄い本でぜひともよろしくお願いいたします!
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木原音瀬さん初読み。
雑誌の取材で四国山中の神社を訪れたライターの原田とカメラマンの仁科は、携帯も繋がらない山道で迷ったあげく崖崩れで足止めを喰らい、ようやく辿り着いた古い民家に好意で泊めてもらうことになる。その夜、「コゴロシムラ」と呼ばれるその村で仁科は身の毛もよだつ恐ろしい体験をする。
前半は、崩れた山、一夜にして枯れた杉の木、次々に生まれる奇形の子、産婆による子殺し・・・などなど呪いやホラーの要素が前面に押し出されなかなか身が入らなかったものの、後半に差し掛かると俄然面白くなる。
そして、思いもよらぬ種明かしは実に面白く、そっちのノンフィクションも是非とも読んでみたくなる、なかなか社会派でもありました。やっぱり、怖いのは呪いより人間のやることだとしみじみ。
そしてこの作品の主題ともいえる、両腕のない少年・新の存在。
「誰とも比較されることなく、何も知ることなく育った人間の、独特の美意識。そこには、自分自身への否定はない。」
人と比べて、優劣を争い、美醜を語り、外れたものを排除する人間社会の愚かさ、醜さをしみじみと感じました。
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ホラーから、謎がうまれて、サスペンスに。そして最後はひとの話になった、そんな印象。
終わり方がめちゃくちゃ好きだ…。
ひとのドロッとした気持ち。歪みだったり、不足だったり過多だったりする、なにか。この作家さんの描くひと、とても好きだなぁ。
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ネタバレというか木原先生作品クロスオーバー発言をちょっぴりします。
コゴロシムラ、とても楽しみにしてたんですがまとめて読む時間があまりなく通勤とかでぼちぼち読んで読了しました。はあ〜纏めて読めばよかった……と心の底から今思う
というのもあのホラー的緊張感と畳み掛ける真相への前進がドキドキを煽るんだから一気に読めよということ……そして人間関係を脳内でまとめる前に読み終わってしまったもったいねえことしたな本当
内容としてはこれが商業BLだったらあと5倍くらいの文量で5年後くらいまで読ませてもらえたんだろうなぁという感想です。一般誌なのか〜これが商業だったら……なんらかの形で続きが……すごく読みたい。
木原先生の作品では幼稚な思考や性格の人間が(いろんな方向で)成長し相手との関係性を育むという展開が多く、その発展がとても面白くて最高に好き。今回もその潮流に則ってるものですが、まだ成長の半ばというか発展途上というか、成長すらしないかもしれないその蕾さえ摘み取られるような発言を仁科がモノローグでして終わり未完成さを残すというジレンマ。
いやしかし、これこそがこの作品のテーマなんじゃという、今感想を書きながらふと思った……そうか、ミロのヴィーナスやサモトラケのニケのような不完全な美を追求するならば、この終わり方はとてつもなく粋なんだ……ただ、私は欲深い腐女子なので、やっぱり続きが読みたいと思ってしまった笑
カメラマン、アメリカときいて彷彿とさせるのは、やはりCOLDシリーズですよね。仁科はジャーナリストなので透とは違う畑なのかもしれないけれど、そのキーワードが出てきたらやはり思い出してしまう。商業BLだったならと思ってしまうのは自分がCOLDシリーズ大好きで、ちょっと絡めてなんかしら読みたかったという願望からくるもんなんだろうな。
何はともあれ、ホラーミステリー(サスペンス?)の風味を楽しむ作品としてとても面白かったです☺️胃がちょっぴり寒くなるのが好きな方は読んだほうがいいですね!
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前半のホラーから一転、ミステリ展開になったあたりからすごく面白かった。いろいろな問題や人が、ひとつの問題に収束していく感じが良い。
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図書館で借りた本。前半のホラー展開はワクワクしながら読んでいたのですが、途中からガラッと変わってしまいヒューマンミステリーの展開に。ホラー感が全くなくなり残念でした。奇形が生まれる貧村の謎も無事解決。
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タイトルの不穏さからホラー、ミステリーかと思ったけど人の物語だなぁと思いました
新のキャラクターが本当に魅力的
外界と隔絶されたからこその自己肯定感が現実社会と触れあうことで壊れるんじゃないかって不安でしたが最後までブレなかったところが清々しい
仁科との今後が気になるのでアメリカ生活の続編ぜひ書いてほしい