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紙の本
ヒナギクのお茶の場合/海に落とした名前 (講談社文芸文庫)
著者 多和田葉子 (著)
【泉鏡花文学賞(第28回)】「女には無理」と断られた照明係の仕事を、重いコードを毎日百回引きずって獲得したパンクな舞台美術家と作家の交流を描く「ヒナギクのお茶の場合」など...
ヒナギクのお茶の場合/海に落とした名前 (講談社文芸文庫)
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商品説明
【泉鏡花文学賞(第28回)】「女には無理」と断られた照明係の仕事を、重いコードを毎日百回引きずって獲得したパンクな舞台美術家と作家の交流を描く「ヒナギクのお茶の場合」など、言葉とユーモアで境を超える全米図書賞作家の傑作9篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
いま最もノーベル文学賞に近い日本人作家の一人といわれる多和田葉子。その魅力のエッセンスが詰まった短篇集『ヒナギクのお茶の場合』『海に落とした名前』を初文庫化。
「女には無理」と断られた照明係の仕事を、重いコードを毎日百回引きずって獲得したパンクな舞台美術家と作家の交流を描く「ヒナギクのお茶の場合」(泉鏡花文学賞)、飛行機事故に遭い名前も記憶も失った「わたし」が、ポケットに残るレシートの束を手掛かりに自分を探す「海に落とした名前」、男性三人の遠距離恋愛のずれを描く「時差」など、言葉とユーモアで境を超える全米図書賞作家の傑作9篇。
【商品解説】
収録作品一覧
ヒナギクのお茶の場合 | ||
---|---|---|
枕木 | 9−33 | |
雲を拾う女 | 34−85 |
著者紹介
多和田葉子
- 略歴
- 1960・3・23~。小説家、詩人。東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、ハンブルク大学修士課程修了。1982年よりドイツに住み、日本語・ドイツ語両言語で小説を書く。91年、「かかとを失くして」で群像新人文学賞受賞。93年、「犬婿入り」で芥川賞受賞。96年、ドイツ語での文学活動に対しシャミッソー文学賞を授与される。2000年、「ヒナギクのお茶の場合」で泉鏡花文学賞を受賞。同年、ドイツの永住権を取得、チューリッヒ大学博士課程修了。02年、「球形時間」でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。03年、「容疑者の夜行列車」で伊藤整文学賞及び谷崎潤一郎賞を受賞。05年、ゲーテ・メダル受賞。09年、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。11年、「尼僧とキューピッドの弓」で紫式部文学賞、「雪の練習生」で野間文芸賞を受賞。12年、「雲をつかむ話」で読売文学賞及び芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。16年、クライスト賞受賞。18年、国際交流基金賞、「献灯使」(英語版)で全米図書賞を受賞。20年、朝日賞受賞。
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紙の本
多和田葉子氏、まだまだ読んでいない作品がたくさんある
2021/08/28 22:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
電車に揺られて、物思いにふける紀行文かと思っていたら(枕木)、ええ~貴方が観察している女の人って、そして貴方って(雲を拾う女)、不思議な魅力のある寡黙な女性ハンナ(ヒナギクの…)、三人の男たちは同性愛者で(時差)、本が好きな女の子の日常かと思ったら(所有者のパスワード)、古本屋のお客が手にした本はショウペンハウエルで(目星の花ちろめいて)、先進的な会社を経営する女は家では(土木計画)、主人公は飛行機事故にまきこまれて(海に落とした名前)と、油断して読んでいるととんでもない方向に話が進んでいくいつもの多和田葉子氏、まだまだ読んでいない作品がたくさんある、たのしみ、たのしみ
紙の本
ヒナギクのお茶の場合/海に落とした名前
2021/05/23 22:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作も含めて9つの短編小説が収録されている。あとがきでも著者が書いていたが、「妊娠」ということにこだわって書いていたり、男性性についてこだわって書いたり、日本語の特性について書いたり、異なる国に住む人の気持ちと時間の差について書いた「時差」など、面白い作品が多かった。