紙の本
仕事への構え
2022/07/25 15:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とるまさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事に対する実行が極めてシンプルで簡単な「絶対悲観主義」
六つの利点を具体的に提示。
また、世の中に語り継がれる痺れる名言をいくつも紹介。どれも本質を突き心に刺さる。
電子書籍
普通の人って
2022/07/29 00:06
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕事で自分の思い通りになることは、ほとんどないのは、自分の体験からしてもよーくわかります。これは本当!しかし、……どうかな……。普通の人のためねえ。普通の人って……どんな人なんですかね……
紙の本
経営寄り 自己啓発が 欠点だ
2024/01/25 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
内容全般が「絶対悲観主義」について書いてあるというよりは、「絶対悲観主義」がツカミで、競争戦略を専攻分野とする(国立大学法人 一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻のサイトの「教員紹介」より)楠木建の、専門分野を取り入れた人生論と言えようか。
2.評価
(1)本のタイトルの「絶対悲観主義」(第1章)をはじめ、取り上げた素材は多岐にわたり、おおむね興味深い内容であった。
(2)1.で「人生論」と書いたが、それゆえまずいと思われるところが多かったので、(1)を5点、以下記す点が1点、全体として3点とする。
ア.第2章の内容に賛成しない。「『上司が悪い』『会社が悪い』(略)『じゃあ、転職しなさいよ』」(p.34)でいいかはわからない。その環境をの改善を求めた方がいい場合があることが予想できるからである。
イ.第12章のp.196-197も賛成しない。「『"大事な時期に体を壊す癖"』」云々は、安倍晋三政権で2度起きたことである。事実であり咎めることはできない。
(ア)楠木は競争戦略を専攻分野としているからか、経営寄りの内容で(それ自体が悪いわけではない。なお、経営者の名前は本書に散見されている)、労働側の見解(ア.がそうだし、イ.で引用した部分は楠木が立憲民主党議員のツイートとしたもので、立憲民主党の支持母体は、いわゆる連合である)に不当に厳しいところがある。
(イ)ア.で取り上げた内容などで、本書は、悪い意味で自己啓発になっており、制度を変えようという気を削ぐものであり、有害と思われる。もちろん、自らの状況に向き合った方がいい場合もあるが、ケースバイケースであろう。
紙の本
参考にしよう。
2023/01/02 08:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯にひかれて手に取った。
まいにちを過ごすうえでのコツと思って読んだ。
筆者なりの考え方はユニークだが、参考になった。
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やはり面白い、独自の視点・思考がある アカデミック? 一橋大学の懐の大きさ
ScienceよりArt
1.微分派or積分派 面白いコンセプト
①微分派 オペレーション 管理
②積分派 戦略 イノベーション
2.ハーズバーグ「二要因理論」マズロー欲求段階と似ている
①動機付け要因・促進要因 仕事の意義 仕事を通じた幸福
②衛生要因 給料 不満の減少でもやる気の増進ではない
3.時間24時間は万人に平等 時間資源の使い方
4.情報社会=情報価値はない P.クルーグマン SKILLよりSENSE
5.藤沢武夫「戦略はひとつ」時計は二つ不要
織田信長「攻撃を一点に集約せよ」
秋元康「記憶に残る幕の内弁当はない」
6.プレゼン技術よりコンテンツの想い
Howに走るとWhatが死ぬ
自分が面白い・グッとくる→他者へ伝える
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絶対悲観主義とは「自分の通りにうまくいくことなんて、この世の中にはひとつもない」という前提で仕事をすることである。これは仕事を成功させる努力を放棄することを意味しない。根拠のない楽観による「うまく行くはず」という期待だけを排除すれば楽に生きられる、ということだ。
著者の主著は、心理学者河合隼雄氏の「ものごとは努力によって解決しない(『こころの処方箋』)」という言葉に通じるところがある。
お仕事エッセイとして軽く読み流してはもったいない好著。
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心配するな、絶対にうまくいかないから。最高だね。心がフッと軽くなる。辛いとき、心配なとか、不安なときは、いつでもこの心持ちをもとうと思った。幸せは記憶の積分だから、日記をとる、というのもいい話。久しぶりに日記を再開しようと思う。変に肩肘張らずに、なるようになるの精神で仕事もプライベートも生きていこうという気持ちになりました。
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タイトルと帯が良い。だいたいのことはうまくいかない。中身は著者の個人的なエッセイ。ほぼ読まなかった。
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人や組織のイメージはブランディングして築かれるのではなく、行動や実績を重ねて結果的にブランデッドされるもの というところが確かにそうだなと印象に残った。
絶対悲観主義というけど決して悲観的ではない。自分の成果に期待せず、気分のノリを大事にしながらマイペースに好きなことに取り組んでいこうという気持ちになった。
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p18 フォントネル 幸福のもっとも大きな障害は、過大な幸福を期待することにある
p45 他人との比較 より厳密に言えば嫉妬 これこそが幸福の敵
p46 フォシュフコー 幸福になるのは、自分の好きなものを持っているからであり、他人が良いと思うものをもっているからではない
幸不幸をきめるのは自分自身の価値基準しかない
p56 清沢洌 暗黒日記 高見順 敗戦日記 徳川夢声 夢声戦争日記 山田風太郎 戦中派虫けら日記、戦中は不戦日記 内田百閒 東京燃じん
古川ロッパ昭和日記
p61 オリバー・ストーン オン プーチン
p109 1957 十二人の怒れる男
p130 オーラというのは周囲の注目や関心を反射しているだけ。自ら発しているというよりも、周りの人々が勝手に仕込んでいるのだと考えるようになりましあt.
p142 高峰秀子 動じない、求めない、期待しない、振り返らない
p152 品の良さの最上の定義 欲望に対する速度が遅い
上品であることの中核には、潔さがある
p155 高峰秀子 自分の家には、自分が気にいらないものはひとつも置いていない。気に入ったものだけ使い続ける。その物についての記憶が蓄積してそれが自分にとっての価値になる。これこそ上品な暮らしです
p156 新浪剛史 嫌いなやつから嫌われるのが大好き
人と比較しない、人は人で自分は自分。自分の欲求がゆっくりと満たされればそれでいい。品のある人というのは、ある意味で空間が狭いのだと思います。あっさりいうと、「足るを知る」です。欲望を野放しにしておくとキリがありません。なりふりを大切に、足るを知る。それが品格だというのが僕の結論です
p176 失敗直後はエネルギーが抜ける一方ですが、エネルギーが戻ってくると自然に立ち向かえるように人間はできている。エネルギーが抜けている状態のときにじたばたするのが一番良くない。遠回りのようでも、エネルギーが戻ってくるのをひたすら待つのが最善の策、ということです
p180 チャップリン 人生はクローズアップでは悲劇だが、ロングショットでは喜劇だ
p181 ビジネスや経営において、自信は大切です。ただし、つけあがると油断につながることも多い。自信は裏切ることがしばしばです。しかし、失敗は裏切りません。
p182 ヘッセ 真実は体験するもので、教わるものではない
モンテスキュー ただ、幸福になりたいと望むだけなら簡単だ。しかし他人よりも幸せになりたいというのであれば、それは困難だ。われわれは、他人はみんな実際以上に幸福だと思っているからだ
p184 伊集院静 人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている
シャルル・ド・ゴール 国家に友人はいない。あるのは国益だけだ
p186 高峰秀子 言って分かる人には言わないでもわかる。言わなきゃわからない人には言ってもわかならない
カーネギー 笑い声のないところに成功はない
ゴッホ 美しい形式を探すな。景色の中に美しいものをみつけるんだ
p188 井上ひさし むずかしいことをやさしく、やさしいことをふ���く、ふかいことをおもしろく
藤沢武夫 経営はアートであり、選出の基本は意外性にある
トルストイ 誰もが世界を変えたいと思うが、誰も自分自身を変えようとは思わない
p207 アストンマーチン シグネット
p227 他人にどう思われているかを気にする思考回路は破壊したほうがいい 世の中のほとんどのことはようするに気のせいです
p228 潔さとは、何かを思い切って捨てることです
自分の土俵に集中するということ
p232 高峰秀子 引退です、なんていうのはおこがましい。そのうち誰からも必要とされなくなるんだから、そうしたら煙のように消えてなくなればいいじゃない
今の僕が考える理想の仕事の終わり方です
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印象通り変わっている人ですね。
セルフ発表、柿ピー計算、そして絶対悲観してれば良いことしか起きない。当たり前ですが、気づかない。
そして孤独好き。
この本の収穫は失敗学の畑村洋太郎氏と組織•チームの違いを学んだことです。
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2022年44冊目。240ページ、累計12,102ページ。満足度★★★★☆
著者が日立製作所のオウンメディアに寄せていた連載記事を再構成、全面的に書き直したしたもの。必ずしも、中身に統一感はないが、著者ならではの感性・文章を楽しめる一冊
読み手に応じて、いろいろなヒントが得られそうな本
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才能のある方がこのような書籍を出されることは、非常に心強い。いわゆる「有名人」になった方々は、なんでも計算的に論理的に行動し、なるべくしてすばらしい地位に立つ、そんなイメージを持っていた。好きなことをして、なるようにしかならないと思って生きる、そんな普通の生き方でいいのだと教えてくれた。
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大抵のことは自分の思うようにはならないという前提で物事にあたれば、実際にうまくいかなくてもそれは「失敗」ではなく「平常」。失敗から立ち直るための回復力も必要ない。GRITもレジリエンスも不要…
完全脱力派というか…自分が傷つかないために一生懸命考えた結果なんだろうか。そういう生き方も一貫してたら悪くないのかもしれないけど。
「絶対悲観主義」については最初の方に書いてあるだけで、あとは楠木さんの時勢への考察や立場、好き嫌いが大半。こっちの方が超ユニークだけどロジカルで面白かった。昔風にいうと超オタクですね。
・幸福の最大の敵は他人との比較=嫉妬
・人生100年時代というが、ソフトウェア(中身)が劣化したままハードウェア(体)だけが100年動き続けるというのは果たして幸せなことなのか?
100年生きられたとしても人生が間延びするだけ…
全く同感です!
・誰にも一日は24時間。「何をするか」よりは「何をしないか」を決めておくことが時間管理の要諦。
なるほどと思った。「死ぬまでに絶対にやらないことリスト」を作ってみようかな。面白そうだ!
・不特定多数よりも特定少数の友達と長い付き合いができれば十分…俺もそっち派かな。
あと、自分の中の事業部制の話や、品の良さ、潔さ、徳、なりふりの話、痺れる名言集も面白かった。
「Gシフト」には思わず吹き出してしまいました。
なるようにしかならないが、なるようにはなる…か
なんかお坊さんの説教を聞きに行ったら、落語家の話を聞けて面白かった…みたいな感じで、楠木さんのファンになりましたよ。
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いろんなことの期待値をとにかく下げておく。
うまくいかなくて、あたりまえ。
うまくいったら、うれしい。
全ての人に好かれる必要はなく、
批判されたら、嫌われる属性を見つけたと喜ぶ。
ポジティブでいるヒント満載。