読割 50
電子書籍
天国旅行(新潮文庫)
著者 三浦しをん
現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたた...
天国旅行(新潮文庫)
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天国旅行 (新潮文庫)
商品説明
現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたためた遺言、前世の縁を信じる女が囚われた黒い夢、一家心中で生き残った男の決意──。出口のない日々に閉じ込められた想いが、生と死の狭間で溶け出していく。すべての心に希望が灯る傑作短編集。(解説・角田光代)
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心中
2023/07/30 02:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
どれも、心中事件、に、関わってきます。しかし……なんだかなぁ、みたいなお話がたくさんで、自分的には後味も悪いし、ちょっとこれはその心中する片方がひどいなぁ、みたいな感想のもあったし。
紙の本
「心中」となれば、自分以外の誰かの間に横たわる何かしらも存在する
2023/04/30 09:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
「心中」をテーマにした短編7編。まるで一人で行われるアンソロジーと言ってもいいようなバラエティさも感じる。そのテイスト、舞台、味わい。放っておいても死は誰にでも訪れる。それを自ら早めようとするにはそれなりの理由があるのだろう。さらに「心中」となれば、自分以外の誰かの間に横たわる何かしらも存在する。 一風変わった、これも心中と言えるのか、と作者の想像力の広がりを感じる作品たち。深く、考え抜こうとする態度ではなく、様々な角度で広く捉える。複数の作家で編まれたアンソロジーのような印象を与えるところである。