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☆四元館の殺人☆
2024/05/13 22:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作でIA(Intelligence amplification)の道に目覚めた犯人AIの以相が電脳空間で開催した闇オークション。そこで落札したのは、1年前に従姉を殺され、復讐を誓う少女と思われる人物だった・・・
以相の企みを阻止すべく、探偵AIの相以と助手の合尾輔は、奇怪な館《四元館》へと足を運ぶ・・・
今度の舞台は、雪山の館《四元館》。そこで出会ったのは、協力的なメイドと、少女を守ろうとする執事、そして癖のある親族達だった。
いつ復讐殺人が起こるのかと目を光らせていると、親族の1人が銃撃されるという事件が起こった。更に、別の親族が毒殺される事件も起こる。犯人は、一体何者なのか!?
今回のミステリは、これまで以上にぶっ飛んでいる内容だった。こういった展開は、個人的にはあまり好きではないのだが、バカミスという括りで理解するしかなさそうだ。確かに伏線は回収しているのだが、う~ん・・・ 力技だなぁ・・・
紙の本
☆四元館の殺人☆
2024/05/13 22:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作でIA(Intelligence amplification)の道に目覚めた犯人AIの以相が電脳空間で開催した闇オークション。そこで落札したのは、1年前に従姉を殺され、復讐を誓う少女と思われる人物だった・・・
以相の企みを阻止すべく、探偵AIの相以と助手の合尾輔は、奇怪な館《四元館》へと足を運ぶ・・・
今度の舞台は、雪山の館《四元館》。そこで出会ったのは、協力的なメイドと、少女を守ろうとする執事、そして癖のある親族達だった。
いつ復讐殺人が起こるのかと目を光らせていると、親族の1人が銃撃されるという事件が起こった。更に、別の親族が毒殺される事件も起こる。犯人は、一体何者なのか!?
今回のミステリは、これまで以上にぶっ飛んでいる内容だった。こういった展開は、個人的にはあまり好きではないのだが、バカミスという括りで理解するしかなさそうだ。確かに伏線は回収しているのだが、う~ん・・・ 力技だなぁ・・・
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AIが犯人。
AIが探偵。
こういう作品が出る時代になったんですね。
犯行をオークションで募集するAIが競り落とした犯罪は本当に子供が落札したものなのか?
そこから始まる事件は大変に楽しゅうございました。
これからこうした作品も増えるんでしょうね。
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「ミステリーのトリックは既に出尽くした」という意見を聞いたことがある。
だが、自信を持って言える。この作品で使われているトリック、犯人は100%世界初だと思う。
とにかく新しすぎる、大胆すぎる、斬新すぎる、そして何よりミステリーとして魅力的すぎる。
ロボット大会のところで一応誘電エラストマーの説明がされているところも憎い。
そして館の仕掛け、AIの特性を活かしたラストも良かった。
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シリーズ第3巻
犯人IAが犯罪オークションを開き、そこでの依頼を防ぐために探偵AIが輔とともに奮闘する。
定番の館ものと思っていると、まさかの展開に驚かされます。個性的な新キャラも続々登場します!
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犯罪をコーディネイトするAI・以相。その能力を生かし、ある闇オークションを開いた。落札した者には、知恵を授けるという。落札したのは、従姉が殺されたことで復讐したいという少女?。それを阻止すべく、探偵AI・相以と助手・輔は、その少女が住むという四元館へ向かった。そこでは新たなる殺人事件が開こうとしていた。
「〇〇館の殺人」ということで、興味をそそるタイトルに思わず購入してしまいました。本作品はシリーズ3作目で、個人的には初めてでしたが、普通に楽しめました。
が、過去の2作品を読んでからの方が、より楽しめるのではと思いました。
ミステリーではお馴染みの「館もの」で、絶壁という閉ざされた空間、外部と繋ぐのは吊り橋だけ、通信が切れたなど、クローズドサークルではお馴染みのあるあるが盛り込まれていて、興奮度は増すばかりでした。
その要素にAIという近来的な要素が加わると、今までとは違った楽しみ方があって面白かったです。
本格ミステリーとして考えると、変化球でちょっと・・・かなと思いました。他の方のレビューを見てみると、第1作目からの流れでいくと、犯人もそういった傾向があるということなので、読んでみたいと思います。
途中参加からなので、犯人やトリックが意表をつくものばかりで、うーんと思う反面、新鮮味もありました。
約280ページで、中盤あたりから推理を始めるのですが、残りの量で大丈夫かなと思いました。そしたら50ページくらいで犯人が確定。そこから怒涛の如く、披露していくので、もう少しじっくり味わいたかったなと思いました。
トリックとしては、やや強引かなと思いましたし、犯人がわかってからは、なんとなくラノベっぽいアニメ映像が浮かびました。理由としては、現実的よりはSFっぽい展開が頭の中で駆け巡ったので、生身の人間よりもアニメのようなキャラクターが浮かびました。
考え方が平行的な二体の相反するAIが今後どうなるか楽しみです。
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探偵AIシリーズ第三弾。
雪に囲まれた山荘で殺人事件が次々と発生していく長編シリーズ。連続殺人が発生しその犯人を暴いていくという基本的なストーリーながらもその真相がぶっ飛んでいた。しかしその内容もAIというものをテーマにした今作ならではの内容だなぁと感じた。真犯人がまさかのAIが組み込まれた館自身という結末にはとても面白かった。そして伏線の張り方がとても面白く、若干無理矢理な所はありつつもそれをあの衝撃で吸収しているところが飽きずに読めて楽しかったです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
合尾輔:島崎信長
相以:伊藤美来
以相:喜多村英梨
四元錬華:豊田萌絵
四元凜花:坂本真綾
四元欽一:茶風林
四元銀子:渡辺久美子
四元銅太:田村睦美
四元カトル:大原さやか
三名本光:古川慎
五代守:能登麻美子
二村:前野智昭
一ノ瀬:瀬戸麻沙美
伊山久郎:銀河万丈
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今回、以相の出番はほとんどなかったが、相以と主人公の探偵&助手らしい動き、そして館&ありきたりなクローズドサークルという古典的な探偵ものをしているかと思いきや…やはりAIものらしいというか、これはSFミステリーだと再認識した。AI特有の問題点をテーマにしつつ、こういったミステリーに仕上げられるのは三作目が出ているだけある。
ただ、依頼者がぽっと出のただの元山ガールなのは少し拍子抜けであった。
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『探偵AIのリアル・ディープラーニング』『犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー』に続く、シリーズ第3作が到着した。装丁のせいか、近所の書店ではライトノベルの棚に置かれていた。プラスチック製の特製しおり付き。
以相(いあ)がネットで闇の犯罪オークションを開催する。金を積めば何でも受けるというわけではない。重要なのは、以相が興味を惹かれるかどうか。落札したのはある少女。彼女の願いとは復讐だった。
以相の犯罪を阻止すべく、探偵・相以(あい)と輔のコンビは、苦労の末に山奥に建つ奇妙な館・四元館にたどり着く。そこにいるのは曰く付きで訳ありの人間ばかり…という典型的な館ものかつ嵐の山荘ものですね、はい。
特にこのシリーズの大ファンではないが、曲者の早坂吝が超定番ジャンルに挑むとどうなるか。はっはっはっはっ、すげえすげえ。呆れた。笑った。この人の手にかかれば、フェアかどうかなどという議論は極めてチンケに思えてくる。
意外な犯人のバリエーションはそれなりに読んできたつもりだが、これは前例がないだろう。大御所なら絶対書かないし書けない。あらゆるしがらみを超越した作家・早坂吝にしか書けないし、許される。そして、このシリーズの枠内だからこそ。
この大ネタだけでも十分に元は取れたのだが、敢えてケチをつけるなら、相以VS以相という対立軸が霞んでしまった感はある。相以は前作で以相に敗れてふさぎ込んでいたそうだが、もはや前作の勝負をよく覚えていない。
そもそもこのシリーズに、AIという括りは必要か? という身も蓋もない疑問も浮かんでくるが、今回もAIに関するあるキーワードが鍵になっていることには触れておこう。現実世界のAIは、まだまだ黎明期だよねえ。
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犯人のAI・以相(いあ)が闇オークションを開催。
落札したのは、復讐のための殺人を叶えたいというひとりの少女。
探偵のAI・相以(あい)と助手の輔が辿り着いたのは、四元館。
そこで次々と起こる変死事件。
人工知能の推理が、前代未聞の犯人を指摘します。
確かにこれは、今までにはない犯人です。
なるほどなぁ。
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現代ならではのテーマにからめた、館ものとしての可能性が広がる作品。いわゆる「新本格」の時代から確実に一歩踏み出したと感じる。
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館もののミステリーですが、文字通り館ものってかんじですね。この表現だけでネタバレになります。
それを面白いと思えるかどうかだとおまいますが、私は楽しめました。
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館ものだが、トリック&犯人は本当に意外で他にないものだった。
かなり無茶な話だけどオリジナリティはすごいと思う。
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解決編の途中までは、うわぁ……ってテンションで読んでた。
誘電エラストマーで出来た家と言われましても……って。
でもそこからが本番だった。
犯人は実は家のAIで、家自体が犯人でした!
家に閉じ込められてしまったけど、水平線効果を利用して助かりました!
いやー、最高。
特殊素材で作られた家という一発トンデモネタで押し切るのではなく、その後の脱出劇にこそ綺麗な伏線と論理が敷かれていて、よく考えられているなぁと。
五代さんの正体は実は復讐をたくらむ女で~ってのは無理やりな展開だなと思ったけど、その頃にはそんなのどうでもよくなるくらいに脳が興奮しているので問題なしです(笑
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四元素をモティーフにした奇抜な館。
館モノとしてちょっと見たことないパワフルな真相に嬉しくなる。どういうこっちゃ。
だけど館の意匠の使い方も逆説のロジックもしっかり本格ミステリを指向してて、総てが在るべき形に収まったー!という説得力が。
シリーズ作品じゃなければもっと広く読まれるのでは!とも思うけどこのシリーズだからこそのこの説得力だしなあとも思う。
キャラクターメインのライトミステリとして読めるので凄みに圧倒されるというよりさらっとした読み味だけど(語弊を恐れつつ言うけど勿体無い)、そうそうこれなんよ!となれた。設定上、探偵、助手ともにミステリマニアというキャラ付けだけどそれもそうそうこれなんよ!という達者な書きっぷり。
馴染み深い新本格ミステリ色が強ければ強いほどAI探偵の異質なスペックとかシリーズ特有のトンデモ展開が映えるのでこの路線で続編めっちゃ期待。楽しい。
そして相変わらずの早坂さんの地肩の強さ...。技巧冴え冴え。