紙の本
面白い!
2019/10/06 21:01
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投稿者:ふくろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズが好きで、つい買ってしまいました(笑)期待を裏切らない面白さでした。へ~っと感心することがたくさん載っています。
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気の残念な生き物や、訳あって絶滅…のように軽い感じではなくて、もうすぐ滅びる、今何とか保護したい生き物達の本なのだろう。
紙の本
事例は豊富。その先は。
2020/02/06 09:57
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生き物は進化する。種がわかれて増えていく。その一方絶滅してなくなる種もある。
何が絶滅の要因になるのか、どんなふうに絶滅していったのか。人間は何をしているのか。2018年の出版社の講座講演(全6回)を基にまとめられたもの。
これまでの絶滅の歴史や、外来種についての指摘など、事例は豊富。絶滅を止めようとする努力の中で起こっているいくつかのダブルスタンダードの話もある。問題提起はあるがさて、どうすればよいのか。現状指摘から一歩先へ踏み出すのはなかなか難しいと思った。
あとがきの文末にこうあった。こういう現状記載の蓄積も生きものの状況把握につながる。
「2019年 5月 アカボシゴマダラが舞う高尾の寓居にて」
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形質や生活様式に何らかの変化があったとしても、必ずしもそれらがすべて意味を持つわけじゃなくて、意味のない変化もある。それらを「ムダ」と判断するのは「すべての変化には意味がある」とする偏見に過ぎない。
生き物は、死ななければただ生きていくだけ。意味や目的がなくても存在できるのが「生き物」の特権だ。
でも、そんな「生き物」をあえて絶滅に追いやるものが実は結構色々ある…ってのがこの本で紹介されている。
なんて格好の良いこと言っちゃったけど、覚えたのはトゲアリトゲナシトゲトゲとスベスベマンジュウガニ(漢字で「滑滑饅頭蟹」、そのまんまだ(笑))だけだわー。
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ダーウィンの進化論、自然淘汰だけでは説明できない生物の進化と絶滅の歴史を分かりやすく解説。イラストが少ないのが惜しい。
生物の進化と絶滅について、実に平易な記述。
地球の歴史上6回の大量絶滅に始まり、大変興味深い。
多くの生物を紹介しているが、残念ながらイラストが少ない。この1点を除けば素晴らしい本であると思う。
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なかなか捻くれた先生だ~種の絶滅とは何か。何度か大量絶滅した地球の歴史。今絶滅が懸念されている動物は沢山いるが、孤島の固有種は次々と消えている。有名なのはジャイアントパンダとか、トキかも知れないけど、トキの羽毛にだけ付くダニだって絶滅種だ。環境省は、中国から取り寄せたトキを人工繁殖させて喜んでいるが、ニホンザルとタイワンザルのハイブリットはお断りの様子で、どこに基準があるのかわからない。そもそも人間自体がホモサピエンスの女とネアンデルタール人の男のハイブリットであるから今生き残っているのであって,交雑が悪いと一概には言えない。無脊椎動物まで広げなくても、すべての生物は最初の原始生物から引き継がれているわけで、系統が途絶えたわけではない。ニホンオオカミが絶滅して生態系が損なわれているなら、欧州のハイイロオオカミを導入しても「外来種」にはならないのではないか。絶滅しそうな種を養殖で増やすと犯罪になるのも変な話で、京都鴨川に生息して繁殖しているニホンオオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオのハイブリットも存在し、純系を保とうとすれば水族館で繁殖するしかない。クロマグロも絶滅危惧種で今はサバにマグロの始原生殖細胞を移植して卵を産ませる養殖に成功している。ニホンウナギも産卵までは成功しているが、養魚にマリンスノウを餌として与えるのが巧くいっていない。フグの毒はテトロドトキシンの入っているバクテリアやプランクトンを池に入れないようにすれば解決できるが、フグ調理師有資格者の反対で実現できていない。トキソプラズマという寄生性原生生物は猫の腸だけで繁殖するため、ネズミの脳に作用して明るい場所に出させてネコに食べさせているらしく、トキソプラズマに感染した世界人口の三分の一は恐怖感や不安感が鈍くなり、交通事故を起こしやすくなる傾向を持つ。高速道路で無茶な運転をする人も…、斯様に食物連鎖は複雑で、我々は百兆ほどの腸内細菌に操られているかもしれない。生き延びる手段は多種多様だってことだ~1947年生まれの理学博士。面白い視点だよね。警告だけを発しているわけでなく、科学的に見て主張が可笑しいところを突いてくる
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よくテレビにも出てる池田清彦さんの本。
絶滅とは何か? を絶滅危惧種や絶滅した種などのたくさんの例の細かい説明から考えていく。
大量絶滅、絶滅するもしないも偶然、絶滅するから進化する。
絶滅の理由はたくさんある、人間の絶滅圧力はすごい、死ななければ生きている、生き残り戦略。
滅ぼして保護してる人間。島の生物は弱い。
絶滅とは何か? 柔軟性、交雑種。
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絶滅をテーマにした解説書と科学エッセイが半々くらいな内容。素人に向けにまとめられていたので、専門用語がゴリゴリと出てくることもなく、ついていきやすかった。
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トキの繁殖で中国からつがいを導入した件と、ニホンオオカミを再導入する案が不可解な理由でだめになっている話しは面白かった.シカ、イノシシ、サルが繁殖して被害が出ていることを防げる由だが... 最近、朝のウォーキングでイノシシの遭遇したので、導入賛成だ.生物がこれまでに大量絶滅してきた歴史も面白かった.現在のヒトの遺伝子には、ネアンデルタール人のものも混入している由だが、著者の言の「現生人類で最も偉大だったのはネアンデルタール人とセックスした女だ.」は至言だ.
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生物が絶滅する原因・要因、また種の定義はそもそも難しいなど、専門的な内容も踏まえつつ、時折混ぜるエッセイ的な話がスパイスに、面白かったなぁと素直に思える本。
メクラチビゴミムシが、あまりにも差別過ぎる名前だ!との指摘にも、差別はコトバにあるわけではないと、変更しない話や、そもそもトゲアリトゲナシトゲトゲという、どっちやねん!とツッコミたくなるトゲトゲを知れただけでも良かった。
近親交配で、劣化していく理由や性染色体のXYとXXが爬虫類では異なる(ことの方が多い)、つまりXYがメスというのに、へぇーってなりました。
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鉄道から銃で撃たれて訳もわからず苦しみながら死んでいったアメリカバイソンがあまりに無惨。
(人類が滅亡しても)「それでもなお、朝になれば東から太陽が昇り、夕方になれば西に沈み、しばらくの間は地球は太陽の周りを回り続ける」という最後の文章のスケール感と生命の儚さが対比的。自分は何かの偶然で瞬間的にこの星に存在している蜃気楼のようなもの。
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生物種の絶滅とはどういうことか。しばしば特定の動物が絶滅の危機にあるとマスコミで騒がれるが、その内容を考察したもの。種にはそれ自体の寿命があるというのはそうなのかなぁ。エディアカラ生物群の多様性からだんだん多様性が減ってくるというのはなんだろう。エントロピー増大のようなものが生物にもあるのか。いろいろと考えさせられる。
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琉球大学附属図書館OPAC
https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB28556264
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もうすぐいなくなります
絶滅の生物学
池田清彦
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人間って、地球は人間のためにあると思ってるって言うのは感じてる。
日本産のトキが絶滅した後に、中国産のトキは外来種じゃないと言って日本に連れてきて繁殖させたのは悪いことではないと思うけど、ニホンザルとタイワンザルの交雑は遺伝子汚染と言われ殺されると言うのは人間の身勝手だ。それなら人間はどうなのか。
列車から銃で撃つ狩猟ツアー。勝手に射殺して放置されるアメリカバイソンの話。ネイティブ・アメリカンは肉を食用に、毛皮を衣服に、骨を鏃にするなど余すとこなく利用してたのに、白人はバイソンがネイティブ・アメリカンに渡らないように?娯楽として撃ち殺していた。
絶滅しそうだと慌てて少ない数で交配させると親近交配が多くなり、優性な有害遺伝子を持ってしまっていると近交弱勢が現れやすくなってしまう。
何をもって絶滅というか。
メスが2頭いるシロサイはもう生殖出来ないので機能的には絶滅している。
爬虫類など単為生殖が出来るならメス1匹でも絶滅は免れることが出来る。
異なる種が交わり交雑種が残る場合もある。恐竜も絶滅したと言われているが、一部が鳥になっているので、恐竜は絶滅していないとも言える。
メクラチビゴミムシという名前気になる。
2022/08/28 読了(図書館)
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淡々と事実を解説がよかったのだが、昆虫の章では熱く語り出す。著者は昆虫採集が趣味のようだ。
その他は丁寧に客観的に解説されており、概ねよし。
この本に結論はない。
読了65分