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火星へ 下
著者 メアリ・ロビネット・コワル , 酒井 昭伸
エルマたち第一火星探検隊のクルーは、宇宙ステーションでの訓練を終え、火星へと旅立った。有人宇宙船二隻に乗りこんだ各国からの十四名が、コロニー建設に向け、探査を行う計画だ。...
火星へ 下
火星へ 下 (ハヤカワ文庫 SF)
商品説明
エルマたち第一火星探検隊のクルーは、宇宙ステーションでの訓練を終え、火星へと旅立った。有人宇宙船二隻に乗りこんだ各国からの十四名が、コロニー建設に向け、探査を行う計画だ。だが、旅の序盤でのトイレの故障に始まり、メンバー間の軋轢や火災、感染症などつぎつぎとトラブルが発生。そしてついに死者が出てしまった―有人探査が実現したもうひとつの宇宙開発史をつづる改変歴史SF第二弾。解説/鳴庭真人
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紙の本
人類は、いったい何と戦っているのか?
2021/08/07 18:17
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズには、宇宙と戦う男女の他に、性差別、人種差別、教育格差、貧富の差そのほか様々な対立が描かれている。
忘れてはならないのが、じきに地球が住めなくなるという設定だ。
「七人のイヴ」は、地球が滅亡するまでの時間がきっちりと決まっていたし、「華流の宮」では終末は思ったよりも長い時間をかけてやってきた。
今作での地球滅亡の時期はまだ不明だが、その日は必ずやってくる。
エルマの戦いはひとまず終わったかに見えるが、人類はこの後何と戦うことになるのだろう。
いかにもアメリカ的な問題解決へのアプローチは、日本人としては頭をひねりたくなるものばかりだが、これが今の世界の、各種差別に関する現実なのだなと思い知らされる。少しでも差別や格差をなくし、適正な競争へと道をつけるべきなのだと考えさせられた。