紙の本
地域医療を守る
2022/10/18 15:17
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
材に基づいた、地域医療の現状と厳しさを伝えるエンターテインメント。医師の大量辞職、突然の院長任命、病院の再建、次々に発生する問題を解決することに翻弄される青年医師の物語だ。県名や地名を変に捜査してあるため、その部分は読みづらいが、ある程度の事実と壮大な妄想が楽しませてくれた。医療現場の厳しさ、院長らの管理職の厳しさ、過疎化する地域の厳しさ、それらが伝わるような気がする。
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「人生を他人のために使え」反発した過去を持つ無愛想な新米医師が、巨額の赤字で経営危機に陥った地方市民病院の再建に尽力する、テレビでも取り上げられた実話に基づく医療エンタメ。一筋縄にはいかないシビアな状況下で、奇跡を起こした医師たちの軌跡が詰め込まれた感涙の奮闘記。
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年間四億円の赤字を理由に、地方小都市の市民病院は消滅寸前。医師たちがこぞって辞めていく中、三十四歳の青年医師、速水隆太は院長に名乗り出た。課された使命は三年で赤字ゼロ――。無理難題を前に、「すべての患者を断らない」という方針の下、病院再建に奔走する隆太の行動力は、周囲の人びとをも巻き込んでいく。医師会、市議会、そして国。巨大な壁を相手に奇跡は起きるのか!? メディアで注目の病院の復活劇をモデルに、ベストセラー作家が描く勇気ある人びとの戦いの物語!
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年間4億の赤字を理由に、とある市立病院は閉鎖の危機に陥っていた。誰もがそこから逃げ出す中、34歳の速水医師は医院長に名乗り出た。
3年で赤字を無くす課題を課せられた速水は、全ての患者を断らないと言う方針を固めて…
過疎化していく地方都市の市立病院。年々患者の数が減っていくのを黒字にするのは至難の業。熱意は誰にも負けない速水だけど、周りは乗ってきてくれないのがもどかしかったです。それでも、若さ故の理想論だけで片付けず、自分一人でもやり抜こうとする姿に、次第に助けてくれる人が少しずつ増えたのは嬉しかったです。
そして、速水の次なるステージへと歩み始める姿も読んでみたいです。
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何の因果か知らないが、小泉孝太郎主演で父が起こして叔父から継いだ潰れかけた病院を継若い医者が、その病院を立て直すという似た設定のテレビドラマを見た記憶があって原作かなと思って読み進めたが違ったようだ。
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好きな作家さんなので
内容も良く見ず手に。
あ。なんだーモデル志摩病院じゃん。
フィクションだけどノンフィクション。
他府県は愛知、滋賀など実在で書かれ
位置関係もリアルなのですが
絵美県→三重県
井静詩波地方→伊勢志摩地方など
関係自治体はパロディーの様な名詞に置き換えられ
伊勢志摩出身者としては
全く違う 架空の自治体名にして頂いた方が
読みやすかったかも。
井静神宮だけは…
は?ありえないわーと
思いました。
伊勢神宮も下手なパロディー名にしちゃいます?
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この本を読んで、日本は本当に大丈夫なのかと思いました。
人を大切にしない所は滅んでいく。
病院、学校、企業、国も例外ではない。
簡単に解決できる事ではないのはわかります。
でも皆が覚悟と責任感、周りへの気遣いと、そして笑顔を忘れないことが武器になるのではないかと勝手に思いました。
知らなければいけないことがたくさんあります。
がんばってる人は全力で応援したくなります。
我が国は色々考えなければいけない状況なのですね。
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Amazonの紹介より
年間四億円の赤字を理由に、地方小都市の市民病院は消滅寸前。医師たちがこぞって辞めていく中、三十四歳の青年医師、速水隆太は院長に名乗り出た。課された使命は三年で赤字ゼロ――。無理難題を前に、「すべての患者を断らない」という方針の下、病院再建に奔走する隆太の行動力は、周囲の人びとをも巻き込んでいく。医師会、市議会、そして国。巨大な壁を相手に奇跡は起きるのか!? メディアで注目の病院の復活劇をモデルに、ベストセラー作家が描く勇気ある人びとの戦いの物語!
三重県志摩市で実際にあった出来事を小説にした作品ですが、全部本当の話ではありません。(全部が本当なら大問題です)
市民病院を守るべく奔走する医師達の姿に感謝するばかりでした。地方の病院が大変というのは、報道などで聞いたことがありますが、知らないことだらけでした。
作品の舞台は三重県ではなく、絵美県。そこの市民病院で働く医師が、三年で赤字ゼロを目指すべく、奔走します。
給与カットや患者を断らず受け入れるなど、並大抵のことではできないことを次々実行していくのですが、その裏側では、色んな苦悩やストレスがとてつもなかったと思います。
病院を辞めればいいのにと思う一方で、患者のため、みんなのために働く姿がとても輝いていました。
自分は医者ではありませんが、病院に限らず「企業」として、どのように改善していけばいいのかといったこともあって勉強になりました。
批判することは誰でもできます。どうすれば改善できるのか?どうすれば患者がきてくれるのか?
そういった問題を社員一同、真剣に向き合わなければならないんだなと改めて突きつけられました。
自分は関係ない。誰かがやってくれる。
ではなく、自分が率先する意識で、仕事と向き合うことに自分自身も学ばせてくれました。
ただ、この作品はリアルな現状を入れつつ、エンタメな仕上がりになっています。周囲の病院長や議員、厚労省などキャラの強いメンツに立ち向かう描写は読んでいて痛快でした。
ただ、単なる「悪」として描いておらず、敵側の主張にも列記とした主張があります。
言いたいことはわかりますが、自分勝手や自分保守ではなく、柔らかい頭を使ってほしいなと思うばかりでした。
展開としては、綱渡りのように偶然が重なり、都合の良い側面もありましたが、小説としての面白さがありました。
いかにして、病院を復活させていったのか。勉強になっただけでなく、自分もやる意欲を沸かせてくれた作品でした。
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今年1冊目は、架空の自治体で起こった、市民病院の存続と指定管理化を巡る医療のお話。
全体的に駆け足気味な展開で新型コロナもあり、著者の主張がぼやけた感がありますが、小説という形で、今この時代に読むことができたのは、非常に貴重な体験でした。多くの人に読んでほしい。
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どうした光文社、誤植多すぎ…。医の倫理・理想と国家の論理。「生産性のない老人を税金で支援」服部−厚労省が悪いのか?病院再生図る熱血医師に立ち塞がる厚労省・権力者の図式は分かり易いが、綺麗事では済まない現実もある。読み終えて溜飲をさげるわけにもいかない。どう超高齢化社会に対応していくのか、ホント待ったナシなんだが…
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病院というより企業という感じがします。
病院の現実なのかな。
自分達には見えない世界ですね。
無理だけど病気になりたく無いと思いました。
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3.7
読んでいて、
パターンは違うのだが、小泉孝太郎主演のドラマと被った。
そして、厚労省とのやりとりはバチスタシリーズ(笑)
財政破綻している市民病院を救う若手医師。
この国の抱える医療の問題、向かうべき方向とは…
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三重県志摩市民病院の事例をモデルにした、地方の自治体病院の再生物語。
病院改革側から書かれ、その意味では半沢直樹的に勧善懲悪の痛快な結末になっていて、厚労省の役人は悪役でしかないが、本書でも提示された老人医療・福祉の財政負担を維持すれば国家財政が破綻するというのは現実だ。
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実話をもとにしているらしいが、ドラマ風味の味付けが強すぎて、妙に安っぽくなってしまった感じ。電話で証拠のでっち上げなんていうのはその最たるもの。もったいない。
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国家権力と戦いながら強力なリーダーシップと仲間の力を借りて突破していくストーリーは好み。でも病床増加問題と2020年あたりがクライマックスということで、何となく結末が読めてしまった。