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ディスコルシ 「ローマ史」論 (ちくま学芸文庫)
ディスコルシ ――「ローマ史」論
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紙の本
マキャヴェリによる祖国が生き残る方法を説いた永遠の戦略の教科書です!
2020/04/21 10:50
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、イタリアのルネサンス期の政治思想家であり、フィレンツェ共和国の外交官としても活躍したマキャヴェリが著した大著の現代語・邦訳版です。マキャヴェリと言えば、何といっても『君主論』で有名ですが、『ティトゥス・リウィウスの最初の十巻についての論考』あるいは『ディスコルシ』とも呼ばれる同書はそれを凌ぐ内容であるとも言われています。時代は、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、神聖ローマ帝国などの群雄が割拠し、戦いに明け暮れた時期で、社会には権謀術数が飛び交う中、祖国フィレンツェが生き残る方法を模索し続け、その結果、ようやくその答えを古代ローマ史に見つけます。不利な状況での戦い方、敵対する勢力を効果的に漬す方法、同盟の有利な結び方、新兵器への対処方法、陰謀の防ぎ方と成功のさせ方、最強の国家体制などを説いた不朽の戦略の教科書です。
紙の本
君主論と並ぶマキァヴェッリの主著
2020/05/31 21:37
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本では共和政を評価しており、君主論からくる王政擁護派のイメージとのギャップに驚かされた。エピソードからの結論の引き出し方はやや極論めいたものも多々見られるが、現象に対して様々な角度からアプローチする視野は極めて広いと感じた