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紙の本
裏社会の日本史 (ちくま学芸文庫)
著者 フィリップ・ポンス (著),安永愛 (訳)
やくざ、被差別民、テキヤ、日雇い労働者等、日本社会の陰に存在してきたマージナルな人々に光を当て、彼らの貧困の実態と権力による支配・利用構造を、『ル・モンド』紙極東特派員を...
裏社会の日本史 (ちくま学芸文庫)
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商品説明
やくざ、被差別民、テキヤ、日雇い労働者等、日本社会の陰に存在してきたマージナルな人々に光を当て、彼らの貧困の実態と権力による支配・利用構造を、『ル・モンド』紙極東特派員を務めるフランス人が詳細に考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
中世における賤民から現代社会の経済的弱者まで、また江戸の博徒や義賊から近代以降のやくざまで――フランス知識人が描いた貧困と犯罪の裏日本史。【商品解説】
著者紹介
フィリップ・ポンス
- 略歴
- 1942年パリ生まれ。政治学・社会学を学んだ後、東京日仏会館の研究員として1970年に来日。1975年に『ル・モンド』紙極東特派員に転身。1981年から5年間のローマ勤務をはさみ、東京在住。日本特派員の経験が長く、『ル・モンド』東京支局長も務めた。また、川端康成の『古都』の仏訳も手がけている。著書:『江戸から東京へ――町人文化と庶民文化』(筑摩書房) 他。
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紙の本
ルポルタージュ日本の下層社会
2022/07/10 09:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1999年にフランスで出版された、『ル・モンド』東京支局長による、ルポルタージュであり、歴史の本。
はじめちょっとだけ他人事な文体の癖が気になったのだが、そこは導入部に過ぎず、本題に入ってからは、非常に熱気のある文章に。
日本の貧しき人々とそこにある、政治的力学、暴力の構造、心性。
それをフランス人の視点から、縦横無尽に検証していく。
当事者や、週刊誌の記事、研究者の発言まで、作者の当たる情報源は、日本の学者や、ライターと比較しても遜色がなく、さすが、ジャーナリストと思ってしまう。
本来これが当たり前で、薄い本を乱発する日本の出版界がどうかしてるんだよね。
”これは、日本の悲惨というより、労働力と効率との容赦ない関係に隷属している人間の世界に共通な悲惨である。”
下層社会に人々は籠城する、硬い殻に包まれて、大きな力に流される。
ほとんど死んだ種子、絶望に似たものは従順と見分けがつかない。
紙の本
もう一つの日本が見えてくる、とっても興味深い一冊です!
2020/04/16 10:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、フランス人ジャ―ナリストによる「もう一つの日本」の真実を暴いた一冊とも言われる驚愕の書です。同書には、日本社会の陰に存在してきたヤクザやテキヤ、非差別民などに焦点を当てて、彼らの貧困状況の実態及び権力による支配構造を明らかにした内容が詳細に記されており、私たち日本人から見れば、タブー視されている部分にも積極的に光を当てて明らかにしていきます。まさに、外国人だから書けた一冊だとも言えます。同書は、「中世における周縁民」、「江戸期下層のヒエラルキー」、「国民国家の周縁で」、「大変容」、「大日本を支えた労働者たち」、「どんづまりの街」、「江戸の犯罪」、「義賊」、「敗戦期のやくざから暴力団まで」、「やくざの組織・権威・伝統」、「あたらしいやくざ」、「露天商」、「路上の花火師たち」、「テキヤ―帰属と拒否」といったテーマで話が進み、知られざるもう一つの日本が見えてきます。とっても興味深い一冊です!