読割 50
電子書籍
君は君の人生の主役になれ
著者 鳥羽和久
学校や社会、家庭などで直面する理不尽な事柄を何もなかったことにして物わかりのいい大人になるのはつまらない。勉強、恋愛、善悪、お金、そして将来の夢……大人たちの言葉に違和感...
君は君の人生の主役になれ
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君は君の人生の主役になれ (ちくまプリマー新書)
商品説明
学校や社会、家庭などで直面する理不尽な事柄を何もなかったことにして物わかりのいい大人になるのはつまらない。勉強、恋愛、善悪、お金、そして将来の夢……大人たちの言葉に違和感を抱えながら、それでも自分独特の道を探るための本。
目次
- はじめに/第1章 学校に支配されないためのメソッド/同調圧力に負けるとき/みんな一緒じゃないと許されない世界/傷つきの後に「大人になる」こと/社会に適応することで失うもの/大人の意図を汲み正解を求めようとする/生きる実感を大切にする/あなたは別に弱くないし、孤独なままに世界と繋がっている/内面化された「弱さ」/孤独なままに世界と繋がる/先生と僕/教育現場の惨状/学びは非対称な関係に依存する/親という人生最初の先生/尊敬されない学校の先生/僕の大好きな先生/第2章 自分独特の世界を生きる/あなたはもう恋をしている/恋とは他者を使用すること/共感では足りない/君もワンチャン狙ってるの?/偶然性の時代/ワンチャンという幻想/あなたは「自由」の手ごたえを知っている/ある高校の生徒会室にて/社会的包摂という新たな支配/差別があるままに他者と繋がる世界に生きている/あなたは差別と共に生きてきた/善が偽装された世界/悪を実体化する「善き人」たち/善が偽装された世界に生きるあなたへ/「自分の言葉で話す」って難しい/言葉は誰のもの?/言葉は新たな現実をつくる/自分の言葉で生きるために/第3章 親からの逃走線を確保する/あなたの人生を阻害する親という存在について/自分の不安をまき散らす親/親は真綿で首を絞めるようにあなたの生きる力を奪う/親はあなたを「別の現実」に巻き込む/親はあなたから奪い尽くす/親はいかにして親になったのか/親は自分の言葉を手放して親になった/主体性が曖昧なまま育つ子どもたち/理解のある親はあなたの抵抗力を奪う/親はいかにしてあなたに愛を伝えたのか/第4章 お金で回る世界/お金という「可能性」がほしい/お金に象られた世界をサバイブする/意味を食べる人たち/生きのびるための資本論/資本による実質的包摂/みずからを生産拠点にする/複雑さに耐える/差異を利用する/資本主義的価値の内面化/差異を手段として扱うな/人間は資本に包摂される/第5章 勉強という名のレジスタンス/宿題っていったい何なん?!/宿題の初期設定がおかしい/あなたをダメにする大人のコントロール/甘い言葉をささやく大人はあなたを成長させない/「成績が伸びない」は本当か?/自分の不満を子どものせいにする親/大人のストーリーに巻き込まれる子どもたち/「成績が伸びない」あなたへ/あなたは何のために勉強するのか/人の役に立つための勉強/勉強で自己が変容する/勉強を通して自由を手にする/好きには嫌いが混じっている/将来の夢は何ですか?/大人は「やりたいこと」を選んでいるのか/自分の特性を見極め、自分の欲望を見つける/「選択」よりも目の前に没入する/あとがき
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紙の本
『君は君の人生の主役になれ』
2023/06/13 21:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
十代が学校や社会、家庭などで直面している理不尽な事柄
・学校で「同調圧力」に負けそうなとき(第1章)
・人生を阻害する親という存在から逃走するには(第3章)
・何のために勉強するのかの唯一の答えは(第5章)
なぜそうなってしまうのかという謎を、背景にある構造をふまえながら読み解く
《学校や親が重くてしんどい人へ》──帯のコピー
第2章は恋愛の問題、第4章ではお金についてとりあげ、状況の複雑さを見抜き、自分独特の人生を生き抜くことを提案する
これはもう禁書レベルの一冊(もちろん逆説的な意味で)
この本で武装する十代とたたかうために、親や教師も読んでおきたい読みごたえのあるプリマー新書
著者は株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役、唐人町寺子屋塾長、単位制高校「航空高校唐人町」校長として150名余の小中高生の学習指導に携わる
また、書店「とらきつね」店主として各種イベントの企画運営、独自商品の開発を行うかたわら、Twitterでも精力的に発信している
『親子の手帖』鳥羽和久/鳥影社
『おやときどきこども』鳥羽和久/ナナロク社
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紙の本
自分を大事にする話・暗いつくりの内容に捉えられるかもしれません。
2022/11/08 17:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
所詮教師でも実の親でも、あなた自身のことを心の底から思っているわけではない、という事実を読み手に理解させ、「他人に振り回されるな」と著者が強く読み手に伝えている1冊です。
確かに、ごもっともと思います。当書を読み切って、視野が広がりました。
ただ、やはり内容が内容なので、暗い雰囲気のつくりになってしまっている感が否めません。ですが、その暗い雰囲気で読み進めないと、当書の良さが感じ取れないと思います。
紙の本
目ウロコと ダメなところが 並存し
2023/06/05 22:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
勉強して、成績を上げて、仕事をするだけで、人生それでいいのだろうか。その過程において、感動することを我慢していいのだろうか。社会は複雑なもので、建前で教えられている通りに大人たちは行動してきたわけではない。レールに乗せようとする学校や親などの手口を明らかにし、自分の人生を生きるにはどうすればいいかを記した本である。
2.評価
(1)第1章や第4章のように、目から鱗が落ちる内容もあった。特に第4章。鳥羽和久は、「私は一度も就職活動することなく、大学院時代に自分で事業を始めて現在に至」(p.157)た人だそうで、高等学校や大学を卒業して就職するという多数派の生き方とは違う視点が得られる(5点レベル)。
(2)しかし、全体の内容に疑問点が多い点が2点、それを重視して3点とする。
ア.そもそも「自分独特の生き方」(p.124の表現)がいいかと思う人がいると思われる。肝心なことは食べていくことだとすれば、本書の展開は、面白いところがあるものの、どうでもいいと思う読者もいると予想する。
イ.「『ブラック企業とかも悪い人がやっているというより、資本の運動に巻き込まれた結果という感じがあるよね』」(p.166。なお、筆者はp.100ll.6-15も同旨と判断した)に賛成しない。もしそうであればブラック企業という概念すら出てこないはずだからである(企業ごとに差があるわけだから、「『悪い人がやっている』」という側面を否定できない)。
ウ.SDGsやダイバーシティの流れに「『反発している人たちは、なんとか人間を守ろうと抵抗しているんだ』」(pp.189-190)にも賛成しない。人間は差別するものだとは思うが、差別の肯定を「『抵抗』」として肯定的に評価するのはいかがなものか。同様のことはpp.86-96にも感じた(一般論として私見を述べると、当事者の言うことを聞くべきだとは思うが、それと独立して自らの見解をもっていかないとなると、現状維持にしかならない。pp.189-190同様、悪のまま放っておいた方がいいとなってしまう)。
電子書籍
人生
2024/03/18 16:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamu - この投稿者のレビュー一覧を見る
親との関係性だったり様々な人生においての事柄が書かれていて自分にも当てはまることもあり、興味深かったです。