「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/12/20
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/283p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09043-5
紙の本
ミニチュアの妻 (エクス・リブリス)
「ミニチュアの妻」:妻をミニチュア化してしまった男の語りによる家庭劇。小型化を専門とする仕事に従事する語り手は、どういうわけか偶然、家で妻をマグカップ大に縮めてしまう。家...
ミニチュアの妻 (エクス・リブリス)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「ミニチュアの妻」:妻をミニチュア化してしまった男の語りによる家庭劇。小型化を専門とする仕事に従事する語り手は、どういうわけか偶然、家で妻をマグカップ大に縮めてしまう。家庭に仕事は持ち込まないと誓ったのに…と、いささか的外れな後悔の念を覚えつつ、主人公は妻を元に戻すべく悪戦苦闘する。「僕のすべて」:語り手はオフィス勤めのゾンビ。人肉を食べたいという衝動と日々戦い、自宅で大量のガラス製品を壁に投げつけては発散している。受付嬢に好意を寄せているが、相手は既婚女性、自分はゾンビ、所詮は叶わぬ恋だと思っていたところ…「キャプラ2号星での生活」:主人公は、宇宙に進出した“新世界連邦”により入植者が送り込まれた星で猛威をふるう数々のモンスターとロボットを相手に、激闘を繰り広げる。なぜ自分はこんな世界にいるのか?なぜ過去数分間しか記憶がないのか?憧れの女性ベッキーとのデートは実現するのか?自分は何者なのか?【「BOOK」データベースの商品解説】
小型化を専門とする仕事に従事する男は、偶然、妻をマグカップ大に縮めてしまう。男は妻を元に戻すべく悪戦苦闘し…。現代アメリカ文学の新たな鬼才による、強い「中毒性」を備えた18の奇想短篇を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
「ポスト・アメリカ」世代の類い稀な想像力
飛行機のハイジャック、ゾンビといった21世紀的モチーフのみならず、ページをめくる度に予測不可能な設定が飛び出す、「ポスト・アメリカ」世代の注目の若手による第一短篇集。
「操縦士、副操縦士、作家」─ダラス上空で、語り手である作家の乗る航空機がハイジャックされた。さて何が起きるのかと思いきや、飛行機はダラス上空をひたすら旋回し続け、そのまま20年が過ぎる……。
「ミニチュアの妻」─小型化を専門とした職業(詳細は不明)に従事する主人公は、仕事を家庭に持ち込まないことを誇りとしていた。あるとき、不注意から妻をマグカップ大に縮めてしまう。
「セバリ族の失踪」─若き文化人類学者グラントとハモンドは、南太平洋の島に暮らすセバリ族の風習を研究、一躍学界の寵児となるが、ある日、二人揃って忽然と姿を消す。セバリ族そのものもいなくなり、周囲が騒然となるなか、ひとりの若い女性研究者がある事実に気づく。
どれほどの奇想でも、個人としての自立や選択の自由が許されない現実離れした状況に翻弄されつつ、生き延びようともがく人々の姿が滑稽かつ切実に描かれる。物語の快楽を見事なまでに伝える18篇。【商品解説】
ハイジャック事件、難病持ちの音楽家、オフィスで働くゾンビ、消えた文化人類学者……「ポスト・アメリカ」世代の新星による第一短篇集【本の内容】
目次
- 操縦士、副操縦士、作家
- ミニチュアの妻
- ウィリアム・コービン その奇特なる人生
- 早朝の物音
- 音楽家の声
- ヘンリー・リチャード・ナイルズ その奇特なる人生
- 殺しには現ナマ
- ハロルド・ワイジー・キース その奇特なる人生
- 動物たちの家
- 僕のすべて
収録作品一覧
操縦士、副操縦士、作家 | 9−29 | |
---|---|---|
僕のすべて | 124−146 | |
キャプラⅡ号星での生活 | 147−165 |
著者紹介
マヌエル・ゴンザレス
- 略歴
- 〈マヌエル・ゴンザレス〉米国生まれ。コロンビア大学大学院創作科修了。ケンタッキー大学大学院創作科で教鞭を執る。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
ブッ飛んだ設定が癖になる短編集
2016/01/30 22:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作はマヌエル・ゴンザレスのデビュー作です。Twitterで訳者の藤井光さんが宣伝していたので買ってみました。ハイジャックが上空で20年続いたら、妻がマグカップ大に縮んだら、オフィスで自分だけゾンビだったら、友達がユニコーンを買ってきたら…日常生活の中にそんなとんでもない設定がブチ込まれた奇想短編集になっています。
私が特に好きな作品は表題作「ミニチュアの妻」とゾンビ会社員の「僕のすべて」でした。どちらの作品もブッ飛んだ状況下で、ある種の諦めを感じつつどうにか生きていこうとする様が描かれているところが印象的でした。セス・フリードやブライアン・エヴンソンの作品に比べると、よりポップで楽しい短編集です。