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商品説明
戦国時代、室町幕府や細川京兆家は弱体化し、都の文化人は地方へ下った。一方、洛中洛外では新しい町が形成され、豊臣・徳川のもとで巨大都市化が進む。政治・都市・文化の様相を描き出し、乱世に翻弄された都の姿を追う。【「TRC MARC」の商品解説】
戦国時代、室町幕府や細川京兆家は弱体化し、都の文化人は地方へ下った。一方、洛中洛外では新しい町(ちょう)が形成され、豊臣・徳川のもとで巨大都市化が進む。政治・都市・文化の様相を描き出し、戦国乱世の都の姿を追う。【商品解説】
目次
- 転換期の洛中洛外―プロローグ/細川高国と細川澄元の対立(細川政元権力の特質/細川高国権力の特質/細川澄元の上洛戦)/細川晴元の畿内進出(「堺公方」の成立と崩壊/細川晴元権力の特質/高国残党の蜂起)/三好長慶の台頭(江口合戦後の京都支配/足利義輝と三好長慶の和戦/混乱する三好権力)/将軍と信長の城館(中世末の城館/都の掌握と城館/コラム1 将軍御所を室町殿の跡地に!)/乱世の都とその住人たち(初期洛中洛外図の時代/都市共同体の形成/差別の諸相)/乱世のなかの朝廷・公家(朝廷・公家社会の様相/朝廷と京都/コラム2 公家に仕えた武士)/乱世のなかの文芸(鄙の文壇/都の文壇/コラム3 元就・信長と文芸/コラム4 氏真と都の寺社)/京都改造の時代(洛中の大規模城館/巨大都市の形成/近世都市京都の諸相/コラム5 豊国社と大仏殿のゆくえ/コラム6 高札・触口・ふれながし)/首都としての伏見(豊臣の伏見/徳川の伏見/コラム7 伏見における交流の諸相)/中世京都から近世京都へ―エピローグ
著者紹介
尾下 成敏
- 略歴
- 1972年生まれ、京都橘大学文学部教授 ※2021年8月現在
【主要論文】「戦国期今川氏と和歌・連歌」(『年報中世史研究』44、2019年)。
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戦国乱世は京都から見ると風景が違うのか
2022/09/20 20:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「京都の中世史」第6巻で、16世紀の初めから豊臣秀吉の京都支配が始まる80年間を取り上げる。戦国時代、室町幕府そのものや主要な勢力である細川京兆家は弱体化し、京都の貴族を始め、文化人は地方へ散っていく。地方の有力層の庇護を受けて、京都の文化を広げる。一方、京都、洛中洛外では新しい町(ちょうと読む)が形成されていく。さらに豊臣・徳川のもとで巨大都市化が進む。政治・都市・文化の多面的にその様相を描き出し、戦国乱世の都の姿を描き出す。
目次を見ると、転換期の洛中洛外―プロローグ、1 細川高国と細川澄元の対立、2 細川晴元の畿内進出、3 三好長慶の台頭、4 将軍と信長の城館、5 乱世の都とその住人たち、6 乱世のなかの朝廷・公家、7 乱世のなかの文芸、8 京都改造の時代、9 首都としての伏見、中世京都から近世京都へ―エピローグとなる。
応仁・文明の乱で京都の姿は焼け野原と化し、都市として衰退するものの、首都であることには違いない。洛中では上京、下京のという2つの都市があり、洛外には寺社を核とした都市がある。争乱は続き、織田信長が入京して収束されていく。京都の住人は都市共同体としての町(ちょう)をつくる。本書では、差別の諸相にも触れている。織田信長亡き後、豊臣秀吉が京都の街づくりに乗り出す。現在の京都に大きな影響を残しているといってもよい。豊臣秀吉は伏見に拠点を移し、徳川家康が引き継いでいく。。日本史で中世から近世に移っていく時代を、京都を中心に照射していくと新たな見方が出てくるのではと期待する。