- 販売開始日: 2020/12/17
- 出版社: 柏書房
- ISBN:978-4-7601-5248-3
キングコング・セオリー
著者 ヴィルジニー・デパント , 相川千尋
「私はケイト・モスというより、キングコングみたいな女だ。誰も妻にしたり、一緒に子どもをつくったりしないタイプの女。常に自分自身でありすぎる女。そういう立場から私は話してい...
キングコング・セオリー
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商品説明
「私はケイト・モスというより、キングコングみたいな女だ。誰も妻にしたり、一緒に子どもをつくったりしないタイプの女。常に自分自身でありすぎる女。そういう立場から私は話している」
■概要
#MeToo運動をきっかけに再注目され、フランスで20万部のベストセラーとなったフェミニズムの名著がついに邦訳!
人気女性作家が17歳の時に経験したレイプ被害と、その後の個人売春の経験をもとに、性暴力、セックスワーク、ポルノグラフィについての独自の理論を展開するフェミニズム・エッセイ。自分自身を、男性でも女性でもないカオスな存在としての「キングコング」にかさね、ジェンダー規範にとらわれない女性の在り方を、力強く、小気味いい文体で模索していく。
目次
- 章タイトルと引用
- 第1章__ バッド・ガールズ
- 「私はブスの側から書いている。ブスのために、ババアのために、男みたいな女のために、不感症の女、欲求不満の女、セックスの対象にならない女、ヒステリーの女、バカな女、「いい女」市場から排除されたすべての女たちのために。」(本書10頁)
- 第2章__ やるか、やられるか
- 「全能の国家は、私たちのためだといって、私たちを幼稚化し、ありとあらゆる意思決定に干渉する。そして私たちを守るという名目で、私たちを無知な子供の状態、制裁や排除を恐れる状態にとどめようとする。女を孤立させ、受け身にさせ、消極的にさせるすぐれた道具である〈恥〉を利用して。」(37頁)
- 第3章__ 堕落しきった女をレイプすることはできない
- 「あの夜、私は私の性別におしつけられている規範から外に出て、やつらの喉をひとりずつ掻き切ってやりたかった。女だから、暴力は女のやることじゃないから、男の体が無傷であることは女の体がそうであることよりも重要だからという理由で抵抗しない人間として生きるよりも。」(61頁)
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圧巻の主張。
2021/05/19 11:56
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
男女平等ではアメリカ合衆国やドイツに劣るフランス。フランス人女性の自伝的な告白を含めたフェミニズムエッセイ。
これまでフェミニストの書籍で、性差別や性犯罪の被害に遭ったと告白するものはあった。著者も十代の頃レイプ被害に遭っている。それだけでなく、売春経験があるとまで告白している。
怒りを込めた体当たりの論調。殴られたような感覚を抱く本。
小説家が小説を出版してその内容についてではなく、女らしくない態度だと批判されるのはなぜ?