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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/10/23
- 出版社: 築地書館
- サイズ:20cm/376p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8067-1589-4
- 国内送料無料
紙の本
大豆と人間の歴史 満州帝国・マーガリン・熱帯雨林破壊から遺伝子組み換えまで
人類が初めて手にした戦略作物、大豆。肥料・飼料、食品・産業素材などとして広く使われ、世界中で膨大な量が栽培・取引されている。大豆が人間社会に投げかける光と影、グローバル・...
大豆と人間の歴史 満州帝国・マーガリン・熱帯雨林破壊から遺伝子組み換えまで
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商品説明
人類が初めて手にした戦略作物、大豆。肥料・飼料、食品・産業素材などとして広く使われ、世界中で膨大な量が栽培・取引されている。大豆が人間社会に投げかける光と影、グローバル・ビジネスと社会環境被害の実態を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
人類が初めて手にした戦略作物・大豆。
その始まりは、日本が支配した満州大豆帝国だった。
サラダ油から工業用インク、肥料・飼料、食品・産業素材として広く使われ、
南北アメリカからアフリカまで、世界中で膨大な量が栽培・取引される大豆。
大豆が人間社会に投げかける光と影、
グローバル・ビジネスと社会・環境被害の実態をあますところなく描く。【商品解説】
目次
- 序章 隠された宝
- 大豆と戦争
- 大豆たんぱく質が家畜を太らせる
- 巨大化する大豆貿易
- 大豆と根粒菌の共生関係
- マーガリンを作る
- 南米と大豆
- さまざまな工業製品への利用
- 第1章 アジアのルーツ
著者紹介
クリスティン・デュボワ
- 略歴
- 〈クリスティン・デュボワ〉ジョンズ・ホプキンス大学大豆プロジェクト前研究部長。
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紙の本
戦略作物としての大豆の歴史。
2020/10/29 10:00
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
満州帝国が大豆とどんな関係があるのだろう?
原題はThe Story of Soy。日本語の副題が気になったので読んでみた。
本書は「いきもの」としてのダイズというよりは政治・経済面の大豆を扱っている。
大豆は確かに「先物取引」の対象にもなるし、バイオエネルギーの原料としての油にもなる。日本語の副題も、世界史の観点から戦争の火種として大豆が登場する、というわけである。遺伝子組み換え作物のメリットや問題点も、生物学(ヒトも含めて)の観点からだけでなく政治・経済の観点からも見ないとわからないことは多々あるのだ。
著者はアメリカのダイズ研究者。少々まとまりがない感じはあるが、政治・経済がグローバルに動くようになる前から「食品作物」として利用してきた民族の一員がもつダイズの見方と、そうでない=新しい商品価値のある生きものとして取り入れた民族の見方の違いを感じられた。あまりにも身近すぎるので「あたりまえ」と思っていた大豆のとらえ方が変わるかもしれない。
引用文献なども、日本の部分などは孫引きの孫引きのようなものもみられるので、直接の日本の古典を開いてみたいところではある。