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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.6
- 出版社: 幻戯書房
- サイズ:19cm/189p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-901998-44-4
紙の本
チリモン博物誌
つぶらな瞳で一番人気のタツノオトシゴ、うちわ型の胸びれを持つイボダイ、大きな口と締まった尾びれがチャームポイントのサバ…。チリメンジャコに混じったヘンな生きものを網羅した...
チリモン博物誌
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商品説明
つぶらな瞳で一番人気のタツノオトシゴ、うちわ型の胸びれを持つイボダイ、大きな口と締まった尾びれがチャームポイントのサバ…。チリメンジャコに混じったヘンな生きものを網羅した本。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
「チリモン誕生秘話」などの話もたくさん。「チリモン絵本」を読んだ大人向け。
2010/12/19 11:56
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
チリメンジャコに混じっているチリメンモンスター、略してチリモン。「博物誌」の題名どおり、本書はチリモンを魚類、貝類などにわけてそれぞれを説明しています。
「チリメンモンスター探し」を考え出した方たちが分担して執筆していて、それぞれのモンスターの説明も、チリモンを通して環境を、地域を、食卓を考えようという気持ちが溢れていて暖かい文章です。
「チリモン誕生秘話」のようなチリモン観察に携わる人の話も沢山載っていて、これがまた秀逸。だいたい「子供向けの科学イベント」のアイデアを考え出すのに窮して息抜きに「飲み」に行き、突き出しのおひたしに乗っていたジャコをみて思いついた、というあたりから楽しいではないですか。そういえば私もチリメンジャコの中に小さいイカが入っていたときにはなにか「得した」気分になったな、なんて思い出しました。このごろの市販のチリメンジャコには混ざり物は少なくなりましたね。
「チリメンモンスターをさがせ!」と同時期の出版です。「さがせ!」の方は絵本仕立てで写真も多く、まずはそちらを見たほうが魅力は感じられるかもしれません。こっちは大人の方が「もう少し知りたい」とか「どんな風に子供たちにやって見せたらいいんだろう」と一歩進んで思って読む本かなと思います。
写真が少ないので、「博物誌」としては少しわかりづらく感じるところもあります(チリモンの成魚の写真とかもあったらよかった。作成風景とかも)。でもこの辺は「さがせ!」の絵本にのっていると言うことでしょうか。こちらは「読むこと」が重点になっていると思えば良いのかも。
それぞれのモンスターの説明を読むと、チリモンには稚魚が多いことがわかります。しかし、良く料理される海産物でも稚魚の形や生態が良くわかっていないものも多い。もしかしたら「チリモン探し」の地道なデータから何かわかるかもしれない、そんな気持ちにもなりました。
例えばチリメンジャコを作っているところが近くにある小学校同士で「チリモンコンクール」ができるかもしれない。何年も続ければ変化がつかめるかもしれない。捨てる部分になってしまうモンスターたちを上手く活用するのも素敵な活動だと思います。いろいろな形で発展して欲しい「チリモン探し」です。