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白鯨 上(岩波文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 23件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.8
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波文庫
  • サイズ:15cm/493p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-323081-7
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

白鯨 上 (岩波文庫)

著者 メルヴィル (作),八木 敏雄 (訳)

白鯨 上 (岩波文庫)

1,166(税込)

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みんなのレビュー23件

みんなの評価4.0

評価内訳

日本が幕末のころ、アメリカ人が見ていた世界。捕鯨民族史としても面白い。

2008/12/22 11:44

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本をきちんと読んでみようか、と思った動機をまず書いておきたい。たいしたことではない、大河ドラマで「幕末」を扱っていたから、である。どなたかも書評に書いておられたが、「歴史に興味を持つきっかけ」としてはなかなか役立ってくれたのではないだろうか。そのころ世界は、ということでこの本を読む気になった。
 日本があのようにざわついていた頃、アメリカではこの「白鯨」が書かれていた。ほんの数行だが、「日本ももうじき開国するだろう」というようなことに触れている部分もある。捕鯨船は随分日本の近くまで来ていたのだ。

 恥ずかしながら、いつの間にか子供の頃に読んだピーターパンのフック船長とエイハブ船長が融合してしまっていた「白鯨」のイメージは、読んでみると随分違ったものだった。
 とりあえず岩波文庫で読んだのだが深い理由はない。わりに最近の訳であることと、航路や船の構造図などが載っていること、掲載されている挿絵の不気味さが想像力を引きつけたからという程度である。
 文庫3冊を積み上げれば5,6センチにはなる長い物語ではあるが、記憶にあるようなストーリーはところどころに挟まっているような感じで、白鯨との実際の戦いは最後の3章分、10%にも満たないのではないだろうか。よく引用される、「私のことはイシュマエルと呼んでくれ」という、唯一人生還した乗組員の語り始めの言葉の前にも、数十ページ「鯨関係の句集」みたいなものがあるし、途中にも「鯨学」なる分類的な章、挿話などが沢山ある。鯨を見つけ、追いかけ、解体し油をとる作業なども詳しく書かれている。著者自身も捕鯨船に乗った事があるとのことだから、この時代の捕鯨事情として読むのもなかなか面白かった。

 ピークォッド号には、さまざまな人種が乗り込んでいる。「蛮人」とかの差別語もぽんぽん出てくる一方、語り手はそんな蛮人にも高貴なものを感じる、などという。差別なく皆雑多に混じっている、という「アメリカ的」を象徴している、というのはごく一般的なこの本の読み取り方であるらしい。( そういえば、9.11の後、アメリカ大統領がなにやら「白鯨」を引用していたらしいのだが、小説では最後にピークォッド号が沈んでしまうのはどう解釈していたのだろうか。)途中で出会う船もさまざまな国民性のカリカチュアのようだ。エイハブ船長がこっそり連れてきた自分専用の「こぎ手」である怪しげな「異教徒」が、オリエンタル、と評しているが「しわくちゃの黒木綿のシナ服にだぶだぶズホン。白いターバン」と、その頃の「オリエンタル」のイメージはそんなものか、と思わせる部分もある。

 記載的な文章や、戯曲風の部分もあり、全体像がわかりにくい作品ではある。いったい著者は何を書きたかったのか。ひとそれぞれ、の読み方ができるので、さまざまな議論も時代を経て続いているのもうなづける気がする。

 最初に書いた「読んだ動機」に戻っておこう。日本の中が「攘夷」だ、「開国」だと騒いでいた頃、アメリカ人はこんな風に世界を見ていたかもと思って読むのも一興、の作品である。世界の流れと日本の流れをこうやって「同時期」という視点でみてみるのも、いろいろと新しい考えを触発してくれるのではないだろうか。

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2007/12/10 19:23

投稿元:ブクログ

パトスとロゴスごたまぜで、たっぷり大盛りいっちょうあがり! キャラ立ちすごい。流れだけでなくうんちくも面白い。

2005/12/11 22:09

投稿元:ブクログ

・鯨骨の義足をがつがつならして白鯨モービーに気持ち悪いまでの執念を燃やす船長とそんな船長に内心ドン引きしながらもなんとなく逆らえない仲間たちの話。・STARBUCKSCOFEEのスターバックスはこの作中の登場人物、コーヒーだいすき一等航海士スターバック副船長にちなまれている(スタバのマークのモチーフは、船の舳先についているセイレーン像。店内も航海モチーフ)・数ある白鯨の日本語版では、このカバーが雰囲気でてる、すき

2009/02/02 22:01

投稿元:ブクログ

この作品は語り手、イシュメールによる物語の部分と、鯨学など学術的な部分、そして劇の部分に分かれています。それが見事に融合して、白鯨という得体の知れない海の怪物を追う者たちの姿が見事に描かれているのです。白鯨への復讐に全身全霊をこめるエイハブ船長、それを引き止めようとするスターバック(スターバックスコーヒーは彼の名前からきています) 荒くれ者だけどロマンチストな面もあるスタッブ、勇敢で心優しい人食い人種のクイークェグ。あらゆるキャラクターが一つの船に乗っていて楽しい。

2011/04/10 15:33

投稿元:ブクログ

この巻は丸々導入部。主要人物の説明と目的と目標が語られる。
ボーの影響とシェイクスピアの影響がある。唾棄すべきとか名状し難いなどはラヴクラフトを読んでるよう。主人公と高貴なる野蛮人クゥイークェグの関係はファーマーのリバーワールドにおけるクレメンズとカズのようだ。

2015/01/01 08:18

投稿元:ブクログ

重量感たっぷりの外国の小説を読むのは久しぶりです。まだモービィ・ディックは姿を現さない。それはエイハブ船長や航海士、銛打ち、船員たちの妄想や噂のなかで生きている。さあ、これからどのような怪物ぶりを見せてくれるか、船長たちはどのように立ち向かって行くのか、そしてどのようなフィナーレを迎えるのかじっくり味わうことにしよう。

2010/07/16 00:21

投稿元:ブクログ

岩波文庫の訳は阿部知二訳と八木敏雄訳のものがある。最近のは八木訳であり、阿部訳は絶版で、入手するには古本屋を探すか、amazonのマーケットプレイスで探すしかない。
八木訳は捕鯨船の図解や、捕鯨の専門用語にルビが丁寧にふってあり、親切で読み易いが、古めかしい独特の言い回しが特徴の阿部氏の訳の方が個人的には好きだった。

2013/01/13 20:16

投稿元:ブクログ

言わずと知れた世界文学史上に残る名作、その新訳。

いやはや、面白いです。上巻は語り部・イシュメールの自己紹介に始まり白鯨・モービィ・ディックについての叙述で終わる、いわば導入編ですが一気に読み進めてしまいました。

とにかく登場人物がいい。主人公、というよりもどこまでも諦観的な語り部であるイシュメール、その親友となる「高貴なる野蛮人」クィークエグ、そして何より狂熱と知性を併せ持つ復讐の鬼・エイハブ。衒学的、かつ時に冗長ですらある語り口が、かえって彼らの個性を際立たせています。「主要登場人物」に記載された以外の人物――元船乗りのマップル牧師、不吉な預言を残す謎めいた男・エライジャなどなど、彼らも出番は少ないながら鮮烈な印象を残します。

先に述べたように物語としては完全に導入部、それでありながら一気に読み進めることが出来るのは文章の力ゆえでしょう。戯曲のように記された章があるなど、文体の工夫という意味でも興味深いです。

新訳ということもあり非常に読みやすい。様々な研究を踏まえた注釈も充実しており、快適に読み進めることが出来ます。お勧めです。

2010/02/18 12:48

投稿元:ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
「モービィ・ディック」と呼ばれる巨大な白い鯨をめぐって繰り広げられる、メルヴィル(一八一九‐一八九一)の最高傑作。海洋冒険小説の枠組みに納まりきらない法外なスケールと独自のスタイルを誇る、象徴性に満ちた「知的ごった煮」。

2010/05/06 14:39

投稿元:ブクログ

大学の時レポートのために読まされた笑。
教授が解説してくれたけど、ぜんぜん理解できなかった。
私には難しすぎる世界・・・学部選びを間違えたなと思った瞬間。
そのせいかなぜか強く印象に残ってる作品。。。

2010/10/04 11:23

投稿元:ブクログ

ズバリいうと、読みづらいです。作品は。捕鯨と航海をテーマとしています。

話はイシュメイルという青年が語り手となり進行していきます。殺ばつとした船員の会話は、きっと、斬新な刺激となるハズ

PS.「反捕鯨」をテーマにした「ザ・コーヴ」とは全くの別物です。

(長崎大学 学部生)

2010/10/05 19:16

投稿元:ブクログ

何度読んでもよくわかりませんが、なにかは学べます。

古い本なので読みにくいことこの上なしですが、ぜひご一読をお勧めします。

ちなみにスターバックスコーヒーの名前はこの小説の登場人物から取られてます。(脇役ですけど)

2011/10/22 19:06

投稿元:ブクログ

白ゲイ。アッー!
クイークェグ無双。キャラ立ちすぎでしょう。
序盤ではあるけど、キリスト教をベースとした衒学によって、衒学とはもっとも相容れぬと言っていいほどかけ離れた、野蛮で粗野で血に塗れた捕鯨というテーマを扱うのかなー、とか思う。

2011/01/18 12:47

投稿元:ブクログ

この手の古典って大体そうですが、現在との価値観のギャップがたまりません。
この巻では、”白”についてのうんちくとか、アフリカの人についての描写とか。(でも、主人公はアフリカの人と親友になっているし、尊敬もしています)

2013/06/09 13:45

投稿元:ブクログ

買ってずっと放置していた本。本を読むタイミングが巡ってこず、やっと読了。
古典文学で一番つらいのは難解な文章の次に、登場人物の表面的な所が問題だと思っています。
この白鯨はキャラが立つ立つ。主人公で語り部のイシュメール。モービィ・ディックへの復讐に燃える船長エイハブなど、名前と登場人物が簡単に一致する。
主人公のイシュメールが船に乗り、乗員に対し、エイハブがモービィ・ディックへの憎しみを感化させるまで。
登場人物紹介ページで大いにネタバレしている所が残念です。
これからどうなるのか。次は中巻。