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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 14件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2004.8
  • 出版社: 平凡社
  • レーベル: 平凡社ライブラリー
  • サイズ:16cm/387p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-582-76511-3
新書

紙の本

ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)

著者 レーモン・ルーセル (著),岡谷 公二 (訳)

ブルトンが熱讃し、レリスが愛し、フーコーがその謎に魅せられた、言葉の錬金術師ルーセルの代表作。言葉と創造力だけで創られた瞠目の奇想イメージの数々は、ひとの想像を悠に超えて...

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ロクス・ソルス (平凡社ライブラリー)

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商品説明

ブルトンが熱讃し、レリスが愛し、フーコーがその謎に魅せられた、言葉の錬金術師ルーセルの代表作。言葉と創造力だけで創られた瞠目の奇想イメージの数々は、ひとの想像を悠に超えてゆく。ペヨトル工房87年刊の改訳版。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

レーモン・ルーセル

略歴
〈ルーセル〉1877〜1933年。パリ生まれ。小説「代役」、散文「アフリカの印象」などを書く。生前その作品は完璧に無視されたが、死後再評価される。

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みんなのレビュー14件

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評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

言語のマッド・サイエンティスト

2004/08/12 14:45

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:脇博道 - この投稿者のレビュー一覧を見る

再び、日本語版が出版されることが久しくまたれていたかどうかも
さだかではないにせよ、ルーセルの本作が現時点において、改めて
新刊書店の書棚に納まることは慶賀すべき事件である。なぜなら
「アフリカの印象」を読んでこの作者にはまった方は、必ず本書も
読まずにはいられないからである。かのミッシェル・フーコーが
あまりにも尋常ではないルーセルの言語実験に魅せられて、言語
実験のもうひとりの巨人であるジェイムズ・ジョイスには言及せず
に文字どおりのタイトル「レーモン・ルーセル」を著して最大級の
賛辞を送ったように(フーコーはフランス人、ルーセルもしかり
ジョイスはアイルランド人、だからといって自国人を選択したわけ
では決してないだろう。)ルーセルの言語実験の成果品のひとつで
ある本書は、まさしく言語の錬金術とでもいうべきおそるべき強度
を持って各ページをめくるごとに読者を万華鏡あるいは出口なしの
楽園のジャングルのような世界に誘ってくれる事うけあいである。
なに!ストーリーを紹介せよとの声がかり。ははっ、無いのです。
あえていえば、パリ近郊に居をかまえる科学者マルシャル・カント
レルが発明した発明品を人々が見て回るさまを記述しただけである。
おっと、この言い方は厳密さを欠いているのですぐさま訂正しなけ
ればならない。発明品とは、ルーセルの言語実験としての発明品な
のである。すなわちことばの世界によってのみ存在を許されるモノ
たちなのであるが、ここで急いで付記しなければならないのはそれ
らが貧困なる想像力によって現前するモノでは決してないのである。
ルーセルにはこの小説及びアフリカの印象等を発明するにあたり、
自ら言語実験を駆使する方法を発明しているのである。「私はいか
にしてある種の本を書いたか?」という文章にそれらは開陳されて
はいるのだが、この文章を読んでも決して本書を読み易くする羅針
盤を手に入れたとは到底言い難い。むしろ迷路の地図を書く方法を
記した紙片を手渡されたに等しい。つまり本書を読むということは
自ら進んでとびきり美しい迷路を書く行為に類似しているのかもし
れない。さて、書いている本人もなにやら迷路にはまり込んでいく
ような前口上はこれくらいにして、ぜひこの無限に数珠が繋がって
いくかのごときめくるめく言語世界に没頭して頂きたいと切に願う。
もうひとつだけ、この唯一無比の作品の素晴しさを我が国において
発見したのはほかならぬ澁澤龍彦氏であったことはここに記述して
おきたいと思います。

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紙の本

綺想大展覧会

2005/01/07 16:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

ルーセルには長篇小説が二作しかない。「アフリカの印象」と「ロクス・ソルス」がそうだ。そしてこれらの小説の最も讃えるべき特質は、その奇跡的な美しさである。シュルレアリストたちが支持したのもむべなるかな、ルーセルの小説において用いられる幻想的光景の信じがたい羅列ぶりには、そこに「夢」でも想定しなければ考えられないようなものだった。

ルーセルの小説は、彼自身の文学的遺書「私はいかにしてある種の本を書いたか」やそれと作品との関係を考察したフーコーの「レーモン・ルーセル」などの影響、さらにロブ=グリエやジョルジュ・ペレック、マルセル・デュシャンらの作品の着想の源泉としても注目されている。そうした見方は面白いところもあるが、いたずらにそういう観点を強調することは、ルーセルの小説をひどく難解で近寄りがたいものに見せてしまうと思う。

そういった作品外の情報をまずは遮断して、とりあえず読んでみることだ。そうすれば、何も難しいことはなく、この小説がとてもわかりやすい内容を持っていることに気づくはずだ。この小説は、奇想天外な科学的発明品の数々を、まるで展覧会の会場にいるかのように次々と披露していく、簡潔にして絢爛な大伽藍である。

少し列挙してみる。気球によって宙に浮き、風向と天候を完全に把握して、特殊な力で引き寄せた「歯」を綺麗に並べてモザイク画を作りだす機械。水中で呼吸できる液体で満たされた容器の中で踊る女性。さらに、その女性の髪に固着した特殊な物質の効果により、髪と水とが摩擦を起こし、水中を舞う髪がエアリオンハープのような音を奏でるさま。一時的に死者を生き返らせ、生前最も記憶に残る場面を機械のように正確に再現させることができる薬。そしてそれを見守る遺族たちが、それをみて感涙にむせぶ様などなど。これでもまだ全体の半分以下だ。

その描写の仕方はきわめて簡潔かつ正確であることを心がけられており、「マニュアル」のようだと評されるほどに淡々としている。何をするためにどういう動きをしているのかを説明せず、ただ逐一描写していくというこの簡潔さは逆に、その発明品を想像することを難しくしている。平明だがわかりづらいのである。

しかし、後に続くカントレル博士の話を読めば、それがどういうきっかけで作られ、どういう経緯を持ち、どうしてカントレル博士の邸宅におかれることになったかがわかり、改めて機械の描写を読み返してみれば、発明品の総体のイメージはかっちりと像を結ぶ。いうなれば、発明品の描写とは「謎」の提示であり、由来の説明とは「謎」の解明である。このような構成であるため、最初の発明品の描写でつまずきそうになったら、とりあえず描写部分を飛ばしてカントレル博士の語りに進むのがいい。これは「アフリカの印象」でルーセル自身が読者に薦めている読み方でもある。

それにしても、である。読後読者は途方に暮れるに違いない。読んでみればわかるとおり、内容、物語に難しいところはない。簡潔すぎる描写と、簡潔な物語(綺想に見合うだけの奇想天外な物語ではある)。しかし、その簡潔さこそが不可解なのだ。それら発明品の数々を描写し、その履歴来歴を説明すること以外に著者が何の興味も持っていないように見えるのだ。語られるのは上記のような発明品の数々の描写と、それにかんするカントレル博士の由来の説明のみである。

なぜ本書はこのように書かれねばならなかったのか。説明すると長くなるので、興味を持った人は岡谷公二氏の「レーモン・ルーセルの謎」が現在手に入りやすい唯一のルーセル解説本なので、是非それを読んでください。「ロクス・ソルス」の草稿もついてます。

以下の私のブログでもルーセルについて書いています。興味があればご参照を。
「壁の中」から

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紙の本

美しい装飾をほどこしたたくさんの発明を集めた本

2005/05/02 23:12

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

カントレルなる人物がパリ郊外の私邸にある数々の発明品を紹介しつつ、それらにまつわる奇妙な物語を紹介していくのだが、物語はさらに分岐して物語を生み、歴史上の逸話から作者による創作まで、際限なく過去へ、世界各地へと想像が広がる。
発明を実現させる手段は、物理学、化学、生物学から工学まで幅広い成果によるものであり、カントレル氏はダ・ヴィンチばりのスーパー科学者ぶり。それらの説得力という点では、技術的手法がかなり詳細に説明されてはいるものの、肝心の部分は文学的ブラックボックスにくるまれており、当時においてもそうだったろうが、現時点から見ても荒唐無稽っぽい。それは20世紀に期待される科学技術に対する素朴な憧憬によるのだろう。そしてそれら発明の着想には、かならず哲学的、文学的な動機が存するところに時代が表れているし、作者ルーセルの詩的な思考が成り立つ所以でもある。
で、文体が問題らしい。小気味よいテンポですらすら読めるのだが、難解。ええっとこれは、あれだよ、「黒い目の大きな女」、黒いのは目なのか女なのか分からないというやつ。本書においてはこの構造が採用されていて、ただし意味は文脈を辿れば必ず掴める。関係代名詞の重なり度が人間の理解の限界を突破しそうなくらいに、1文ずつが小迷宮となって頭をクラクラさせてくれる。韻を踏めば詩だというのとは違う、別の手法による酩酊だ。訳者解説によると原文ではもっと狡猾な技も使われてるらしいが、もうこれだけで僕は十分に酔っぱらった。
昨年邦訳された、I.ワトスン「エンベディング」では、ルーソルの「新・アフリカの印象」がアイデアの元として言及されているが、どうもそちらは、(想像するに)この手法を極限まで突き進めたものではなかろうか。
このテーマと手法のコンビネーションが、鉄とガラスによる建築のように、堅牢でモダンな作品世界を構築する。そして登場する発明品が一見では魔術かと見えるように、あるいは三越前のライオン像のように、この建造物には呪文がかけられている。トリックが明かされた後でも、その夢の美しさの魅力からは逃れられない。

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2005/03/22 00:37

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2005/11/06 00:14

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2007/01/29 00:33

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2009/04/29 15:05

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