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ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産(中公新書)

  • 発行年月:2006.2
  • 出版社:中央公論新社
  • レーベル:中公新書
  • サイズ:18cm/288p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-12-101833-8

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ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産 (中公新書)

小林 標 (著)

紙書籍

929 ポイント:8pt

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電子書籍

756(7pt) ラテン語の世界 - ローマが残した無限の遺産

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商品説明

ローマ帝国とともに広まり、2000年を経て今なお生きつづけるラテン語。身近な言葉や箴言、今も残る碑文などの豊富な例をひきながら、ラテン語の特徴や変遷、文学のエッセンスを楽...続きを読む

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商品説明

ローマ帝国とともに広まり、2000年を経て今なお生きつづけるラテン語。身近な言葉や箴言、今も残る碑文などの豊富な例をひきながら、ラテン語の特徴や変遷、文学のエッセンスを楽しく探る。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

小林 標

略歴
〈小林標〉1945年北海道生まれ。京都大学文学部卒業。京都産業大学教授等を経て、大阪市立大学大学院文学研究科教授。専攻はラテン・ロマンス諸語比較文献学。著書に「ローマが残した永遠の言葉」等。

著者/著名人のレビュー

Veni vidi ...

ジュンク堂

Veni vidi viciーー来た、見た、勝った今日は、
有名なカエサルのこの言葉が生まれた日です。

元老院への戦勝報告の手紙に書かれたこの言葉は、ラテン語。
簡潔にして音韻も美しく、名文とされています。
発音は「ウェーニ、ウィーディー、ウィーキー」
ラテン語には「ヴ」の音が無いのです。
そうそう、vidiは動詞「videre(見る)」の過去形で、
この単語は video,videre,vidi,visumが基本形です。

video?と引っかかった方はご明察、いわゆるビデオの語源なんですね。
ラテン語を知ることは、西欧文化の古い古い根っこを知ること。
敷居が高いと敬遠せずに、ちょっと覗いてみませんか?

こちらの本は、文法解説よりもラテン語の歴史や文学の中のラテン語など、
読み物になっているので入り口にはぴったりなんです。

【折々のHON 2010年8月2日の1冊】

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ユーザーレビュー

全体の評価 3.9
3.9
評価内訳 全て(21件)
★★★★★(6件)
★★★★☆(5件)
★★★☆☆(5件)
★★☆☆☆(1件)
★☆☆☆☆(1件)

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知的興奮を味わうことが出来た入門書

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/04/27 17:01

評価5 投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 面白かった。2年も前に出たときにどうして手にしておかなかったのかと悔やむほど面白く感じる本でした。おそらく今まで手が出なかったのは、ラテン語=死語という単純な図式にとらわれていて、そうした言語に手を出すことに<無駄>の二文字を感じていたからでしょう。

 もちろん私はラテン語の読み書きが出きるようになりたいと考えているわけではありません。今後カエサルやキケロの書を手にすることがあっても、それはおそらく日本語に翻訳されたものを手にする確率が高いと思います。それでも本書を手にしたのは、英語やスペイン語を学ぶ者として、基層となる言語ラテン語の世界に触れることは決して<無駄>ではないということをようやく感じられるようになってきたからです。

 本書は私のようなラテン語知らずにとってうってつけの入門書です。ラテン語の文法項目そのものにも多少なりとは頁が割かれていますが、それは決してラテン語学習者に向けた書き方ではないので、必要以上に小難しくはありません。

 むしろとても興味をひかれたのは、ラテン語とはどういう歴史をもった言語なのか、文化的のみならず政治・経済・宗教史的視点から丹念にたどっているところです。私たちが日常的に触れているアルファベットもローマ字というくらいですから、ラテン語抜きにはその成立過程は語れません。そしてフェニキア→ギリシア→エトルリア→ローマという道筋をたどることでアルファベットが変遷してきたという実に壮大な歴史物語は大変楽しく読むことが出来ました。

 ラテン語の歴史をたどるうちに、古代ローマからゲルマン民族の大移動、そしてフランク王国の成立まで、ヨーロッパ史を概観することができたことも、私にとっては大いに有益なことでした。


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ラテン語を学ぶための本ではない。ラテン語を知るための本である。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/10/03 09:58

評価5 投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ラテン語を学ぼうと思ってこの本を読んだわけではない。この本自体がラテン語の学習書ではない。ラテン語を読み書きしたり、ラテン語で詩を作ったりした人がいても、現代ではラテン語を母語として話す人はいない死語である。それにもかかわらず、未だに自然科学の分野を含めあらゆる分野でラテン語は陰に陽に使われている。それはいかなる理由によるものか、それを知りたいと思ったのである。そしてそれがラテン語の持つ合理性によるものであることがこの本を読んで解った。ローマが滅んだ後の中世ヨーロッパでキリスト教会での共通語として使用されていたからという理由ではないのである。ラテン語自体の持つ合理的論理的な言語構造によるものなのである。言語構成の規則にしたがっていれば中世に作られた新しい単語でも、本来のローマ人がその意味とその単語が派生してきた関連が理解できる、そのように厳密な構造になっているのである。ラテン語の初歩ぐらいは知っておくといろいろな学問分野での理解力が増すように思われる。
 この本の内容は、ラテン語の現代への影響、言語系統のなかのラテン語の位置、初歩的なラテン語文法概要、ラテン語の代表的文学、ラテン語の語彙、ラテン語の変化や中世のラテン語、日本人とラテン語の接点、などである。

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古代ローマから現代まで。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/01/12 23:04

評価5 投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 古代ローマ人の言語なので死語となった今でも「生き続けている」ある言語の物語である。
 あまり日本人にはなじみがない古代ローマの歴史書や文学書から始まって、カトリック教会で使用される言語となり、現代の英語の表現に使われるラテン語系の単語に至る過程が、実に読みやすく書かれている。
 「カルミナ・ブラーナ」について描かれた箇所でカール・オルフの同題の曲についても描かれているが、第三帝国時代のドイツではラテン語のテキストを使われている事は好意的に見られていなかった、と「第三帝国と音楽家たち」に出て来る。著者が個人的に「カルミナ・ブラーナ」が好きなのかもしれない。
 以前、「カルミナ・ブラーナ」の全訳が筑摩書房から刊行されていたが、オルフが使ったテキストだけでいいから、原文と対訳にした本があったらいい、と思う。
 日本人がラテン語に接したのは結構古くて、キリシタンの時代にセミナリオで学ばれた言語だ。ルイス・デ・グラナダの著作は俗語であるスペイン語やポルトガル語で書かれていたから、誰かがそこから訳したのだろうが、「キリストにならいて」はラテン語で読まれたのだろうか。「霊的な読書」に使われるテキストで古代ローマ人も出て来るが、当時の日本人キリシタンにとっては、どんな存在だったのだろう。

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電子書籍 ラテン語がおぼえたくなります

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2013/05/05 23:56

評価5 投稿者:nakyama - この投稿者のレビュー一覧を見る

フランス語やイタリア語など、いままでなんとなく敬遠していて、英語ドイツ語ロシア語などをかじってきた、語学好きの素人ですが、この本は面白かった。参考書でいうと、学習者をあきさせないために時々入っている、枠入りの面白記事ありますよね、あれだけで1冊本をつくったような感じ。この本でラテン語がおぼえられるわけではありませんが、とにかく面白い。オンラインで購入したのではじめ気づきませんでしたが、2007年発行で内容も新しい。思わずひきこまれて一気に読んでしまいました。テルマエ・ロマエなんて漫画もはやったし、ロマンス語のラスボス、ラテン語も今ならいける気がする!!

初代iPadで読みました。電子書籍として気づいた点をいくつか。
iにアクセント記号がつくと、ほかの文字とデザインが異なってしまうようで、はじめ小文字の"l"に見えてしまい、
しばらく書いてあることの意味がわかりませんでした。また図表がとても小さい上に拡大してみることができない、見開きで左右ページに割った表がそのまま縦に並んでいたりと残念なことに。
そもそも、図表を使った説明文が数ページにわたることなんて普通ですよね。紙の本では前のページにある図表をみるために何度もページをぱたぱためくるという不便がありますが、なんで電子書籍でそれをしなければならないのでしょうか。
ヴォイジャーのT-Timeが世に出てすでに10年以上たつというのに、電子書籍って未だにこんなものか、と。

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評価1 投稿元:ブクログ

2006/06/18 03:58

塩野七生『ローマ人の物語』の影響 第3段。

ローマから始まって、中世を経て現在まで、世界中に影響を与えたラテン語

でも、あんまり面白くなかった。
文法書なのか、評論なのか、
内容がどっち付かず

文章も学者が書くような、退屈な文章だし・・・

やっぱり『ガリア戦記』や『キケロ書簡集』の翻訳読む方が面白いかも。。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/03/24 17:54

英語とスペイン語などロマンス語で、それらの歴史をさかのぼった違いや関係などがラテン語を通じて垣間見れる感じがします。
外国語の学習時によむと興味の持続に役立ちます。

評価0 投稿元:ブクログ

2011/12/13 22:19

文法に限らず、ラテン語が話されていた時代のことなど、様々。

死語と言われつつ現代でも方々で影響力が残っている、なんともしたたかな言語。「それについては筆者は知らないが」等、ちょこちょこ断ってあったけど、このあたりが研究者の客観性というか、冷静さみたいなものなのかな。しかしこの著者は、どんなきっかけで、こういう新書(以外にもたくさんの本)を書くほど、ひとつの言語を究めることになったのかなぁ、と、そんなところまでぼんやり思ったりもした。

ところで「、。」じゃなくて「,.」だったのに慣れなくて、文章が終わらず(終わっているのに気付かなかった)「あれ、文章へんだな」と思うことしばし。

評価0 投稿元:ブクログ

2010/02/14 15:46

ラテン語には、明確に機能を区別できる九つの品詞がある。名詞、動詞、代名詞、形容詞、副詞、数詞、前置詞、接続詞、間投詞である。

日本では「品詞」という語は、ある辞書には明治7年(1874)にはじめて使われた訳語と出ていて、それ以前に看護として使われたのかどうかはわからない。

誤解している人もいるだろうが、現代の英語の習慣のように、単語一つ一つを分離して「分かち書き」をすることはずっと新しい現象で、古典時代には文中に単語の切れ目を空白で示す習慣はなかった。

外国人が自国語の教育に携わることは必ずしも異常なことではない。明治における東京帝国大学の言語学の最初の教授はイギリス人のバジル・チェンバレンであった。

ローマ文学が人間感情の自然な発露からの発生ではなく外国文学の翻訳から始まったこと、ローマ人が本能的に身に着けていたはずの母語のリズム感を捨てて先進文化国の韻律法を採用することで詩文学を完成させたこと、これらの事実と遠くはあっても無縁とは言えないはずの現象として存在するのがラテン文学のジェンダー問題である。ラテン語は男のための言語であった。女はラテン文学に参戦しなかった。
ローマ人の社会、ローマの文学、ローマの言語とローマ女生徒の関係は、面白いねじれを見せている。社会の中では、ローマ女は必ずしも弱くはなかった。しかし、言語表現に関しては無力であった。古代ギリシャの女性が文学を生み出していることを念頭に置くと、そのねじれがよく見えてくる。

評価4 投稿元:ブクログ

2011/12/08 19:39

難しい!でも楽しい〜
これ読み始めたら、英語の辞書引くたびに語源を確かめてしまって仕事に支障が出る。

評価5 投稿元:ブクログ

2011/03/28 21:12

[ 内容 ]
かつてローマ文明を支えたラテン語の生命力は、二千年経った現在でも衰えていない。
ラテン語は、生物学などの学問やキリスト教で使われるとともに、イタリア語やフランス語、スペイン語などをも生み出した。
さらに、その言語構造が持つ普遍性ゆえに、英語や日本語にも影響を与えている。
身近な言葉や箴言、いまも残る碑文などの豊富な例をひきながら、ラテン語の特徴やその変遷、ラテン文学のエッセンスを楽しく語る。

[ 目次 ]
ラテン語と現代
世界のなかのラテン語
ラテン語文法概説
拡大するラテン語
ラテン語と文学
黄金時代の文学者
白銀時代の文学者
ラテン語の言葉あれこれ
変わりゆくラテン語
ラテン語はいかに生き延びたか
中世ラテン語
その後のラテン語

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

評価3 投稿元:ブクログ

2011/01/16 00:13

睡眠薬代わりにおよそ3週間かけて読んだ。しかし、つまらないわけではない。ラテン語の語彙内部に存在している体系的存在関係の説明は興味深い。「古典ラテン語では存在しなかったり、忌避された形でも、正統的な造語方の上で可能な形ならラテン語として通用する」訳であるから、死語と化したラテン語もロマンス語の中に今も生きている。ラテン語だけではなく、他の言語の体系も述べていて、語学マニアには楽しい本。

評価5 投稿元:ブクログ

2011/11/05 16:40

bitが、binary digitの略で、
binaryが、ラテン語のbinarius(2の)という意味で、
digitが、ラテン語のdigitus(指)という意味からきているとのこと。

ラテン系の言語には、
フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語、カタロニア語などがある。

英語も、一部の用語がフランス語から来ているものがあるので、ラテン語祖先の単語も多い。

ラテン語を理解するには、ギリシャ語、エトルリア語も勉強するとよいという。

いろいろ勉強になる本です。

ラテン語最古の資料が、1871年に発見された黄金の留め金とのこと。
写真付きだ。前7世紀の作らしい。ただし、真贋論争があるとのこと。
前7世紀のぶどう酒の壷もあるらしい。こちらは写真がないのが残念。

評価3 投稿元:ブクログ

2013/06/05 15:41

 ラテン語を学び始めたのでその魅力を知るために読書。現代でも英語を中心に日本語にまで多大な影響を与えているラテン語。この本の中で紹介されているたくさんの英単語の語源を知るとラテン語の凄さも分かってくる。ラテン語の子孫はスペイン語、フランス語、イタリア語等のロマンス語派なのだがイングランドは一時期フランス語圏の民族に支配されていたためラテン語の影響が見られる。
 古代ローマについてもかなり詳しく語られている。ただ歴史的な知識が少ないため吸収率はいまいちだった。カエサルは名前は知っているけど何をした人なのか詳しく知らなかったし。ギリシャの方がローマより文化では優れていたことが以外だった。ただ一貫して紀元前の世界観がうまく想像できないのが痛かった。
 特にラテン語文学の歴史の章はほとんど頭に入らなかった。知ってもあまり役に立たなそうだし。情報量が多過ぎてまとめきれていない感じがする。もっと厳選したほうが分かりやすくなったのではないか。
 一番のポイントは「ラテン語は確固とした形式と意味の関係の論理性をもった言語である」ということ。

評価3 投稿元:ブクログ

2011/04/16 19:29

言語に優劣は無いと言っておきながら、文章中で盛んにラテン語をプッシュしているお茶目な作者。でも気持ちはよく分かりますw 読んでみるとラテン語の素晴らしさの一端に気付かされる本。

ローマ帝国が滅ぼされなければ今頃ラテン語が公用語になっていて、英語でヒーヒー言うことは無かっただろうに……ゲルマン人ェ……

評価4 投稿元:ブクログ

2012/07/23 01:10

『201207 語学強化月間』

面白い。
「ラテン語に対する興味なんてどれほど続くことやら」と我ながら思っていたけれど、意外や、惹き込まれた。
言語の変遷を辿ることは即ち歴史をひもとくということ。新しい視点での楽しみ方を教えてくれた。

著者のラテン語好きっぷりがよく伝わってきた。

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