「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
街道をゆく 新装版 9 信州佐久平みち、潟のみちほか (朝日文庫)
著者 司馬 遼太郎 (著)
死にもの狂いの努力で湛水地を美田に変えてきた地が、政治絡みの投機対象になっている皮肉を目撃することになった「潟のみち」。そして「信州佐久平みち」では旅のさなか、日本を土建...
街道をゆく 新装版 9 信州佐久平みち、潟のみちほか (朝日文庫)
街道をゆく(9) 信州佐久平みち、潟のみちほか
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
死にもの狂いの努力で湛水地を美田に変えてきた地が、政治絡みの投機対象になっている皮肉を目撃することになった「潟のみち」。そして「信州佐久平みち」では旅のさなか、日本を土建国家に染め上げた前首相逮捕さるの報に接する。ほかに、古さびた湊に平家の昔の殷賑をしのぶ「播州揖保川・室津みち」、山上の一大宗教都市を訪ねる「高野山みち」を収める。【「BOOK」データベースの商品解説】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
真田
2020/08/11 05:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
潟のみち、播州揖保川・室津みち、高野山みち、信州佐久平みち。港で栄えた町から見えてくるもの。そして真田家ゆかりの地なども歩いて回る。
紙の本
歴史が凝縮された一冊でした。重量級です。
2016/04/30 10:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道オホーツクから始まった私の「街道をゆく読破旅」も日本海岸を南下し新潟まで来ました。内容は大変盛り沢山でしたが、以下断片的に本書四編の感想です。
1潟のみち:日本の米どころ越後の大地に近代まで展開された『大地との治水という戦い』や『小作争議という悪政との闘い』を見事な筆致で教えてくれました。特に圧巻だったのは「明治6年の地租改正で自作農が税金の現金納付ができず、富裕な地主に二足三文で土地を売り搾取される身分に転落させられずにはいられなかった」というくだり。この国の行政・官僚という名ばかりの国家組織が、『国のため』という美名のもと、自分を含む一部の議員・政治家・高級官僚の私腹を肥やすためだけの政策を続けてきたこと、そして後代がその過ちを謙虚に受け止め、反省することをしない一例です。国の幸せとは本来『一握りではない大多数の国民の幸せ』という哲学を忘れ、結果としては『為政者の幸せでしかなかった』という愚かな国体だったのです。今の『中東内戦国』や『近隣坊ちゃん国』の『国民を忘れた愚かな為政者』と同じ程度の発想です。なお私は一介の給与所得者で政治運動家ではありません。
2播州揖保川:播磨の歴史が旅の仲間の体験談を交えて詩情豊かに綴られます。瀬戸内海の小港湾の生い立ちが1000年を遡って説き明かされますが、文体のそこここにややシニカルな表現が多く、ここまではおおらかな旅を続けてきた司馬さんにもそういう時期があったのかと知りました。
3高野山:地元のリラックスした旅の様子が楽しかったです。内容的には仏教各派の思想と、聖を中心とした庶民宗教の根底の流れが語られ、興味深かったです。
4信州佐久平:高野山と信州が一緒に出てくるとやはり話題は某テレビ局の歴史ドラマの主人公とならざるを得ないところです。私が今住んでいるところ自体も冬の陣夏の陣の舞台ですが、この信州人に対してはやはり関西人の興味は尽きません。さらに面白かったのは『軽井沢』の語源についての考察ですが、なるほど司馬さんと膝を叩いた次第です。以上、内容の濃い一冊でした。
電子書籍
「そっけ」も「あっけ」もない書きぶり
2023/06/30 02:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
一部では「国民作家」と目される
著者の書き残した所謂「街道物」の
第九作です。
本書で著者は長野県東部を
訪れるのですが、そもそも信州に
対してさしたる興味も共感も
抱いていなかったのでは、
と訝りたくなるほど、人情味のない
記述が続きます。
著者が現地で出くわした人々の、
本書での描写のされようを目にして、
正直言ってゲンナリしました。
紙の本
そっけなし。また、あっけなし。
2023/06/30 02:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
一部では「国民作家」と目される
著者の書き続けた所謂「街道物」の
第九作です。
本書で著者が訪れるのは、
長野県東部。
一読して、そもそも著者は、
かの地に対してさしたる興味も
共感も抱いていなかったのでは、
と思いたくなるほどに、味気ない
記述が続きます。