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- カテゴリ:一般
- 発売日:2010/11/15
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/380p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-373350-0
紙の本
選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義
出身や生い立ちは選択を行う方法にどのような影響を与えるのか? 他人に選択を委ねた方がよい場合はあるのだろうか? 「選択」研究の第一人者が、約20年にわたる数々の研究成果や...
選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義
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商品説明
出身や生い立ちは選択を行う方法にどのような影響を与えるのか? 他人に選択を委ねた方がよい場合はあるのだろうか? 「選択」研究の第一人者が、約20年にわたる数々の研究成果や考察をまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
シーナ・アイエンガー
- 略歴
- 〈シーナ・アイエンガー〉1969年カナダ生まれ。3歳で眼の疾患を診断され、高校にあがるころに全盲に。スタンフォード大学で社会心理学の博士号を取得。ニューヨークのコロンビア大学ビジネススクール教授。
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書店員レビュー
何より「選択」を研究...
ジュンク堂書店大分店さん
何より「選択」を研究としてとらえているところに魅かれる。
本書には、様々な実験、調査結果が紹介されている。読み進めていくにつれ、「選択」というテーマが意外に奥深いことに気付かされる。著者自身のエピソードも趣深いが、経験談に登場する日本のウェイター、店長については日本人ではむしろ少数派ではないかと思う。
日々の何気ない行動を自らが選んで行っているととらえたなら、これからの人生が変わるのではないか。大げさではなく読後にそう思える一冊である。
社会科学担当
一日の中で、一体どれ...
ジュンク堂書店千日前店さん
一日の中で、一体どれほどの「選択」を私たちは行なっているのでしょうか?
ビジネスや人間関係において、物凄く悩み倒して答えを出した「選択」は勿論、ほとんど無自覚的に行っている日常の習慣の一つ一つさえ、過去から自身が「選択」してきた行為の結果の集約なのですから、改めて顧みると物凄い数の「選択」を瞬時に行ないながら生活しているものです。とても吃驚してしまいます。
本書には著者が数多行なって来た、「選択」にまつわる研究に関する、膨大な実験の数々が列挙されています。
ジャムの試食にまつわる選択肢の影響を調査した実験や、動物の環境による寿命の差異の調査…これでもかこれでもかと惜しみなく記述された実験とその結果・考察で構成された紙上講義とも言えます。
マーケティングや事業戦略、企画プレゼンにも人間関係にも投資にも役立ちそうな、れっきとしたビジネス書なのですが、何となく文学や哲学書のような、不思議な読後感を抱いてしまうのは、「選択すること=生きていくこと」と確固として注がれる著者の眼差しが、一人の女性の生き方として本書の背景で絶えず物語られているからなのかも知れません。
◆社会科学担当:川本
紙の本
選択とは
2014/08/26 19:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melody - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても、しっかりした研究をベースにした内容で、読み応えがあった本。最近読んだ本の中では、良書。
紙の本
―選択に満ち溢れた人生のあらゆる場面における判断の妥当性の追求。日本の社会に今以上により高いレベルが求められている科学分野かもしれない。―
2011/12/29 19:32
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レム - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は我々が日々要求される様々な「選択」を科学する一冊だ。 時として人間の意外な心理に触れるその展開に、読者は読むほどに引き込まれ、そしていつしか著者の人間性にも惹かれてゆくことだろう。
著者、シーナ・アイエンガー教授はインド系米国人だ。 彼女の出自は大変興味深い。 両親はインドからの移民で、生活のしきたりや結婚相手までもが予め決められるという厳格なシーク教徒であった(違いはあるが、日本もかつてはそうだったような気がする)。 そして彼女はトロントで生を受ける。 ところが、3歳の時に網膜色素変性症に罹患していることが判明し、高校生の頃には全盲となってしまった。 しかし、彼女は常に前向きだ。 刻苦勉励してペンシルバニア大学を卒業し、さらにスタンフォード大学で社会心理学の博士号を取得する。 彼女が米国の大学教育の過程で肌身に染みて鍛えられたことは、シーク教の世界では何事も予め決められていたことが、自身の手に何事も選択する権利が委ねられていることと、判断の妥当性が常に問われることであった。 それが、「選択の世界」を研究すること志したきっかけなのだという。
彼女はこの研究で、2002年にホワイトハウスから、「社会科学の研究に対する若手科学者および技術者への米国大統領賞(Presidential Early Career Award for Social Scientists)」も受賞している。
著者は日常的な題材を用いながらいくつもの「問い」を提示する。 その一つ一つに対して心理学的な観点、あるいはその結果としての統計的な観点から、実証的に確かめられた事象も織り交ぜながら個人や社会の選択の傾向を紹介し、その根拠を分析していく。 そして、著者自身の研究と数多くの論文を引用しながら、その時点その時点で利用可能なあらゆる情報と智慧を駆使し、判断方法の妥当性を追求することを説く。 時としてこれはマーケティングの分析にも通ずるものもあるだろう。 蛇足だが、本書は7つの章から構成されており、旧約聖書の箴言集にある「智慧が七つの 柱を 据えて自らの家を建てた」という一文を思い起させる。
注意しなければいけないのは、本書は決して「回答例」を示してはいないことだ。 人生は選択に満ち溢れている。 しかも、著者自身も時折述べているように、いずれの道が正しいか、正解は用意されていない。 その時点で最善の判断を追求し、得られた結果に不満な部分も生ずることを予測し、これを最小(皆無ではない)にすることを検討することが肝要だと説く。 結果の中の不満な部分は提案者と受け手の双方が了解する。 そこには日本人が陥りがちな安易な平等主義は通用させない。 なぜなら、全員が100%満足する社会はあり得ないからだ。
日本の社会は、とかく「正解を導けるかどうか」に注目しすぎるきらいがないだろうか。 結果を見てからやれ成功したの失敗したのという形で「判断した者の責任」を遡って問うこともある。 どうかすると100%を求めたりすることもある。 選択の科学は、「決める人」に注力するのではなく、「決め方の科学」の追求であり、原題にThe Art of Choosingとあるように、「高度な技」すなわち生きるための知恵の追求である。 これは、日本の社会に今以上により高いレベルが求められている科学分野かもしれない。
紙の本
選択肢は多いほど良いのか
2015/09/27 03:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:memezo - この投稿者のレビュー一覧を見る
“欧米では自分が選択することを重視するので選択肢は多いほど良いとする傾向があるが、それは常に正しいとは言えない”との指摘がおもしろい。
確かに、選択肢がたくさんになりすぎると、比較吟味することができなくなる状況は、身の回りにも散見できる。
「選択」について、様々な観点から考察してあり、楽しむことができた。
この研究テーマが、著者の個人的な問題から出てきていることも、よく分かった。
書名は「選択の科学」なので「科学」を期待して肩すかしをくらったが、
原著の書名が「The Art of Choosing(選択の芸術)」なのだから当然か。
紙の本
選択理論を勉強する人は読んでおきたい
2015/09/13 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生は選択の連続である。だから、選択理論を勉強することは有意義であり、選択理論を勉強するなら、この本を読むのがいいと思う。厚い本ではあるが、おもしろい内容と、わかりやすい文章のおかげで読むのに苦労することはないだろう。