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紙の本
蛇喰い (キャラ文庫)
著者 水原 とほる (著)
一千万の借金を残して恋人が失踪!!平凡な会社員の雅則は、身代わりとしてヤクザ相手に金貸を営む宇喜多の元へ拉致されてしまう。冷徹な頭脳で組織を率いる一方、酷薄に人を切り捨て...
蛇喰い (キャラ文庫)
蛇喰い
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商品説明
一千万の借金を残して恋人が失踪!!平凡な会社員の雅則は、身代わりとしてヤクザ相手に金貸を営む宇喜多の元へ拉致されてしまう。冷徹な頭脳で組織を率いる一方、酷薄に人を切り捨てる宇喜多。監禁され、たわむれに陵辱される日々に絶望する雅則に、宇喜多は不可解な言葉を囁く。「おまえは蛇だ。男に絡みついて堕落させる黒い蛇—」。被虐の中にほの見える快楽に、動揺する雅則だが。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
蛇とくちなわ喰い
2021/08/13 06:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
相変わらず出だしが不条理な拉致です。
恋人の借金のカタに拉致られてます。
(保証人でもないのに・・・臓器売って返済みたいな)
とはいえ、いつものような主人公に対する目にあまる暴力性は薄い
(高原が最初に平手打ちしてるけど・・・)
でも、拉致監禁状態なので・・・酷い扱いなのは変わりない。
主人公の雅則の独特さに目を奪われる
外見も目をひくところはなく、一見はまとも。
でも・・・まともでない感は高原に無理矢理やられたときの対応で気づく。
そしてヘテロに惹かれる性癖と、
生への諦観とも言うべき有様に変だなぁって思っているうちに
公園での高原に対する言葉かけで「この人変」確定
かなりのとんでもない魔性でしたよ。
(この人変だ・・・一番変かもってあの言葉に思った)
しかも無意識なのがさらに怖い。
とはいえ、「情の蛇」だからなぁ・・・
自分は魔性で絡め取っている感はないよね。
寄り添ってあげて、ヘテロでも自分を抱いてもらえる
そういう相手だから尽くしてますって感じで尽くして
逃げられるという・・・
(本当は丸呑みされているのだが)
しかも小心者なのに好奇心は旺盛だし。
宇喜多のことを高原も雅則も
「心がない」と何度も言ってますが
明らかにあるよねーって感じなんですけどね。
冷徹とか冷酷とか残忍とかいう意味ではそうかもしれないけれど。
そして、それ以上に空虚なものがあるとしても
それが心なのではないかと。
とはいえ、色々なことを雅則に引きずりだされているのは
確かです。
早々に雅則には執着しているし。
執着を「心」と言わないと言われるとまあそうかもとも思うのですが。
宇喜多は自分を「カンダタ(漢字だと機種依存文字になので)」って言うのですよねぇ
蛇同様に象徴的です。
そして高原。
心が壊れているって言いながら、
結構人間的な壊れた人でしたが・・・。
しかしこの高原を「友人」という雅則は
やはり・・・魔性だよねー
(宇喜多が二人で絡まったらほどくの大変っていうくらいだし)
「蛇」がたびたび出てくるのですが
この感覚がフィットするかどうかが
この作品の評価を分けるような気がします。
わたし的にはめちゃくちゃフィットしたのですけど。
雅則の魔性に結構やられながら
高原の壊れっぷりを楽しみ
個人的には宇喜多いい男だなぁって
楽しんだ作品でした。
☆4.5評価ですが、私の好みストライクだったので
評価あげてます。
電子書籍
痛い話かと
2021/02/13 14:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
女と逃げた恋人が残した多額の借金の肩代わりにと裏世界で金融業を営む宇喜多の元へ拉致された雅則は、陵辱され殺されかけるが何故か宇喜多に抱かれるようになる。
ダークで救いの無い話かとビビリながら読んだが意外に痛くない話で、則雅と宇喜多と高原の不思議な関係に夢中になってしまった。
特に特徴のあるわけでもない地味な則雅がいきなり無茶なことをやるのは驚きだし、どこか壊れた男たちの愛は思いのほか甘かった。
電子書籍
気が弱い人と思ったのに実は……
2020/08/25 17:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:AO - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋人が借金を残して消え代わりに宇喜多という借金取りに飼われることになった雅則。監禁状態なのに全てを諦めた様子の雅則に宇喜多の右腕の高原が「蛇を飼っている」と言ってくる。雅則の過去を聞くと高原の説明も納得出来る。雅則は無自覚で人を包み込んでいくので人を信じられなかった宇喜多も高原も雅則を大切にしたいと思ったんだろうな。それにしても雅則普段は気が弱い人なのに追い込まれるとめっちゃ無茶をする人で作者様もあとがきで書いてますが1番の曲者でした。