紙の本
あとがきが一番怖い
2020/03/31 22:33
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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに読み終わって心温まる話では決してないし、これを読んで結婚に夢や希望が持てるかと言われればなかなか難しいのだけど、それだけの小説ではないよなあ~~~~と思わされるところがすごい。怖いだけではないんですよ。
怖いだけではないんですけど、でも読了後に著者のあとがきを読んだらヒエ~と声が出てしまいました。こんな話書いといてそんな謝辞、ブラッすぎる…!
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上巻の謎が
2015/11/05 13:04
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投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻の謎が少しずつ明かされていく過程にわくわくしながら読み進めました。こんな人たちがいたら嫌だな、という面白さがありました。
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映画は見ていないけど
2016/03/12 23:12
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリ(イヤミス?)というよりギャグ小説かなぁと思います。
警察があまりにも無能で笑えます。
オチのまとまり具合にある意味感心。
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CL 2013.8.31-2013.9.11
どの登場人物にも感情移入できないのに、この
面白さはなんだ・・
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エイミーを殺した犯人として追い詰められるニック。
思わぬ出来事で計画に狂いを生じさせてしまうエイミー。
二人の行き着く先は…?
狐と狸の化かし合い。
それほど怖くもなく嫌でもなく。
これほど大掛かりじゃないけど、夫婦の擦り合わせってこういうもんじゃね?と思ったり。
誰に感情移入していいかわからなかったのが、こんな感想だった原因かな。
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美しくもなく、残酷すぎるわけでもなく、ただリアリティに溢れる話でした。
このミスにランクインしたともあって、読み応えがあり、でも続きが気になって上下巻あっという間。
海外文学は依然として苦手ですが、こういう規模の日本文学はやっぱりあんまりないのかなあという感じ。
しかし結末が、とっても悪趣味でとっても良かった。
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敬愛のデヴィット・フィンチャーが映画化するというので、手に取ってみた。
外国ミステリーという完全に門外漢なジャンルなので、上下巻の文量に不安を覚えましたけど、読み始めると何と言うことはなく、サクサクと読めてしまいます。
結婚5年目の記念日の日に失踪した妻と、妻を追う夫の話が交互に描かれる。映画でいうカットバック手法。うん、これはフィンチャー向き。とまぁ、それはさておき、文学的には非常に重層的で様々なテーマが浮かびあがる内容。男女の“愛”についての物語であり、“真実とは何か”という哲学的な物語であり、単純に完全犯罪ミステリーものでもある。どのページか忘れたけど、「夫婦はお互いの主張を証明するために駆け引きをしている」的なことが書いてあり、大いに納得。自らの主張に悔しくも白旗をあげるのが、夫婦円満の秘訣であり、男の道ではないでしょうか。と、さすがにそこまでは書いてませんが。
非常に重層的なテーマだとは思うのですが、所々に穴があり、傑作と呼ぶにはためらいます。特にエイミーが企てる完全犯罪(?)を警察が見抜けないくだりと、ラストのオチの滑稽さ。いやいや、いくら何でもエイミーのその主張は矛盾ありすぎやしませんかとツッコんだ矢先に、いやいや、いくらなんでも子ども作って産んじゃってさらに育てるとか冗談やありまへんで、と2度ツッコみ。ラストのオチ部分に関してはさすがにフィンチャーも変えてくるんではないでしょうか。
小説としては今ひとつ疑問符が残る内容ですが、映画(特にフィンチャーもの)の原作として捉えると申し分ないように思えます。
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「イヤミス」という評判をきいてこわくてなかなか読めなかったんだけど、想像していたよりは全然イヤじゃなかった。読みが浅い? 結婚してないから怖さがわからない?
もちろん気分いい話じゃまったくないどころか、殺人まであって「サイコパスもの」とも思えるんだけど、殺人だとかサイコとかのぞけば、つきつめると、他人とかかわっていくってそういうことなのかも、とか思った。他人とかかわって自分が変わるとか自分を変えるとかそういう……。
でも、ミステリではない気が。わたしにとっては結婚小説とかそんな感じ。全然違うかもしれないけど、この前読んでたせいか、「マリッジ・プロット」をちょっと思い出したり。「結婚」ってちょっと興味深いかもとか思ったり。自分が経験できないのが残念なような気がしてくるような。
ストーリーとして気分いい話ではないけど、部分的にはユーモアがきいてておもしろい。映画の話とかたくさんあって、個人的にウケたのが、ゴッドファーザー見てフレドのところで必ず泣く、とか、ヒュー・グラントが捕まったときのインタビューの話とか。
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下巻はジェットコースターみたいな展開。
こんな思考ゲームを一生なんて…((((;゚Д゚)))))))
面白かったです。
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ミステリーなんだけど、一筋縄のミステリーではなくて、結婚した夫婦の複雑な、だけど確かに感じる気持ちの悪さのようなものを描いている。夫婦の恋愛小説でもある。海外のミステリー(?)は久しぶりだったけど、のめりこんで読めたので、とても楽しい読書だった。フィンチャーの映画化がとっても楽しみ!!
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こ、こ、これが「イヤミス」というやつか!
この作品を紹介してくれた方々みなさん良い人で、内容についてキレイにオブラートに包んでくれていたため、何の先入観もなく読み始めることができた。
が、下巻に入って半分ほど読みすすめた頃だろうか、ふと帯をみた。みてしまった。そこには「海外イヤミスの最高峰」の文字が…。
ジャンル分けに疎い私は「イヤミス」といわれても?といった感じだが、どうにも拭いきれない「イヤ~」な予感。
避けてきたこの手の作品。なるほど、これが「イヤミス」というジャンルなのか。
では、「つまらなかったのか?」と問われれば小さな声で「…おもしろかったです」と答えるだろう。
夫婦のニックとエイミー。二人それぞれの視点から、交互の語りで話は進む。
女性であるせいか、私はかなりエイミーに感情移入していた。
人というのは自分の都合の良いように、いつの間にか情報を取捨選択している。
こうであって欲しいという思い込み。
私もそんな無意識の思考パターンの罠にはまってしまった感じ。
しかし、最後はどう解釈したらよいのだろう?
一人で気持ちを抱えきれない複雑なこの読後感。
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上巻は表で下巻が裏って感じ サイコの夫婦から目が離せなくなる 一気読み 裏切り・復習・憎悪…負の連鎖しかない 登場人物に全く共感が出来ないけど実は気に入ってるのかなこの本 作者の他の本も読んでみたい 映画は結末が原作と違うらしいからまた観たい
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序盤から頭を殴られるような衝撃。
そこから先はラストまでノンストップです。上巻が不気味なお化け屋敷とするなら、下巻はまさに絶叫モノのジェットコースター。しかも上巻に輪をかけて生々しい悪感情に満ち溢れており、胸くそ悪さすら感じました。
それでも読み進めてしまうのは、語り口がどこまでも冷静で、内容に押し付けがましさを一切感じなかったからだと思います。比喩も的確で、ちくしょう誰が上手いこと言えと(以下略)
もう1つの原動力は、怖いもの見たさ。これ以上悪くなるのかと思ったら、思った以上に悪くなります。読み終わった今、私は人間不信気味です。
文句なしの一気読み小説。徹夜覚悟でお読みください。
映画も絶対見ます。絶対。
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似た者同士の夫婦の話だったな。どちらも他者を愛する能力に欠け、親に恨みを持つ。妻の方がより復讐心が強い分、邪悪かも。これだけ主人公に限らず、殆どの登場人物の好感度が低い小説も珍しいかな。だからイヤミスなんだろう。親や夫に恨みを感じただけでこれだけの事をしたエイミー、もし子供に裏切られたらと思うとぞっとする。
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上巻のラストからの勢いそのままに、下巻は一気読みしました。
より深く抉られてく夫婦間の闇、そこから浮かび上がる歪んだ愛と憎悪。
逃げたくても逃げられない、合わせ鏡の迷宮のような男と女の物語。
男目線からすると、終わり無き日常の恐怖を考えると発狂せざるを得ないなんとも言えない読後感でした。