igashyさんのレビュー一覧
投稿者:igashy

鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン! 2
2017/01/01 12:11
躍動感溢れるwww
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
猫たちの動きと表情が、大変良い感じです。アルフレッドいい人に拾われて良かった。描きおろしもいっぱいあってお買い得。

なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集
2016/09/23 23:07
後味悪い話ももちろん傑作ですが
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
少しずつ読み進めていたので、最後の愉快な家庭エッセイの印象が強くなってしまった。
延々と細かい金額に拘るS・B・フェアチャイルドの思い出は、まるでかつての東海林さだお氏のエッセイの様。
でも、年老いた彼女が夫婦で子供の声を聞くことはなかったと思うと寂しい。
既婚女性の正式名が「ミセス・スタンリー・ハイマン」だったあの時代。「野蛮人との生活」再版されないかなぁ。
「喫煙室」も楽しい。大学時代の寮生活、楽しかったのかなぁ。

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち
2017/09/11 14:13
ヒルビリーの
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
イメージは笑える系だと山出し田舎者、怖い系は映画「脱出」の現地住人とのこと(これは怖い)。 親世代は大工場城下町の労働者としてそこそこの生活をして、子供は更に上を目指すはずだったのに、その工場が(日本等の外資の侵略で)撤退し、寂れきった町の残骸(ラストベルト)で暮らしている。出て行こうにも、値下がりした不動産が足枷となって動けない。「世界一偉大な国」アメリカの国民、しかも白人であるプライドと現状の矛盾にぐちゃぐちゃになっている。

ジャック・リッチーのあの手この手
2016/02/18 22:52
まさにあの手この手!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ターンバックルものも結構入っていて嬉しい。
もともとまとまっての紹介数が少ない&多作の短編作家なので、すべて初訳なのは当たり前かもしれませんが、やはりありがたいものです。

夜と霧の隅で 改版
2017/05/21 20:29
初期作品5作収録。
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岩尾根にて:墜落死体はどちらかの未来かあるいは現在の姿なんだろうなぁ。谿間にて:これは昔から記憶に残っている。虫屋の語る、山版「老人と海」のような話。そして白米が本当においしそう。 夜と霧の隅で:正に「隅で」行われていたナチスの精神病患者の抹殺計画。それに抵抗しようとする精神科医。ただし当時の医療知識では、まるで彼ら自身が人体実験を繰り返しているかのよう。インシュリンショック療法は当時本当に統合失調症(分裂病)に用いられていたんだ。色々な立場・視点での群像劇で、やはり素晴らしい作品。

天皇陛下の全仕事
2017/02/27 19:58
ニュートラルな感じがよい
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昨年からの状況に関連して出版されたものではなく、第一刷は2009年です(ただし2016年8月25日に第七刷となっています)。あくまでニュートラルに、お仕事の種類、頻度、規模についてまとめているので大変読みやすいです。 過去の「天皇の政治的利用の恐れ」の事例も挙げられていてわかりやすい。そしてその激務ぶりといったら。俗な言い方ですが、ブラック企業も裸足で逃げ出しそうです。

鳥の巣
2017/02/09 19:57
ジャクスンの多重人格小説
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ストーリー自体は結構王道(1954年だから先駆的なのだと思う)。キャラクターはジャクスン世界住人。だいたい冒頭で、発症前(のはず)の女性が明らかな脅迫手紙をもらって喜ぶ時点でおかしい。

レンブラントの帽子
2016/12/15 22:16
出版社の経緯も面白い
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些細なことでギクシャクしているユダヤ系芸術家(創作者と解釈者)二人。二人は解釈者が本当にきちんとした分析をしたため仲が回復。いいなぁ。4引出しの中の人間:スターリン政権下のソ連を旅行しようとするアメリカ人が、体制にそぐわない小説を世に出したい運転手に付き纏われつつ、心を通わせていく。内容はまじめだが、ソ連人の性格がロシア文学(自らの苦境を見開き2頁くらい独白するような)ぽかったり、アメリカ人がスパイ容疑をかけられないか怯えるシーンがちょっとユーモラス。

忘れられた巨人
2016/08/13 00:53
復讐の前払い
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という概念が恐ろしかったが、絶対数日中に自分たちが残虐な死を迎えるだろうとわかっていたら、そう思うのだろうと感じた。
すべてが解決する必要はないけれど、残った疑問。
老夫婦が村で疎外されてきたのは、単に年老いていたからだろうか。
書評などで作者が影響を受けた事件(ユーゴスラビア内戦など)を読んでいたので、ブリトン人の夫婦と自身は思っていたけど異なる、ひょっとしたら第三の民族だったのではと思っていたのだけど・・・・・・

比類なきジーヴス
2016/03/13 18:27
友人ビンゴが
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バーティーをたっぷりスープに浸からせます。
金の心の持ち主のバーティー青年がかわいそうです。
アガサ伯母が痛い目を見る回もあり、ちょっと嬉しいw

贖罪 上
2016/02/26 22:52
物語
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本当にマキューアン?と読んだとき思った。
ものすごい物語の力です。
物語中で実際に起きることはかなりわかりやすく提示されているのがまた大きい。
そして後半は……

天の光はすべて星 新装版
2016/02/15 23:17
50年以上前……
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半世紀以上前の小説ですが、しみじみと良いです。
2000年前後を舞台に、宇宙開発に参加しようとする老宇宙飛行士の姿を描きます。
2000年が21世紀の始まりとなっているのはご愛嬌。
また、主人公の友人であるエムバッシというキャラクターが素敵です。
良くこんな造型ができたなぁと感心いたします。

アンブローズ蒐集家
2016/01/24 17:19
シリーズが全て揃った!
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エド・ハンターシリーズ中、未訳の一冊がやっとでました。
雇われ探偵から、ハンター探偵社を開くに至る段階の話なので、読めるようになってありがたい。
未訳だった理由は、読み終わるとなんとなくわかります。
そして数多いであろう未訳短編をまとめて出してくれないかなぁ。

昭和史発掘 9
2018/01/29 17:05
二・二六事件の三。
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収録:安藤大尉と山口大尉/2月25日夜。 やっと2月25日夜……後知恵で見ると、皆結構迂闊な振舞をしている。雪で閉店後の料亭に乗り込んでごね、「飲み納めだ」「明日は生命がなくなる」と発言する少尉達。憲兵が尾行していたのに、地方からの応援部隊だったこともあり危機感を持たず、女中に聞き込みもせず終わる。 クーデターの噂がずーっと燻っていたために皆がそれに慣れてしまっていた狼少年状態だったこと。

目玉焼きの丸かじり
2018/01/24 16:37
37作目
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2013年4月~年末あたりまで。75歳過ぎてるのにすごい。 やきそば牛丼:なんだその血糖値暴騰メニューは。もし食べるなら、ひたすら紅ショウガ投入するだろうなぁ^^; サウナで身体をカラカラにしてからの生ビール:ぜーったいに健康に悪い飲み方だけど、本当に魅力的。 40mmのトンカツ:おいしそう。程よい厚さってなんだよ、札束なら人は厚い方をとるだろう、トンカツも同じという無茶苦茶さが好き。でも東海林氏も、ハムカツは薄い方がいいんだよね確か