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商品説明
金が欲しいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管で稼げや。妻に先立たれ、結婚相談所で出会った二十二歳歳下の小夜子と同居を始めた老人・中瀬耕造は、脳梗塞で倒れ一命を取り留めたものの意識不明の重体に。だが、その裏で、実は小夜子と結婚相談所を経営する柏木は結託、耕造の財産を手に入れるべく、周到な計画を立てていた。病院に駆けつけた耕造の娘・尚子と朋美は、次第に牙をむく小夜子の本性を知り…。【「BOOK」データベースの商品解説】
前科持ちの結婚相談所の男と、結婚したパートナーと死別を繰り返す中年女につきまとう黒い疑惑。恐るべき“後妻業”の手口と実態とは…。「色で老人を喰う」恐ろしき稼業を描く戦慄の犯罪小説。『別册文藝春秋』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
「色で老人を喰う」裏稼業を描く戦慄の犯罪小説
妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが、夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも重体に陥る。
だか、裏で小夜子は結婚相談所を経営する前科持ちの男、柏木と結託していた。
病院へ駆けつけた、耕造の娘である尚子、朋美は、小夜子の本性を次第に知ることとなる――。
結婚相談所の男と、結婚したパートナーと、死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。
恐るべき“後妻業”の手口と実態。
「黒川節」炸裂、欲に首までつかった人々が奔走する。犯罪小説の手練れが、身近に忍び寄る新たな「悪」を見事に炙り出す。
『カウント・プラン』をはじめとするコンゲーム小説、『文福茶釜』などの美術ミステリー、『悪果』などの警察小説、そして直木賞を受賞した『破門』をはじめとする桑原&二宮の「疫病神」シリーズなど、関西を舞台にした数々の作品で、オリジナリティに溢れたテンポある会話と、リアリティに満ちた描写、そして一気に読ませるストーリーテリングの妙で、他の追従を許さない犯罪小説の第一人者・黒川博行による直木賞受賞第一作。【商品解説】
著者紹介
黒川 博行
- 略歴
- 〈黒川博行〉1949年愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。「キャッツアイころがった」で第4回サントリーミステリー大賞、「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞を受賞。
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電子書籍
本当の現実世界を垣間見た
2015/08/27 19:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々のヒットでした。男のひとの悲しい性がよく描かれています。
「90代のおじい、棺桶に半分足突っ込んどるのに、看護婦さんが体拭いてて、
あそこ拭いてる時、ううって声あげとったわ。まだわすれきれられへんねんな」
それが分かっただけでも、我々女は勉強になります。
ありがとうございました。黒川さん。
紙の本
ブーム牽引?の一冊
2015/06/03 22:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の刊行後に、京都の筧ちさ子事件や、やしきたかじん未亡人の件が話題になり、「後妻業」がクローズアップされ、一躍この作品にも脚光が当たりました。
著者によると「後妻業」というのは、弁護士の間では知られていたとのこと。綿密な取材を重ねて一つの物語にまとめた作者の力量にはただただ感服するしかありません。
面白いです。百田尚樹「殉愛」とセットで読むといっそう楽しめると思います。
紙の本
高齢化社会を笑い飛ばす
2018/05/23 05:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実に起こった事件を思い浮かべてしまいました。小夜子の強かな生きざまには忘れがたいものがありました。
紙の本
殉愛
2015/10/26 10:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞受賞作も読みごたえがあったが、直後に出された本著も、よく書かれた一冊だ。故・やしきたかじん氏の後妻に収まった女性の「殉愛」を意識しながら読まざるを得なかった。最近も同じような本があった気がするし、実際にも起きた気がする。ネタ自体が面白い。
紙の本
このようなビジネス形態
2015/09/21 15:40
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投稿者:後妻 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中にこのようなビジネスがあるとは知りませんでした。女性は年齢ではない。この作者には世の中の裏側のビジネスを描いた作品が多く興味深く読ませてもらっている。
紙の本
引き込まれ一晩で読破
2015/02/28 13:58
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
青酸カリで夫や内縁の男性を次々に殺した容疑者が捕まり、その後、大阪の大物タレントの後妻による騒動が起きました。まるで「後妻業」と話題の中心になったこの本。聞けば、グリコ事件の際も地道な取材と先を見る目で執筆した本の内容で「犯人と間違われた」こともある著者とのこと。興味を持ち購入しましたが、最初のページからグイグイ引き込まれ、夜に読み始めて明け方まで止まることなく読んでしまいました。その後、妹に貸しましたが、妹も同じ思いをしながら読んだらしく、興奮したメールがきました。大阪弁がとっつきにくかったですが、慣れてくればそれがいい味出していました。この後どうなるかな?と、この先も知りたい最後でした。続編出たらいいのにな。
電子書籍
後妻業
2015/01/10 22:00
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投稿者:松田 健 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実社会の一部をみごとに言い当てた傑作。
実際に発生している多くの問題を提起している。
欠点は、非現実的な、取材不十分な部分がある。
最終的には各方面の専門家に意見を聞く等して、事実はどうのようなものか検証した方が良かった。
例えば、今時、不動産登記情報を知るのにいちいち法務局に走ることはない。
全国の登記情報をインターネットで瞬時に取得している。
作家の年齢からすれば、作品の主人公によくでてくるIT分野が不得手なのかも知れないが、少し取材すれば現実離れがわかるはず。
背景が現在なので、修正が必要。