紙の本
さすがHONZの2012年度第1位のノンフィクション
2015/02/02 18:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界中の予選を勝ち抜いた高校生の研究が出品されるインテル国際学生科学フェア。高校生の自由研究の発表大会と思いきや、とてもそんなレベルの大会ではありません。インテルをはじめとする企業が協賛する賞金総額は400万ドル以上、本大会の参加者は1500人超で、その5人に一人は特許を自ら取得し、ベンチャー企業を立ち上げています。その研究内容の例は、プラズマを発生させて核融合炉を開発した子(連続的にエネルギーが取り出せたわけではないですが)、自らがハンセン病を発症し、その病気について調査して自らが患者であることを公表してハンセン病への偏見を無くすことに取り組む子、カーボンナノチューブやフラーレンの製法を開発した子、自閉症の子が文字や言葉を習得するプログラムを開発した子など、驚くべき水準です。
このインテル国際学生科学フェアに出場した子供たちはどのような生い立ちで科学に興味を持つようになったのか、11人の子供たちの物語です。
成毛眞氏主宰のHONZに2012年度ノンフィクションNo.1に選ばれたのも納得の1冊です。
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【成毛眞氏、堀江貴文氏絶賛、感動の科学ノンフィクション】世界の理系少年少女が集まる科学のオリンピック、国際学生科学フェア。そこに参加するのはどんな子供たちなのか? 感動の一冊。
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2014/10/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2016/9/30〜10/9
評判が高かった本書をようやく読むことができた。
いやいや、アメリカの中高生たちはやはり個性豊かだよなぁ。日本の画一的な教育(テストで点を取ることが目標になってしまっている)に比べてなんと多様性に富んでいるか。モチベーションが上がれば、自然と勉強するようになるんだよ。日本の大学生たちは大学に入ることが目標になってしまっていて、その先が無い子が多いんだよなぁ。今度の入試改革でそのあたりが変わるのかどうか(難しいだろうけど)。
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高校生の研究発表の話。読んでいると科学の身近さを感じさせられる。研究をしている本人 (学生) も素晴らしいが、その周りをサポートする大人の存在が素晴らしいと思った。アメリカでの話のため、文化や教育の違いを感じた。特に特別寄稿にある田中里桜さんの文を読むと、アメリカと日本の研究へスタンスの違いを感じた。
小学校の夏休みの課題にある自由研究は私にとってめんどくさいものだった。しかし、その研究の延長がこの本出ててくるような研究に関わってくると、勿体ない事をしたと思う。
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タイトルのせいで敬遠する人もいそうだけど、とてもおすすめ。サイエンスフェアの参加者たちの生い立ちから研究にいたる経緯、研究への取り組みまでをレポート。そこかしこに感動が散りばめられている。
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アメリカの高校生のための科学オリンピック「インテル国際学生フェア ISEF」に出場した生徒数名を取材した内容。
高校生といえでも米国のみならず世界から選りすぐられた天才たちの研究内容とその経緯が興味深く書かれている。
アメリカでは、才能のある子を(日本のように押さえつける?のではなく)より大きく育ててゆく発想が根付いているので時にすご天才がでてくる。
才能のある子を集めて教育するための公立高校がいくつもあるそうだ。
世界的に見るとアメリカは、理系の高校生のレベルは決して高いレベルにないそうで、オバマ大統領の旗振りもありレベルアップに力が入っている。
日本と違い、アメリカでは高校や中学に子供を行かせないで自宅で親が自身で教育し大学入学資格を取らせる家庭もそれほど珍しくはないそうだ。
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インテル国際学生科学フェアに出場するアメリカの高校生の話。
高校生の実験コンテストだけれども、大人顔負けの高度な内容にびっくりする。また、成果物に対して、企業や国(軍!)が出資したり、コンテスト出場者のために大学進学の奨学金を出したりしているところにアメリカの良さがある。「高校生」というくくりではなく、優秀な人間に出資する、という日本ではあまりない発想を感じる。
それぞれの出場者の出場経緯も皆違って面白い。
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世界中の予選を勝ち抜いた高校生の研究が出品されるインテル国際学生科学フェア。高校生の自由研究の発表大会と思いきや、とてもそんなレベルの大会ではありません。インテルをはじめとする企業が協賛する賞金総額は400万ドル以上、本大会の参加者は1500人超で、その5人に一人は特許を自ら取得し、ベンチャー企業を立ち上げています。その研究内容の例は、プラズマを発生させて核融合炉を開発した子(連続的にエネルギーが取り出せたわけではないですが)、自らがハンセン病を発症し、その病気について調査して自らが患者であることを公表してハンセン病への偏見を無くすことに取り組む子、カーボンナノチューブやフラーレンの製法を開発した子、自閉症の子が文字や言葉を習得するプログラムを開発した子など、驚くべき水準です。
このインテル国際学生科学フェアに出場した子供たちはどのような生い立ちで科学に興味を持つようになったのか、11人の子供たちの物語です。
成毛眞氏主宰のHONZに2012年度ノンフィクションNo.1に選ばれたのも納得の1冊です。
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大人であろうが、子供であろうが、何か大きな物事を成し遂げる人たちはどこか変わっている。才能があることは間違いないが、それだけではない。彼らは「普通」ではない。興味の対象はそれぞれであっても、常人では考えられないような根気と熱意と集中力を発揮して物事に向かう。彼らは、できるかできないか、世間的に良いことか、悪いことか、損か得かなどどいうことではなく、ただ夢中になれるものや面白いと思うものを興味の赴くままにやり続けているのだ。
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科学オリンピックに参加する様々な子供たちの様子を取材した読み応えのある本。アメリカの底力や多様性、問題点などを伺い知ることができる。こういうジャンルも読んでみて面白いと感じたので、文春文庫でまた探してみたい。
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Honzで過去に紹介されていた本で、見つけたので読んでみた。まず思ったのがこんなやつほんまにいるのかという驚きと信じられない気持ち。核とか爆弾とか作るとか賢いとかいうよりあほなんって感じ笑
でも本書に紹介されている人は色々なことを経験し、身の回りの疑問から考えが始まっている。したがって身の回りをしっかりと観察することが重要なのだと感じさせられたし、子供でも(子供だからこそ?)これほど世間をあっといわすことができる研究ができるのだと思うし、日本でももっと多くこのような機会を与えるべきだろうと感じた。
「人生は短い。これはと思うものがあれば、手を伸ばし、つかみとることだ。」本書から引用したこの文を読んだ時、私は今やること、やりたいことをやることが大事なのだと考えさせられた。
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ルイジアナの州都バトンルージュに住むいまどきの少女BBが、ハンセン病にかかってしまった。悲しみにくれながらも、次第に自分の体に起こった異変に好奇心を持ちはじめ、ハンセン病を研究。高校生による科学のオリンピック「インテル国際学生科学フェア」に出場し、この病は恥ずべきことではないと訴えた。本書は理系少年少女たちの挑戦と、その背後にあるドラマを描いたユニークなノンフィクション。
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カツクラより読んでみたいと手に取る。
科学を勉強するこの全てが学校でと言うわけではないことを知った。
キャンピングカー暮らしをする子の話。
刑務所に収容されている子、両親のせいで酷い家庭環境の子。
普通に学校に行っていることが珍しい位に思える。
それでも研究の原動力は「誰かのために」「知りたい」というものなのは同じことを知る。
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さすがHONZオススメっていう、リーダビリティも高く、読後満足感も問題なしの一冊。科学に興味がなくても楽しめる:それぞれの研究内容に関して、深く掘り下げている訳じゃない。育児書としての一面もある:殆どの生い立ちまで紹介されていて、特に親が教師を兼ねるパターンとか、参考になるエピソードも多い。産学連携のひとつのあり方が提示されている:やっぱりアメリカというか、特許の取り方が授業で教えられたりとか、科学を盛り上げるための方法論としても読める。そんな諸々を考えながら読んだけど、ノンフにありがちな”くどさ”も特に感じられず(章ごとに主人公が変わるからか)、前のめり気味に読み終えました。巻末の対談も含め、とても楽しめました。
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「外国の本っておもしろい! ~子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック」の「2. 科学」で紹介されていた8冊のうちの1冊。