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最後の敵(河出文庫)
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/10/07
  • 出版社: 河出書房新社
  • レーベル: 河出文庫
  • サイズ:15cm/505p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-309-41323-5

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文庫

紙の本

最後の敵 (河出文庫)

著者 山田 正紀 (著)

人類が進化と戦うための切り札は、想像を超えて、物語は加速する。日本SF大賞受賞作【「BOOK」データベースの商品解説】【日本SF大賞(第3回)】「あなたの戦うべき相手は進...

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最後の敵 (河出文庫)

994(税込)

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商品説明

人類が進化と戦うための切り札は、想像を超えて、物語は加速する。日本SF大賞受賞作【「BOOK」データベースの商品解説】

【日本SF大賞(第3回)】「あなたの戦うべき相手は進化なのよ」 遺伝子工学専攻の院生・与夫は性的不能に悩み、精神分析医の麻子と出会う。つきまとう赤いマフラーの美青年。謎の組織カローンの影。次第に現実は変貌を遂げ、新たな世界が立ち現れる。〔徳間文庫 1985年刊の一部改稿〕【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

山田 正紀

略歴
1950年、愛知県生まれ。作家。74年、『神狩り』でデビュー。『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞・日本推理作家協会賞を受賞。著書に『宝石泥棒』『人喰いの時代』他、多数。

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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.4

評価内訳

紙の本

ジャンル違い

2016/03/06 19:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

山田正紀は、SFじゃなくて伝奇もの作家だよね。

 ちょっとジャンル違いで読んでしまった。
 「神狩り」は良かったんだけどねる

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2015/01/05 20:13

投稿元:ブクログ

時代や部隊がくるくる変わるのが仕掛けとしてあるが
読み終わってから冒頭に戻り永遠に循環する物語か、
それともこれが四次元人の世界の捉え方なのか。

2014/12/29 21:54

投稿元:ブクログ

謎めいた人物やエピソードが入り乱れる序盤はワクワクさせるが、後半は観念的なSFワールドに突入し、ぽかーん。

2014/10/14 12:26

投稿元:ブクログ

悩める青年、与夫は、精神分析医の麻子と出会う。そして鬱屈した現実がいま変貌する。「あなたの戦うべき相手は、進化よ」……壮大な構想、炸裂する想像力。日本SF大賞受賞の名作、復活。

2016/02/15 11:52

投稿元:ブクログ

 山田正紀には入れ込んでいた時期があった。『神狩り』『弥勒戦争』『チョウたちの時間』『崑崙遊撃隊』『風の七人』……。難解なテーマを扱ったSFから、秘境冒険小説、時代劇、ミステリまで、あまりに多作でそのうちついて行けなくなって、しばらくぶりに読んだ『神狩り2』と『ミステリ・オペラ』は、面白くなかったわけではないが、山田正紀ってこんなB級だっけという感想。
 饒舌な文章は強引なプロットをうまく説明するでもなく、しかし作者は強引とは思っていなさそうなあたりが気恥ずかしい。壮大なアイディアに驚くまもなく、それが怪しげな論理で展開されて興をそぐ。

 『最後の敵』は上記の一群の初期作品のひとつで、次第にジャンルを広げて乱発というくらいに作品が出されていく直前の頃のものである。たまたま評者はこれは未読のままだったが、第3回目の日本SF大賞を受賞しており、彼の代表作のひとつといっていいはずである。それが1985年に文庫化されて以降、入手困難だったという。当時は副題に「モンスターのM、ミュータントのM」と付けられていたが今回カットされた。

 インポテンツに悩む、遺伝子工学の大学院生・森久保与夫が精神分析家・鳥谷部麻子を訪ねる。自分でも驚いたことに麻子はいきなり与夫に催眠をかけて話を聞き出すが、彼は自分が緑藻でミジンコに進化するところだなどという話をするのであった。そんな彼にジャーナリストを名乗る巨大な肉の塊のような女性・大木うるわしが接触してくる。

 初期作品も実は最近のものと変わらずB級で、これが山田正紀に味わいなんだと思う。名前の付け方、ちょっとのけぞるようなものがある。与夫(よぶ)は旧約聖書のヨブであろうが、それにしても「うるわし」という名前は……
 プロットも強引だ。与夫の敬愛する教授をうるわしが問い詰め、教授が隠している科学的事実を暴くと、教授は人格崩壊を起こしてしまう。そんな簡単に人格崩壊なんてしないって。しかし、そのすぐあとで、うるわしが与夫に言う「あなたの戦うべき相手というのは進化なのよ」というとんでもない台詞が控えているので、人格崩壊なにするものぞ。
 進化が敵であり、進化と戦うのがこの小説のテーマなのである。しかも与夫は“レベルBの現象閾世界”に閉じ込められていて、記憶を失っているというのだ。

 進化が敵というとんでもなく思弁的なアイディアをぶち上げながら、妙にしょぼいアクションが続いたりして、鼻白む。だいたい進化と戦うって、どう戦うんだ、という時点で話を組み立てられなくて執筆を断念してしまいそうなものだが、それを書いてしまうところが山田正紀の力業ではある。
 進化とは進化力という物理的相互作用であり、電磁気力、核力、弱い力、重力に並ぶ5つめの力である。しかも、対称を好む自然からして、電磁気力、核力、弱い力の三対に対して、重力と進化力と、もうひとつ発見されていない力があるはずだ。なんて理論構築は完全にトンデモである。あとひとつの力ってどうせ愛だろうと思っていたら、終盤にいたって主人公が“愛”が6つめの力だったらいいのにと述べる場面が出てきてさすがに目が点になる。さらに「“愛”などというもの��ご大層に考えるのは、それこそ感傷的な女学生か、鼻持ちならない詩人ぐらいのものなのだ」とすら述べている。わかっているのに、感傷的な女学生か、鼻持ちならない詩人の小説にしてしまうのが悪いところだと思うよ。そのトンデモ理論を納得させてしまうだけの筆力を駆使するかワイドスクリーンバロックのようにその無茶苦茶を楽しませるという方向に行ってくれればいいのだが。

 われわれの日常的な現実は“レベルBの現象閾世界”であって、同時に木星の衛星軌道に進化と戦うための宇宙船〈大腸菌号〉で赴いているという現実が存在しており、与夫は幾多の現実を行き来しながら話が進む。そして「最後の敵」とは何なのかはネタなので伏せておくけれども、傑作というより怪作なのではないだろうか。それを言ったら山田正紀ってみな怪作かも知れないが。

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