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紙の本
精姫様一条 (講談社文庫 お狂言師歌吉うきよ暦)
著者 杉本 章子 (著)
今をときめくお狂言師の歌吉は隠密の手駒も務める。踊りを披露したこともある将軍家慶の養女精姫の嫁ぎ先として名の挙がる井伊家と有馬家の使者が、心中に見せかけて殺された。男は井...
精姫様一条 (講談社文庫 お狂言師歌吉うきよ暦)
精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦
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商品説明
今をときめくお狂言師の歌吉は隠密の手駒も務める。踊りを披露したこともある将軍家慶の養女精姫の嫁ぎ先として名の挙がる井伊家と有馬家の使者が、心中に見せかけて殺された。男は井伊家御用達の畳表問屋堺屋の跡取りで、歌吉を小鋸で斬りつけたお糸のもと許嫁。因縁のお糸から事情を探れという密命が。【「BOOK」データベースの商品解説】
いまをときめくお狂言師の歌吉は、隠密の「手駒」も務める。ある時、将軍家の姫の嫁ぎ先となるはずの大名家を二分する縁組騒動が殺人事件を引き起こし、歌吉に密命が下された。歌吉でなければ聞き出せないこととは…?【「TRC MARC」の商品解説】
将軍家の姫は「厄介嫁」か。姫の嫁ぎ先となるはずの大名家を二分する縁組騒動は殺人事件まで引き起こし、隠密御用の歌吉にも密命が。【商品解説】
目次
- 厄介嫁
- 火花
- 女客
- 精姫様一条
- 孝五郎様一条
- 不忍池暮雪
- 男二人
- 江戸の友
収録作品一覧
厄介嫁 | 7−47 | |
---|---|---|
火花 | 48−90 | |
女客 | 91−132 |
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大奥のお狂言師という設定が個性的でおもしろい、シリーズ3冊目。
2015/09/23 16:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章がやや説明がちになる嫌いはあるけれど、登場人物も生き生きしているし、何より本格時代小説のよさ、読み応えがある。さすが杉本章子、という作品で堪能した。
今回の話のミソは、将軍のお姫様の輿入れだから公儀隠密は輿入れを歓迎する派に回るが、いっぽうでお姫様を迎えると藩にお金がかかるので反対派が悪いわけではない、その両方の立場をきっちり描いていることだろうか。反対派の人物の人となりもあるが、そうやって一方を悪と決めつけない書き方はリアルでいい。
歌吉、日向の微妙な関係も読んでいて心楽しかった。