古事記 新装版 （新潮日本古典集成）

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投稿者：冒頓単于　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

〔概要〕
　日本人なら知らない人は居ない、現存する日本最古の歴史書であり、文学作品でもある。同時期に編纂された『日本書紀』は、全30巻と膨大な分量であるのに対して、『古事記』は全3巻である。
〔感想〕
　伊邪那岐神と伊邪那美神の結婚の場面で、伊邪那岐神は「私には余っている所があるので…」云々と求婚している。台詞を見ればわかるが、若し現代の女性に同じ事を言ったら、間違いなく頬を叩かれて振られるであろう。只、この描写にいやらしさの欠片も感じられないのは、現代人と古代人の生殖へのイメージの違い故なのだろうか？
　古事記の話で私がもっとも好きなのは、倭建命（書紀では日本武尊）の話だが、実は『古事記』と『日本書紀』では、描かれ方がまるで違う。恐らく編纂目的の違いから生じた違いなのだろうが、実際は何が理由なのだろうか？
　日本に限らず、神話や伝説というものは往々にして、単なる作り話だと捉えられる事が多い。しかし実際は、その民族や集団が持つ思想・哲学・宗教・習慣などあらゆるものが反映されているのである。それ故、特定の民族や集団の原点を探る材料として、神話や伝説に勝るものはないと考える。

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投稿者：Otto　Rosenthal　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本文の所は二色で赤文字があるので、とても読みやすい。付録として、「神名の釈義」があり、それぞれの神について解説されている。索引付きで便利である。

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投稿者：ないものねだり　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

日本最古の書物。712年成立。3巻の巻物。全て漢字。原典はそういうもの。現代日本人がそのまま読めるものになっている。