紙の本
軽くていい
2021/12/25 05:17
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投稿者:はまち - この投稿者のレビュー一覧を見る
重量は軽いけど中身は充実してます。興味深い内容であっという間に読めました。でも半年経過したら、内容忘れた。
電子書籍
地球について
2022/06/10 08:11
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球のさまざまな地形や環境、現象についてエッセイ的に語られている。内容は面白かった。ただ、本書の本質的な部分とは無関係ではあるが塩を扱った章で武田信玄は今川義元(本当は息子の氏真の時代)に塩止めされたと書いてあって校正の甘さが気になった。
紙の本
有馬温泉の話
2016/07/04 10:14
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投稿者:フールオンザヒル - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルから想像した内容と少々異なる。地球の歴史をレビューしたものかと思ったらそうでもない。が、最終章の有馬温泉に纏わる話はなかなか面白い。
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45億年前の地球誕生から現在までの地球の来し方を8つのエピソードに絞って描く文字通り「地球の履歴書」
地球の歴史を語ると共にその解明をしてきた科学と技術の物語でもあるところがミソ。
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この数週間で、「生命の星の条件を探る」(阿部豊著)で数十億年にわたる宇宙の歴史の話を、「地球の履歴書」(大河内直彦著)で数億年前とか、数千万年前のレベルの地球の歴史を、「日本史の謎は「地形」で解ける 」(竹村公太郎著)で数万年前から数百年前の日本列島の話を読んだ。この3冊を買ったのはタマタマだけど、数週間の中で読む組み合わせとしては、すごく良かった。いずれも、わかりやすい文章・構成で、とても面白かった。「地球の履歴書」では、この数十年の調査技術の発展(調査の原理の発展とコンピュータのデータ処理能力の向上)により、とくに海底の細かな地形が詳細に把握できるようになったこと、それを用いてごく最近でもわかることが増えてきていること、に驚いた。
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地球のマクロな歴史と、
それを科学の視点で覗いた8つのトピック。
一般読者向けダイジェストなので、
とても読みやすく面白く読める。
科学の発展が切り開いてきた人類社会の扉。
ワクワクします。
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科学史と歴史から読み解く自然科学。
地球の成り立ちや自然現象を、日本書紀などの歴史書に書かれているエピソードや科学者たちの発見から読み解いて掘り下げていくという、まことに面白い視点の本でした。
科学も発展には懐疑的な方だけど、地球を破壊するのも科学の発展なら、破壊から食い止めるのも科学の力なのかもしれない、と感じさせてくれる一冊。
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地球について知らないことを丁寧に教えてくれる好著だ.地表の7割を占める海については分かっていないことが非常に多いことを前半で述べている.海底に巨大な火山がある由.白亜紀が現代社会を支える資源を生み出した時代であったと強調しているが,正鵠を射ている.最新情報を含めた知見を分かりやすく解説しているのは,地球に関する著者の理解度が深いからだと感じた.
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『チェンジング・ブルー』を書いた大河内さんのやや軽めの地球物理学の解説本。まえがきに、「科学者が科学を題材にした随筆、あるいはエッセーと呼ばれるものを書くことには、実は少なからず抵抗がある。限られた時間をどのように過ごすべきかと考えた時、これが本当に正しい選択なのか?というジレンマに直面するからだ」と書く。アウトリーチ活動というらしいが、こういった著作が学者としての査定に影響することはないそうだ。それでも一般の人に科学に触れてもらえればと考えているとのことのようだ。池谷裕二さんも『単純な脳、複雑な「私」』で同じようなことを書かれていた。本を読む方としては、感謝をして読むべきなのかもしれない。そして何かを得らればよりよしとする。
本書で扱われるテーマは地球物理学と呼ばれる分野からとられている。「海」「海底」「白亜紀の地球」「南極」「海面の上下」「塩」「地中」などが、億年単位の長期間の地球の歴史の中で語られる。個人的感想としては、より科学的な側面が強く、それがゆえ著者の意志が込められていた『チェンジング・ブルー』の方が面白かった。ただ、極地探検の現実(アムンセンやスコットの名前は小学生以来かもしれない)や海面の上下による東京の地形などは知らなかったことを知ることができるという楽しさがあった。そして、何より読みやすい。そこには、読みやすくしよう、読者にきちんと伝えようという意志が感じられる。おそらく結構時間がかかっているんではないのかと思う。だからこそ、まえがきにそういうことを書いてしまうんだろうなと。
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『チェンジング・ブルー――気候変動の謎に迫る』のレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4006032803
『単純な脳、複雑な「私」』のレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4255004323
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地球の成り立ちから、主に海や地殻の事がとても分かりやすくまとめられている。
例えば、
その昔(約二万年前)、海面は今よりも130メートルも下にあったようだ。海底で見つかる遺跡のような巨大な石なども、実は当時の人々の営みが海面上昇により沈んだものなのかもしれない。また当時は黒海も干上がっており、その後約9400年ほど前に、海面上昇に伴いボスポラス海峡から黒海に海水が流れ込んで、周辺の人々にとっては恐ろしい洪水となり、これがノアの洪水の起源ではないかという話も、非常に説得力がある。
他にも、海水はなぜ塩分を含んでいるのか、有馬温泉は火山が無いのになぜ温泉なのか、など、面白そうな話がたくさん出てくる。
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学校の授業がこんな切り口だったら、さぞ楽しかっただろうな。
読み進めるほどに、なんだか自分がすごい発見をしたような興奮を覚える。
特に、第4章の深海底での巨大な火山活動。
海底に突如巨大な裂け目が幾つも生じ溶岩が溢れ出す。マグマが尽きることなく100万年にわたって溢れ続けた。。。想像するだけで恐ろしいけれど、神にでもなって見守り続けたい。
一度は耳にする『白亜期』のすごさも見逃せない。今の私たちの生活は、この白亜期があるからこそ。
塩のすごさも地球の歴史でよく分かる。
何度でも読み返したい一冊。
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文章といい、トピックの選定といい、引用といい、玄人はだしである。うますぎて鼻につくくらい。しかし地学ってやつにはそもそもロマンがあるし、これはよい読み物。数多のギヨーがプレートに乗っかって太平洋の端から端へ横切りながら沈みこんでいく様を想像した。ほかにも巨大噴火、頁岩から作る燃料、干上がった地中海、ニオス湖の湖水爆発など。
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著者の科学に対する信念がよく伝わってきた。僕も科学の価値を信じているので、同じような価値観を共有できたようでうれしい。地球はその物理的な大きさだけでなく、現在に至るまでの人間から見るととてつもなく偉大な歴史があり、それが今さまざまな形で目にできるということがよく理解できた。これまで、なぜ地球の内部が熱いのか不思議だったけど、この本を読んで少し分かったような気がする。
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科学的な記述の中に、ときおり挿入されるエピソードに、心が踊った。例えば、南極の初到達を争った2人の、勇猛さと悲哀。どこを向いても、南がない不思議な地点への人類初到達を、命をかけて目指した。気温はマイナス40度。防寒具なしで人間が外に出たら、血液が凍るレベルだ。1人は、最初北極点に向かっていたが、他の人が到達したニュースを聞き、それならばと南極に向かった。しかも、情報統制のため、南極に向かっていると隊員が知ったのは、南極大陸への着陸直前だったという。それでも、隊員の士気は高かったという。人類未踏の地というものに、みな強い憧れを抱いていたのだろう。
結局、2人の争いは、途中から南極に向かっていた人が、戦略のうまさもあり勝ち、科学的調査も兼ねてゆっくりと進んでいた人が負けた。2人の気持ちはよくわかる。とにかく、ゴールにつき栄誉を手にしたいという思いと、科学的な発見をしたいという思い。どちらも人間らしい感情だ。極限状態になるからこそ、人間の生々しい考え方の違いが出てくるのだろう。
海底の話も面白かった。地球の内部には、コアがあり、マントルが流れている。そのエネルギーにより生まれた歪みが海底火山で、さらにそれが隆起したものが我々が目にする山だ。その山の地層を見ると、何千、何万年前の地球の気候の変化がわかる。
地球がどんな歴史を経て、いまに至っているのかを知るのは、純粋に面白い。人間がいかに、卑小な存在かがわかる。地球にとっては、人間は最近生えてきたカビのようなものかもしれない。最近メンテナンス怠っていたからなぁ、とか思われているかもしれない。共生ということを考えると、地球にとって役立つ存在でないと、いつか淘汰されてしまうような気がする。視点を人間視点から、地球視点に変えると、今までの自分とはちょっと発想を変えられるような気がする。
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地球の成り立ちや活動のおはなし。おもしろい…浪漫があります。
自然現象の解説本かなと思ったら、いや、それだけでも十分「へぇ、そうなんだ」と読み進めてしまうのですが、歴史や文化、時代背景のことも書かれていたり、用語などもわかりやすく説明する内容が本文中に書かれていて「この本を書いてる方はどれだけ頭がいいんだろう…」と感動しきりでした。パタパタとドミノが気持ちよく倒れるように、こうで、こうで、こうだからこっちとつながってという様に「おぉぉぉぉなるほど」と笑みがこぼれました。
地球史(本の帯にそう書かれていたので)好きな方にとって情報量などが良いのかはわかりませんが、全くの素人、せいぜい聞きかじり程度の自分にはとても興味深い本でした!いろんなことがつながっていく。普段小説派の方とかにも、ぜひ読んでほしいです。