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紙の本
旅芸人のいた風景 遍歴・流浪・渡世 (河出文庫)
著者 沖浦和光 (著)
ドサ回り、役者村、歩き巫女…。放浪の被差別芸人がどうして生まれ、どう暮らしてきたか。被差別民が辿り着いた予祝芸の世界と、修験者の呪いから香具師の大道芸に到る芸能の起源を探...
旅芸人のいた風景 遍歴・流浪・渡世 (河出文庫)
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商品説明
ドサ回り、役者村、歩き巫女…。放浪の被差別芸人がどうして生まれ、どう暮らしてきたか。被差別民が辿り着いた予祝芸の世界と、修験者の呪いから香具師の大道芸に到る芸能の起源を探る。【「TRC MARC」の商品解説】
かつて日本には旅芸人がいた。定住できない人々は、手仕事の合間、正月などには予祝芸をもって、全国を渡り歩いた。その実際を描く。【本の内容】
著者紹介
沖浦和光
- 略歴
- 1927年、大阪生まれ、東京大学文学部卒業。比較文化論、社会思想史専攻。桃山学院大学名誉教授。主著に『アジアの聖と賎』『日本の聖と賎(三部作)』(以上四作は野間宏との共著)『近代の崩壊と人類史の未来』『竹の民俗史』『辺界の輝き』(五木寛之との共著)『陰陽師の原像』『幻の漂白民・サンカ』『「芸能と差別」の深層』(三國連太郎との共著)『「悪所」の民俗誌』『日本民衆文化の原郷』『旅芸人のいた風景』など。
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紙の本
被差別民の研究を行い発表されている沖浦和光氏による「ほかいびと」と呼ばれる人々の生活を追った一冊です!
2020/06/14 10:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、社会学者であり、民俗学者である沖浦和光氏による作品です。沖浦氏は被差別民などの研究を積極的に行い、著作などを発表されている方で、同書もその一冊です。同書では、「ほかいびと」と呼ばれる正月に祝辞を述べる代わりに物をもらっていた乞食の存在から端を発した人々が、お遠路をめぐる修験者と混交し、更に芸能とも親和性を持つようになるということが解説されています。しかし、そうした人々は、正月などの特別なハレの日以外は、賤民として差別され、江戸期においては改革のたびに身分制を脅かすものとして弾圧され、明治期にも近代化を推し進める流れで廃業させられていったとのことです。残存していた者たちも第二次世界大戦を契機に消滅し、わずかにテキヤや落語などとして今に残ったようです。同書には、著者が見聞きしたこうした情報が整理され、収められています。同書の構成は、「第1章 街道に生きる遊芸民」、「第2章 物乞い、旅芸人、村に入るべからず」、「第3章 ドサ回りの一座と役者村」、「第4章 香具師は縁日の花形だった」、「第5章 医薬業と呪術の世界」、「第6章 遊芸民を抑圧した明治新政府」、「まとめ 旅芸人の生きてきた世界」となっています。
紙の本
その時代の空気
2017/05/13 13:08
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこる - この投稿者のレビュー一覧を見る
今はなき日本の風景を感じられる一冊。100年ほどでこんなにも庶民の暮らしは変わるのかと思う。これから100年後の世界も今と全然違ったものになるのだろうか。
ここに出てくる職業は決して教科書では教えてくれないものである。