紙の本
夢をあきらめない
2001/11/15 23:22
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る
羊飼いの少年、サンチャゴが夢に従って宝物を探す旅に出るという童話風の物語である。少年がいろいろな人と出会い、変化を恐れず自分が進むべき道を歩いていく姿は、まるで自分ができなかったことを代わりにやってもらっているようで、ページをめくるたびに喜びを感じる。
しかし、少年も初めはせっかく自分が育ててきた羊たちを手放すのをためらっていた。旅に出て宝物が見つかる保証はどこにもないからだ。いま持っているものを失う恐怖と、新しいものを手に入れる希望のあいだで心は揺り動く。
人は夢を持ってしまうと、それを実現できない苦しみを味わってしまう。最初から広い世界を知らなければ、あるいは無視すれば、いまあるものだけで満足できる。夢や希望を持つことは危険なことなのだろうか。
この本を読むと、不可能だと思えることに挑戦する勇気の大切さがわかる。何かを手に入れるために必要なのはその勇気だけだ。いろんなことをあきらめてしぼみかけていた心が、風船のようにふくらんでいくのを感じる。
紙の本
野心が目覚める
2003/06/12 09:25
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:碧 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な本だ。
平易な文字で書かれた、そう奇抜でもない物語であるのに、読み始めて見るとずっと続きが気になった。そして、読んだ後もなぜだか心に残るのだ。
bk1を訪れたのも、パウロコエーリョの他の本を見つけるためだ。
この本は、当たり前の生活に不満を感じていなかった羊飼いの少年が、小さくないリスクを負って、宝物を探しに旅に出るという話である。最初受身だった彼は、旅を通してどんどんと変わっていく。
読者はみんな思っているだろうが、この羊飼いは自分達である。読者は本を読むことによって、眠っていた野心というものに揺さぶりをかけられることだろう。
そういう私にも、とある野心が生まれた。これから挑戦してみようと思う。
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大人の童話。。めぐり会うものすべて、偶然にしろ何にしろ「生きる」って事にかかわってくるんだ、って事、今だから考えてみたいよね。
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随分昔に読んだ本で、ナゼかずっと心に残ってて、本棚の良い位置に陣取っています。何でだろ?(内容も殆ど忘れちゃったのに)いつかその理由が分かるかもしれないので、お勧め本に載せとこう。
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パウロ氏の史上最高は「愛」なのだろうか。
知識を得て経験を得て己を成長させる錬金術。1秒1秒を真剣に生きろという、この哲学は好きだ。
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ずっと知らなかったけどファンの多い物語。読んでみた。
で、これに惚れる人がたくさんいるのは分かる。確かに「素敵」の王道を行く台詞が目白押し。雰囲気は嫌いじゃない。
でも、最後のほう何が言いたいのか全然分からん。皆どう解釈してるんですか?こんな感じでいいんですか?
あともう一つ言うとすれば、この本が好きな女は王子様を待っているタイプだッ。間違いないッ。(日テレ「恋愛の法則」長井秀和的に)
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「魔法使いの少年の旅」という内容に惹かれて読みました。
宝物を探しにいく旅の中で少年が理解したことは・・・?
言葉の美しさ、生きることの素晴らしさ、自分を愛すること・・
いろんなことをこの本から教えてもらいました。
パウロ・コエーリョを好きになった記念すべき1冊です。
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大いなる魂との出会い。それは、とても大変な作業だと考えてしまいますが、自分の心の声に耳を傾ければいつも心は囁いています。人はそれに気付きさえすればすれば良いのですがなかなか難しい。すごく身近ですごく遠い心との冒険。
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いい!と、勧められて出会った本。
物語のなかで、間接的に大切なことを教えてくれます。しみこむ1冊。
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昔、憧れてた人が好きという不順な動機で購入。すごく、壮大な冒険チックなお話。実はまだ最後まで読んでない(笑)
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ピラミッドのそばで宝物を見つける…そんな夢を2度見た羊飼いの少年サンチャゴは、夢に導かれて旅に出ます。アンダルシアからエジプトへ。途中、困難な目にあいながらも砂漠をこえる旅を続け、錬金術師(アルケミスト)の弟子となります。「何かを強く望めば、宇宙の全てが協力して実現するように助けてくれる」錬金術師の導きと、さまざまな人々との出会いと別れを経て、それはいつしか、自分探しの旅となっていました。
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羊飼いの少年が、宝物を発見した夢を見たものの「夢なんかあてになんないし」「羊もいるし」ってさんざん抵抗しながらも、宝物をゲットする苦難の旅に向かわざるをえないっちゅー話。単純な筋なのに、1ページごと、1行ごとにいろんなメッセージがこめられてる。これは多分、人間が書いた文学じゃないと思います。
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友達が、苦しいときには何度となく読み返すと言っていました。そこで、借りてみました。 本当に、やさしい本です。ゆっくりと読み返すのに良い部類の本だなぁと、しみじみ思いました。
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かなり色んな方々に推されている本。……んが、困ったことに、ストーリーや色んな方々の感想を読んでも、何を書き込まれた本だったか、わたしが読んで何を感じたか、さっっっぱり思い出せないのだ。
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アルケミスト(錬金術師)というタイトルでわかるように錬金術の知恵が上手く生かされいます。
羊飼いのサンチャゴは自分探しの旅に出て、その途上でさまざまな人々に出会いながら人生の知恵と宝を発見します。
「すべては書かれている」という意味を持つ「マクトゥーブ」という言葉が出てきますが、それを見つけるのが人生の旅であり物語の主題となっています。印象深い言葉です。