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一途な愛に生きた高知の詩人・大川宣純。病床の女流歌人と作家の
書簡。少年探偵団シリーズの内容紹介の面白さ…。柔軟で屈伸自在
な美の結晶「詩歌」を慈しむエッセイ集
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一途な愛に生きた高知の詩人・大川宣純。病床の女流歌人と作家の書簡。少年探偵団シリーズの内容紹介の面白さ…。柔軟で屈伸自在な美の結晶「詩歌」を慈しむエッセイ集。
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北村さんの博識にはひたすら舌を巻く。よくこんなに読めるなあ……ものすごく羨ましい。
こういう「文学」には勉強以外であまり手を出さない私なので、知らないものも多い。だけどほんの一節だけでも見覚えがある、なんてものがあると妙に嬉しくって。ああ、これが「待ち伏せ」なんだな~。
ものすごく勉強になった気がして、しかも楽しいぞ。ちなみに一番印象に残ったのは「れ」かなあ。カンガルーとは恐れ入った!
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記憶に残ったもの
・土井晩翠『星落秋風五丈原』
・大川宣純
・アロオクール/チャンドラー『To say good-bye is to die a little』
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方言によってうたわれた詩や、三国志の詩も取り上げられます。星が落ちるのは人の死を指すのだと知りました。
上巻では明かされていなかったレイモンド・チャンドラーの引用した詩句の起源も明らかになります。
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ミステリーの世界ではもう知らない人はいない北村薫の、ちょっと横道のようなエッセイ集ですが、それはそれ、ヤッパリ、ミステリーな仕立てになっていて、今時めずらしく「文学」と正面から向き合っている、古めかしい感じがとてもいいわけですが、そういえば、もう、二種類も文庫化されているこの本を単行本で購入し、こうしてレビューなんぞを書いているぼくも、かなり「ガラパゴス」化していると謗られても仕方がないわけですが、内容は内容で、このご時世、こんな話題を喜ぶ「読者」というのが本当に存在するのかどうか、自分のことは棚に上げて、妙に疑心暗鬼に陥ったりしながら、明治文学の大系本や歌人文庫を図書館の棚に探す楽しみに誘ってくれる、北村薫の手管に感心しながら読み終えました。
無理やり、一文で書きましたが、本書の内容とは何の関係もありません。もう少し真面目な感想はブログに書きました。覗いてみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202011280000/
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巻頭「秋風星落五丈原」の考証が興味深い。意に染まない詩文を一行削除した柴錬のへの字ぐちが見えてくる。
大川宣純「てんごう」。方言ならではの訴求力。埋もれた地方詩人を掘り起こす北村薫の眼力。
「少年探偵江戸川乱歩全集 内容紹介」、期せずして紹介文が詩になっている。現代芸術に「鑑賞者との共作」という定義があったように思う。詩もそのようだ。
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最近、本を買うことを控えようと思っています。蔵書を減らしたい、整理する必要があると思い、第一歩が買わないこと、だから、これまで読んだ本を丁寧に再読しようと思いました。
詩歌の待ち伏せ(下)を読み終えました。なぜ(下)だったのかというと、(上)より手前、手が届きやすかったからです。読後の最初の感想は「すぐに(上)を読まなくちゃ」でした。
この本の中には「円紫師匠」「わたし」「中野のお父さん」と娘、山登りが好きなお嬢さん、その原点というか、むしろあの人たちみんなが住んでいました。待ち伏せしていた詩歌から、言葉との大切な出合い、人との出会い、繋がりの不思議を大切に探っていく心温まるミステリー。作者の真骨頂がここにある、というのが私の感想です。ならば、当然、上巻も読まねばなりません。
いつでも優しく温かく、かつ人間を俯瞰して描いてくれる作者は本当の達人だと思います。
自分でもよく分からない印象ですが、若葉の季節が似合うような、そんな文章です。