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アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語 みんなのレビュー

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みんなのレビュー31件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (15件)
  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
31 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

簡単に読めるけど、意外と考えさせられる本

2005/06/29 22:24

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ますたぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る

まるで童話みたいな本です。あっという間に読めてしまいます。挿絵もかわいらしくて楽しいです。けれども読み終わったあと、しみじみと考えさせられてしまいます。読む人それぞれにとって、いろいろな意味が読みとれそうです。見た目の軽さとは裏腹に、とても奥の深い本。子供から大人まで、多くの人にオススメします。

一見するとお笑い話です。貴重な資源が豊富にあるおかげで、国民全員が働かなくても生活できたという夢のような国、ナウル共和国。でも資源はいつかなくなるもの。それがわかっていても、ナウルの人たちは対応策を考えようとはしませんでした。そしてついに資源が枯渇してから、「さぁどうしよう?」とあわてふためくのです。だから、自業自得のお笑い話といえばそれまでのこと。

けれども、同じような国は他にもあるような……? ということに気がつくと、単なる笑い話で済ませていいのだろうか? と考えてしまうのです。また資源を例えば「時間」に置き換えてみると、「時間は有効に使え」というような、人間ひとりひとりに対する教訓として解釈することもできそうです。

こんなふうに、読み方によってはいろいろな意味が読み取れそうな、とても奥の深い本なのです。

物語自体は、本当に簡単に読めてしまいます。文章はそれほど多くなく、大人であれば1時間とかからず読めてしまうでしょう。文体もやさしく漢字には読みがなが振ってあるので、子供にも読みやすい本といえます(読書感想文の本として良いかも?)

簡単に読めるけど、意外と考えさせられる本。子供から大人まで、多くの人にオススメします。

※ちなみにこの本の元ネタは「適宜更新」というブログの記事だそうです。
http://tekigi.hiho.jp/blog/

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紙の本

小中学生でも手軽に読める、ある南洋の国をめぐる政治の物語

2005/06/10 07:55

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

「アホウドリの糞でできた国」という書名から、私はこれがなんとなく環境問題を考える書だと勝手に思い込んでいました。ツバル共和国と同類の話だと勘違いしたのです。

 アホウドリの糞は長い年月を経ると燐鉱石に変わるのですが、ナウル共和国はこの燐鉱石に覆われた島であることから本書の題名のような言い伝えがあるそうです。
 その誰もがうらやむほど貴重な鉱物資源を持っていたためにナウルの人々はこの100年の間に、世界でも類を見ないほど大きな社会的変化を経験しました。その歴史上の出来事のどれもが私にとって初めて知ることばかり。日本軍がこの島を蹂躙したことも知りませんでした。
 そのドラマのひとつひとつに、驚いたり、呆れたり、暗澹たる思いにとらわれたり、怒りを感じたりと、まさにナウルの人々が抱いたであろう激しい感情の起伏を、このわずか100頁余りの童話のようなつくりの本の中で味わいました。

 豊富な燐鉱石の上にあぐらをかいて、勤労を放棄してしまったナウル人たち。決して彼らの姿を他人事として眺めるわけにはいきません。アリとキリギリスの喩えを引くまでもなく、人間の誰もが持っている懶惰(らんだ)な生活への禁断の憧れをそこに見ます。

 そして資源の枯渇した後にナウルが打ち出した打開策の数々は、そのあまりにも無邪気な泥縄ぶりに、おもわず苦笑してしまうほど。しかしこれもまた程度の差こそあれ、日本を含めどこの国の政策にも同じような迷走は見られるものです。

 最後に一つだけ苦言を。本書の随所にシンプルなイラストが付されていますが、そこには首をかしげるような奇妙な英語が見られます。日本語の本で意味もなく英語を用いることには賛成できません。文法的に誤っているならなおさらです。使い慣れない言葉を用いるとみっともないだけ。やめておいたほうがよかったでしょう。
 それさえなければ五つ星をあげたい。それほど優れた一冊です。

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紙の本

出版業界人にこそ読んでほしい、企画本

2005/01/17 11:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kayak - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは、久々のヒット、と思える面白い本。

実際に存在するナウルという国の物語で、資源依存国の隆盛とその資源が枯渇してしまった現在までを描いた絵本。

ちなみにこの本、元ネタは適宜更新というブログの記事。

最近良く見られる「webで面白かったテキストを本にする」というパターンなんだけれども、絵本仕立てにしてみたり、『大人たばこ養成講座』の寄藤文平氏によるこれ以外には考えられない!って言い切れるぐらいマッチしたイラストと組み合わせてみたり、きちんと自社の本としての「編集力」を効かせてるところには、一人の本好きとして賛辞を贈りたい。

原文も勿論ものすごく面白いんだけど、ちゃんと、「本」をほしがっている人に届ける資格を持った本だと思う。

テキストを編集してこそ出版社でしょう。作家の書いたものをそのまま垂れ流すなら、出版社要らないもの。このご時勢なら。

そういう意味では、出版業界の人にこそ読んでほしい本かもしれない。


中身に関してまじめな話をすると、資源の枯渇で荒廃したとは言え、王族とか一部がその資源を占有するんじゃなくて、「国民で分配」ということを実行できていたという事実には驚愕。

もちろん、やり方がまずかったりはしてるんだけど、それを差し引いても、その過去はある意味理想郷に等しい。

なあんだ。豊かな国でやるなら共産主義って大丈夫だったんじゃん。
とか言ってみたりして。

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紙の本

1万5000PV/日の人気ブログの内容を大幅に加筆、寄藤文平がイラストを描き下ろした本です。

2004/12/22 15:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アスペクト - この投稿者のレビュー一覧を見る

国って何でしょう? 政治って何でしょう? 資源って何でしょう? 働くって何でしょう?
国家存亡の危機に立たされているナウル共和国は私たちにいろんなことを考えさせてくれます。

「ナウル共和国」は太平洋の赤道付近に浮かぶ島国。バチカン、モナコに続き世界で3番目に小さい国です。さんご礁にアホウドリが大量のふん糞をして、その糞が堆積してできた島です。
この糞は長い年月を経て燐鉱石(肥料の原料になる)となり、この採掘、輸出がナウルの基幹産業でした。これは、人口1万人程度の島国にはあまりあるほどの資源であり、ナウル国民は夢のような生活をしていたそうです。税金はゼロ。教育、病院は無料。国民はみな仕事をしなくても生活できました。労働は近隣諸国からの出稼ぎの人々が大半を占めていたそうです。
食堂も外国人が営業。自炊もほとんどしません。だから各国の料理店が建ち並んでいたそうです。ところが異変が・・・。燐鉱石が20世紀中には枯渇することが判明し、政府は対策を迫られました——。

本書はけっしてナウル共和国を笑いものにするものではありません。資源に依存して富貴をむさぼり、枯渇間近になって対応策に走るナウル共和国の姿は、そう遠くない未来の中東やアメリカ合衆国の姿、ひいては地球全体の縮図なのかもしれないのですから。

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2005/04/16 21:05

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2005/03/05 13:26

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2005/10/27 22:04

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2007/02/10 05:53

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2007/07/01 12:41

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2008/04/15 12:50

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2011/02/28 09:39

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