紙の本
スリルを求める夏の夜には、うってつけ
2011/06/27 08:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大藪春彦賞受賞作。
マタギの5世帯が暮らす山村で起こった猟奇的殺人。
人間の仕業とはとても思えない凄惨な事件は、しかし熊などによるものとも思えなかった。
ということで、ミステリだけど、殺人の様子は凄まじい。顔が握りつぶされた遺体なんて想像したくもないが、この一点だけでも、犯人の、ある程度の予測はつく。
ここに米軍、県警、遺伝子、UMA等が絡み、一気に読んでしまえる面白さだ。
ただ、女性作家が描く男性キャラにはリアリティがない、とよく言われるように、男性作家が創り上げた女性キャラもまた、同様である。
受賞の選考仮定で絶賛された「彩恵子」だが、女の目から見ると、どこが魅力的なのか分らない。
いまひとつ、感情移入できない部分がマイナス点。
しかし、エンタテイメントとしてはとてもスリリングで、優れた作品だと思う。スリルを求める夏の夜には、うってつけの読み物かも。
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1974年の秋、群馬県の寒村に起きた連続殺人事件。2001年に米国を襲った同時多発テロによって、封印が破られる・・・
といったプロローグで始まり、UMA(Unidentified Mysterious Animal:未確認動物)の正体は?とか、ずいぶん期待たっぷりと読ませてもらったんですが。。。
結末は予想のつかないものではあったけど、あ、そう、、、って感じでした。
(2008/5/13)
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26年前に真相が明らかにされないまま無かったことにされていた事件を、現在のDNA鑑定なんかを使って解明する。ただちょっとSFチック過ぎるのがなぁ。理論上あり得るのだろうか。
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彩恵子さんがチョッと・・・
不幸な人生は認めるけど、あまりにオトコのため、都合にあわせる主体性のなさを感じる。
それが、本能レベルで動いているとするなら
純真と黒の二面を現(表)しているということ?
物語自体は面白く読めるけど、謎解きのラストは
別として26年待たなくても
途中までは行けたのではないかな?
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この「TENGU」よりも、彩恵子の方がよほどバケモノのように思えるのですが……。大藪春彦賞の審査員からは絶賛されたという彩恵子のキャラクター造型ですが、私にはあまりにも男性に都合の良すぎる女性のような気がします。
それ以外は、まさにありえなさそうなことをノンフィクションの如く読ませるすごい小説なのですが〜。
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26年前の未解決事件を,改めて探る主人公.
被害者の遺体のあまりの凄惨さに
天狗の仕業と噂が流れる.
2/3まではとても面白いです….
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「ダンサー」の作家さんなんですね。
確かに似てる部分ありますね。
そのプロトタイプ的な作品。
途中で話しが大きくなりすぎて国家威信を
孕んだ内容になってきて少々うんざりしてしまいました。
その展開自体は良かったんですがこのストーリーの
中心が日本でなくても良かったような...。
なのでタイトルと内容のギャップ差を生じてしまうのでは?
途中真実味のある検証描写があってりして引き込まれるのですが
ストーリーの結果としてはかなり大味だったりして、その辺りも
個人的には微妙な感想になってしまった原因かも。
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推理小説、ではない。
ラスト、全てを知っている人が出てきて全ての謎を話して終了、、、って。。。
解決編に入るまではまぁまぁ面白かったんだけどなぁ。
ざんねん。
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ラストの方、色々そんな無茶な、という気はしないでもなかったんですが最初のつかみはばっちりだ。彩恵子の描写はきっと男の夢なんだろうと思いますが…
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地図にも載らない小さな集落で起きた凄惨な事件を追う、定年間近の刑事と通信社の記者。
ハードボイルドなミステリーという感じで、内容はグロテスク満載。女性の置ける立場も男性に好都合で、女性が読んであまりいい気持ちのする本ではありませんが、ミステリーとしては荒唐無稽な感は否めないものの、それなりに面白かった。
TENGUの正体をどこに持っていくのかが楽しみで読んでいましたが、そこまで行っちゃいましたかって感じ。
ありえね〜って思える本を読みたい人には最適。
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「現実にはあり得ないことか。あり得るかもしれない」と思わせる作品
群馬県のとある寒村を襲った連続殺人事件を、
主人公である道平慶が数十年前のこの事件の真相に迫る。
あり得ないような被害者の損壊した死体は、人間がやれるような物ではない。
その村の人々は口々に「天狗」という言葉を口にする。
これは本当に「天狗」がやった仕業なのか。
最後の結末まで目が離せません。
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043
天狗の正体とは?SF的だがリアリティーがある。おもしろい
同著者、読了1作目。
2008年ベスト3作。
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26年前、群馬県の寒村を襲った凄惨な殺人事件。
人とは思えぬその所業はいったい何者の仕業だったのか?
当時の記憶と新たな資料を基に道平記者が真相に迫る!
ノンフィクショナブルの手法を用い、大藪春彦賞を射止めたフィクション大作。
流石は「下山事件 最後の証言」でフィクションを思わせるノンフィクションを上梓した希代の書き手である。
最後の一文でストン……と陥る恐怖にも似た快感、味わってくだされ。
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何回か本屋で見かけていたのですが、なかなか買えずにいたのですが、シリーズで買ってみました。
内容としては、グロテスクな表現があり、苦手の人には向いてないかもしれません。
しかし、先が気になって、一気に読み進めてしまいました。
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途中までは面白かったが、読んでいるうちに気持ち悪くなってしまった。女性にはあまりおすすめできない。
ひっぱる割には解決があっけなかった。