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流転の海シリーズの7巻です。
あとがきに9巻で完結する予定と書いてあったので、あとちょっと、なのに、またまた波乱の予感(涙)
彼らの人生にこれから何が待ち受けているのでしょうか。とくに房江には幸せになって欲しい・・・
そんな中。ノブちゃんの成長ぶりには感動しました。誕生からずっと見守り続けていたファンとしては、母を守り父親をたおす姿に拍手喝采!
そして、悔しがりながらも息子の成長を喜ぶ熊吾の姿にもほほえましいものを感じました。
こんなほのぼのシーンがある一方で、心の闇や人間の業(ごう)や性(さが)がじわりじわりと描かれていて、情景描写も絶品だし、さすが宮本輝!です。
(相変わらず情にあついし騙されるし色恋にハマるし、熊吾は良くも悪くも変わらないのよね。)
次巻は5年後ぐらいかなあ。待ちきれないなあ。
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流転の海第七部。
不思議だ。読んだ端から内容を忘れてしまう私が、この、数年に一度ずつ出される物語を、まるで昨日の続きのように、読み始めることができるのはなぜか。
そして、この物語はあと二部で終わるのだと、筆者はあとがきの中で言っている。
人間の運命、抗いようのない性、後から後から襲ってくる、多くの困難。
いつになれば人は、心の安らぎを得るのだろうか。第一部から数えて既に三十四年。筆者は未だ、模索している。読者である私も一緒に。
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長い長い。新刊が出ては戻り読みの連続の方も少なくないはず。結果的にたくさんの人に読まれて宮本さんファンが増えるのはいいことだ。『長流の畔』を新潮で読み進めているが第九部の表題あてクイズの企画はあがっているのかな。
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7巻まで読了しました。8巻、9巻で熊吾、房江、伸仁が、どうなって行くのか気になって仕方ありません。早く読みたいです。
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小石を投げ続ける熊吾が可愛かった。
ノブが電車で房江を座らせてくれるシーンにキュンとした♡
ノブ、成長しても泣き虫は変わらないな~。感受性が豊かで芸術肌ですな!将来楽しみです。
あとがきより、、、房江の今後が案じられます!もう幸せにしてあげてほしい~~~!!
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s36年 父親熊吾65才に
母房江 42才
伸仁 14才
自分の年齢と重ね合わせて読む癖がついてしまった
作者も熊吾の年に追いついたそうで
作者親子が暮らした時代 場所をモデルにして 言葉も出来事もすべて本物と思わせてしまう力がある
たしかに大阪のビジネス街にあった自分の母校も郊外に引っ越したのだった
引っ越した学校になじめない伸仁の言動を生々しく感じる
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2018年8月26日、読み始め。
2018年9月12日、読了。
よっやく、7巻まできた。
8巻が最後の巻になるようなので、もう一歩というところ。
内容は、次のとおり。コピペですm(__)m
闇夜に浮かぶあの光は、未来を照らす道標なのか。執筆三十余年。畢生の大河小説、ついにカウントダウン。昭和三十六年。東京五輪へ向け復興は進み、大阪行きの集団就職列車が満員となった時代。六十五歳を目前にした熊吾は中古車販売業を軌道に乗せ、往時の覇気が甦りつつある。息子・伸仁は絵画を愛する少年に成長し、妻・房江はアルコールから抜け出せずにいたが、確かに一家に未来は拓きかけていた。熊吾がかつての愛人・博美と再会するまでは――。
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「中古車のハゴロモ」の仕事が軌道にのるところからスタートする。事務員として玉木則之の名前が1ページ目に出ている。が、これがまた横領をして、最後にはピンチとなる。松坂熊吾は強面で、気が短いくせに、実は手助けマンで、熱い中で作業してると頼まれてもないのに金を貸して機械が買うように算段したり、別に頼まれてもないのに、森井博美がヤクザから抜けるのに手切れ金を渡したりする。このエピソードはなかなかリアルだ。あげくに玉木則之から横領される。横領物語と副題をつけてもいいくらい、最初から横領ばかりされている。作家として少しマンネリではないのかと思うほど。ただ今回ははめられたようなところがあり、やはりうまいのだ。
房江が麻衣子が始めた蕎麦屋を手伝う件が面白い。