紙の本
骨董を扱うお店のほのぼの時代小説
2015/08/29 10:17
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
けっこうおもしろかった。なぜ経験ない若夫婦のところにこんなに高価な器が来るのかとか、何でもうまくまとまりすぎとか、思うところがないでもないが、そういった甘さは小説の中のお約束と割り切るべきなのだろう。そこに目をつむれば、なかなか楽しい作品。茶碗や自在などの骨董に関する薀蓄も過度ではなく適当に入っていて、うなずきながら読める。
ただ、一般庶民の、しかも女のゆずが、桂小五郎と対等に話している場面などはさすがにちょっと白ける。この雰囲気の話に、別に幕末の著名人は出さなくてもいいのでは。
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「とびきり屋見立て帖」第4弾。
表題を含む短篇6本。
著者が急逝したため、ゆずと真之介らとびきり屋の面々や、幕末の志士たちとの絡みが見届けられなくて残念。
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古道具の薀蓄が興味深く、真之介と、ゆずのラブラブっぷりも良い感じです。
幕末の情勢が剣呑になってきて、今後の展開が気になるだけに・・・・残念です。
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とびきり屋見立て帖シリーズ4弾 ゆずと真之介夫婦がほほえましくしている姿が好きで読み続けていましたが もう続編を読めないなんて残念です。山本さんのご冥福をお祈りします。
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読み終わってしまった。。。
1~3巻目で基礎固めが終わったところ。よろず道具屋から、ほんとに良いものだけを扱う本物の道具屋へと生まれ変わった、とびきり屋。そして長州が攘夷派の三条実美と共に都落ち、京の町がいよいよ幕末に向けてと大きく動き出していく。でも、この巻で終了???
最終話が表題「利休の茶杓」というのも、代表作「利休にたずねよ」を想起させ、あぁ、これで終わり、とも思わせる・・
が! どこにも最終巻とは書いてない。巻末のお話は2013年12月の「オール読物」に連載されたもの。翌14年2月に作者が急逝したが、連載に向けて残した原稿があるのかもしれない。年に3,4本ほどのペースの連載だから、1巻分の6話は残ってないかもしれないけれど、なんらかの形で読んでみたいものです。
ゆずの母親との確執も解決してないし、この巻で番頭と女子衆との結婚話も浮上する。その番頭伊兵衛には、なにやら過去がありそうなので、スピンオフ的なエピソードも今後書けそうでもある。
もちろん、幕末に向けて、薩長同盟なんて大事件も待ち構えているのだから、長州をサポートしている、とびきり屋は、きっと大忙しとなるはず。いろいろ、あれもこれもと描いて欲しい背景が浮かんでくる。
読み進むにつれて楽しさが増してきただけに、ホント、惜しいなぁ。。。。
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山本兼一さん亡くなったんだよね。
このシリーズ好きだったから残念。
しかし、この話に出てくる芹沢鴨はいいとこなしだなぁ。
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【利休の茶杓はいったいどこに?】道具の競り市で「茶杓箪笥」を手に入れた真之介。中の茶杓は一つだけが行方不明。惜しくも急逝した著者が遺した好評シリーズ第四弾。
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好きなシリーズだっただけにもうからふねやの面々に会うことができないのだなぁと思うと、寂しい。
仕方のないことだけど、もっと続きが読みたかっただけに残念…。
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単行本のタイトルになった「利休の茶杓」よりも「ものいわずひとがくる」の方が面白かった。このタイトルが1から10までの符牒に使えるくだりもシャレている。
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幕末にさしかかった頃の京の道具屋を切り盛りする夫婦の話。新撰組の近藤勇屋芹澤鴨が来店し何かと厄介事を押し付けてくるが、そんなスパイスがないとしまらないほどのほんわかした雰囲気で占められている。江戸時代だと戦国のようなスケール感やスペクタルや切れ味がないなぁ~。
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とびきり屋第4作。夫婦の二人も店のみんなもどんどん良くなってきたのに最終巻となってしまったのは残念。
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山本兼一さんのとびきり屋シリーズがもう読めないと思うと残念。ほんわかとした夫婦愛がとても心洗われるようで楽しみにしていたのに。
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もっと読みたいシリーズだった。作者の知識が豊富で興味深かったし、幕末の京都の市井の人々の暮らしぶりがイキイキと描かれていて楽しかった。作者の急逝を残念に思う。ご冥福をお祈りします。
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相変わらず仲の良い、真之介さんとゆず。奉公人さんたちも成長してます。いい感じ。それに水をさす鴨だか葱だか・・・。
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新撰組や憂国の志士が闊歩する幕末の京都。若夫婦の真之介とゆずは、その地で道具屋「とびきり屋」を営んでいる。ある日真之介は道具の競り市で「茶杓箪笥」を買って店に持ち帰った。「茶杓箪笥」はその名のとおり茶杓を収める箱で、仕切りに一つずつ茶杓が収められていたが、一つだけ中が空いているものがあった。そこにあるべき茶杓をめぐり、新撰組の芹沢鴨、茶の湯家元の若宗匠、もとの「茶杓箪笥」の持ち主、そしてゆずの間で騒動が持ち上がる。 そこにあるべき茶杓はあの利休居士のものというが、真相は? 物を見立てる不思議と喜びを描く「とびきり屋見立て帖」、惜しくも急逝した著者が遺したシリーズ第四弾。表題作を含めた傑作連作短篇6本を収録。