紙の本
視点の数だけ人間がある。
2016/08/25 08:54
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳科学、宇宙物理学、考古学、生物学、宗教学、そして生身の人間の視点から語られた「人間とは何か」。
個人的には語られていた生物の定義の中で、「細胞膜という外界と内界の仕切りがあること」が人間の意識のありかたにも応用できそうでおもしろく感じた。
仕切りがあると知りつつも、それでもな知りたいと願う、それこそが人間の業なのかもしれない。
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私の好きな池ケ谷先生が対談相手として出ていたので本書をとった。生命とは宇宙が効率よく老化していくための仕組みだという考え方に驚きとともに深い興味を感じた。
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人それぞれの哲学に答えは依存するのだが,専門分野に固執せず広範な視点で物事を観察する何人かの考え方は読んでいて興奮する.
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記憶力が悪いと自然に想像力が発達する。
人間とは人間とは何かを解く存在。
人の気持ちがわかる存在。
自分の夢がかなわないと言っている人には、別の必ず夢がかなう宇宙が一個あって、そこでは夢がかなったと言っている自分もいる。
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タイトルがいいので読んでみたけど、科学の分野の話が多くて、自分にとってはとっつきづらかった。
もっと文学的なところからのアプローチが多くあってほしかったな。
まぁそのなかでも、池谷さんとの対談はわかりやすくて、おもしろかった。
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単なる対談集かと思ってあまり良く見ずタイトルだけで借りました。夢枕さんと学者さんの対談集というのも借りてから気づく始末(笑)
で、人類学…でしょうが大きな分類で科学にカテゴライズ。
実は夢枕獏さんの小説って考えてみたら読んでみたことがなく、多分タイトルがこれでテーマがこれでなかったら手にとらなかったでしょう。
でも面白かった!さらっと読めて知りたいことのさわりを面白く語ってくれているので、これから興味を持って読まれる方にはそれぞれの世界の広がり(脳科学、宇宙科学、宗教などなど…)のきっかけがつかめそうです。
個人的には今まで読んできた本の関連事項も取り上げられているので大変面白かったし、もう少しこの分野を掘り下げて本を読んでみたいと思った「学」もありました。
「これから起きうる優生思想」考えさせられました。
そして我々が人を殺さずに暮らせているのは環境のおかげだということ。先日読んだルワンダのジェノサイドのことを考えました。
そしてある質問に対する「解なし」という答え。答えとはただの選択であるという結論。
とにかくいろんな学者さんやその道のスペシャリストである方々の話を読むといろんなことを考えさせられます。いい本読みました。思考を深めるきっかけをくれた夢枕さんに感謝です。
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奥深いテーマですが、各分野の専門家が、自分の活動領域の事柄をわかり易く説明してくれるので、とても読み易く、あえて「人間って…」って聞かなくてもよいものもあったように思います。その中では、人間(生物)の存在は、宇宙全体のエントロピーを効果的に増大させるために、局所的にエントロピーを小さくする役割を担っているという池谷論は、圧倒的にインパクトがありました。ダイオウイカの話やiPS細胞の話もとても面白く読ませていただきました。
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[ 内容 ]
なぜ人間はこの宇宙に存在しているのか、もしも人間が存在しなかったら…?
作家・夢枕獏が、各界の最先端に身を置く第一人者と真剣勝負!
最も根源的な問いに答えるべく、脳科学や物理学、考古学など、ジャンルに捉われぬ様々な切り口からその解を探った。
超豪華メンバーとの対談から導き出された、究極の人間像とは?
書下ろしによる解題も収録。
[ 目次 ]
第1章 ヒトに自由意志はあるのか(池谷裕二(脳研究者))
第2章 宇宙は人間に「ちょうどよく」できている(佐藤勝彦(宇宙物理学者))
第3章 縄文の精神に持続可能性を学ぶ(岡村道雄(考古学者))
第4章 人類という種の来し方、向かう先(長沼毅(生物学者))
第5章 人間の命だけが尊いのか(島薗進(宗教学者))
第6章 ダイオウイカの追跡から見えた、人間の可能性(窪寺恒己(海洋生物学者))
第7章 生命の境界を揺るがiPS細胞研究(八代嘉美(幹細胞生物学者))
第8章 人の死に方を考える(ビートたけし(芸人・映画監督・俳優))
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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どの対談も、興味深くて面白かったです!
中でも今まで「広い宇宙なんだから、人間のような生き物が進化した星はたくさんある」と思っていたので、実は「生物が進化するには圧倒的に宇宙全体の星の数が足りない」というお話は目からウロコでした。
あと、たけしさんの話も本音炸裂で面白かった。
(ただ、おそらく編集の過程で、本当はもっと面白かったのに、他のインタビュイーとの兼ね合いか、わざわざ丁寧語に直されたのでは?と思う部分が多々ありました。そのままでよかったのになあ…)
でも、とにかく、まだまだ人間は、人間の価値観でしか物を見れていないんだなと新鮮に感じました。おすすめです!
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著者の長年のテーマである「人間って何?」という問いを、その道のトップの専門家に対談するという形でその一端を知ろうとしたものです。他の著者は池谷裕二、佐藤勝彦、岡村道雄、長沼毅、島薗進、窪寺恒己、八代嘉美、ビートたけしです。池谷氏の脳の話や、岡村氏の縄文時代の話が興味深かったです。その道の最先端を歩いている方々の話です。そのほんの上澄みにしか触れられないのがもどかしいのですが、読後はもっと深いことを知りたいという気にさせられました。
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夢枕縛がよく勉強していると思った.
個別の話の中では,池谷氏の混沌からの秩序形成の話と生命活動を結びつけた話が印象深い.そのとおりだと思う.
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夢枕獏さんが各分野のフロントマンと人間とは何かについて対談している。面白いテーマを共有しているので切り口の違いがよくわかるし対談なので読んでいてもわかりやすい。とても面白かった。
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とても面白い対談。読み終わってすぐ再読したくなるほど、奥が深くさらに人間とは何かを考えてみたくなる本。素晴らしくよき出会い。
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もう、色々思うことがいっぱい…。未知の世界に足突っ込んだ感が…。
様々な分野のエキスパートたちが、その側面から「人間」について考察している。
人間って何だろう?
今までにもそんなことを漠然と考えたこともあったけど、改めて考えさせれた本。
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様々なジャンルの専門家に人間とは何か?と問いている。
もちろん専門家の意見によって同一の答えにはならないが、それぞれの考え方が読んでいて興味深い。
夢枕さんの話の運び方に読んでいて引き込まれるところがありました。