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ほぼ日刊イトイ新聞で、中川翔子さんと糸井重里さん、そしてミグノンプランの友森玲子さんの鼎談を読み、猫愛あふれる人柄と暮らしぶりに感じ入った。そんなときに本屋の店先で新刊を見かけて、お布施代わりについ購入。
漱石のエッセイ、賢治の短編から最近の作家のものまで20編、それはおいおい楽しんでいくとして、最初にしょこたんのあとがきを読んで、この一編だけでもじゅうぶんに楽しんだ。しょこたんはねこの化身なのかもしれない。
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夏目漱石「猫の墓」と宮沢賢治「猫の事務所」がよかったです。しょこたんのチョイスはなかなかステキですね。
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たくさん入った短編集だけに好みのものとそうでないのがある。今まで読んだことのなかった人や初めて知った作家さんも多く、意外とおもしろかった。
印象に残ったのは宮澤賢治、筒井康隆、北杜夫、町田康、加納朋子などがすぐに思い出せるストーリー
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近代以降の猫を扱ったエッセイ、短編小説のアンソロジー。
久しぶりにアンソロジーを読んだけれど、いいものだな、と思った。
普段自分では選ばない書き手のものも読むことができるから。
町田康とか、光野桃など、名前は知っていても…という人たちの作品を読めたのは収穫だった。
以前から読んでみたいなあ、と思っていた、加納朋子「モノレールねこ」は、想像以上によかった。
基本的には猫好きで知られている文筆家の文章がほとんどなのだけれど、漱石の「猫の墓」に始まり、半藤末利子「漱石夫人は占い好き」で終わるという構成に唸らされた。
あとがきは…どうしてこれらの作品を取り上げ、この順で配置したのかについて、触れてほしかった。
しょこたんのお育ちが恵まれていることはわかったからさ。
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百年前に書かれた作品から最近の作品までいろいろな年代のものがあるので、人間と猫との関わりの変遷を垣間見ることができるのが興味深い。「動物愛護」っていう概念が定着したのは、せいぜいここ数十年のことなんだろうなということが感じられたり。
ただそのせいで、「にゃんそろじー」という可愛らしいタイトルが似つかわしくなく思えてしまう。
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猫好きのためのアンソロジー。猫たちの可愛らしい日常を描いた短編を中川翔子が厳選。
猫が好きで好きで仕方ない人にはオススメ。そうじゃない人には...
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目次
・夏目漱石「猫の墓」
・宮沢賢治「猫の事務所」
・島木健作「黒猫」
・幸田文「小猫」
・井伏鱒二「猫」
・内田百閒「クルやお前か」
・遠藤周作「猫」
・星新一「ふしぎなネコ」
・吉行理恵「雲とトンガ」
・筒井康隆「「聖ジェームス病院」を歌う猫」
・北杜夫「怪猫物語 その一、その二」
・金井美恵子「猫と暮らす 蛇騒動と侵入者」
・青木玉「ネコ染衛門」
・角野栄子「白猫さん」
・町田康「猫について喋って自死」
・光野桃「猫」
・保坂和志「生きる歓び」
・村上春樹「猫の自殺」
・加納朋子「モノレールねこ」
・半藤末利子「漱石夫人は占い好き」
この中で読んだことがあるのは夏目漱石、宮沢賢治、島木健作、内田百閒、星新一、そして加納朋子のみ。
やはり内田百閒のネコ溺愛ぶりが可笑しいのだけど、それに負けてないのが町田康。
世間とちょっとずれていることを自覚しながらの、猫派宣言。
白い猫を薄紫に染めた青木玉、猫嫌いなのに猫を飼い続けた漱石夫人の思い出を書いた半藤末利子など、エッセイも愉快。
解説に代えてショコタンが書いたのは、彼女の一族は「猫」と「文学」に深い縁があるということ。
これもまた一篇のエッセイ。
ああ、楽しかった。
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猫好きには猫ばっかのお話なのでたまらない。昔の小説でも猫が出てくるだけでグッと近親間が湧いてくる。あの有名な作家だって猫が好きだったんだなーと思うと猫好き仲間だなって勝手に友達みたいに思ってしまう。
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猫にまつわるアンソロジー。短編やエッセイが20選。
結構古い時代のものも多く、そういうものは慣れていないので読むのに難儀してしまった。
一番好きだったのは、保坂和志さんの「生きる歓び」。
「自分のことを何もせずに誰かのことだけをするというのは、じつは一番充実する。野球やサッカーの応援だってそうだ。選手は金をもらっているけれど、スタンドで応援する方は一銭にもならない。それでもみんな仕事や生活の時間を割いてスタジアムに行く。親や子供の介護で1日の大半を使い果たし、それが何年も何年も続く人たちは、「何もしていない」のではなくて「相手のためにずっと色々な面倒をみる」ということをしているのである」
まだ幼い辻井伸行さんと思われる少年もエピソードとして登場する。
その次の村上春樹さん「猫の自殺」では、猫も自殺するというエピソードが紹介されていて、衝撃を受けた。紹介されていた「自殺全書」ちょっと見てみたい。図書館で借りたら色々誤解を受けそうだけど・・・
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星さんの作品はどれも不思議で笑えるものが多くて今回の猫からの声が出る話で悪者が改心するというのがまた面白かった!
猫って利口なんだな〜ということが分かったし、生きる歓びの短編では子猫の可愛さがリアルに描かれていて目に浮かぶようで読んでいてすごく癒された。他人のために使う時間が充実しているとあって、確かに、、自分に当てはめてみても仕事をしているときは人のために時間を使っているし、時間は早いし充実はしているなと思わされた。
子猫の花ちゃんが元気になってほんとに良かった!
猫も自殺するんだなということに驚いた。
モノレールねこのサトルとタカキの話が個人的には好きで続きがあればぜひ読みたいなと思った。あのあといいよ、と返事をもらったんだろうか。気になる。
短編を読んで前より猫が好きになりました!!
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猫がテーマの小説を、猫好きの中川翔子さんが選んだ作品集。
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モノレールねこがとても印象に残った。運命的で悲しさもあるけど心温まる。
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猫をテーマにした小説、エッセイのアンソロジー。実は猫が死んでしまう物語が少なくないのですが。それでも不快には思わないのは、猫への愛情がしっかりと感じられるからでしょうね。
お気に入りは加納朋子「モノレールねこ」。これはもうもともとから大好きなお話。何度読んでも素敵だし、そもそも「モノレールねこ」という言葉のセンスがあまりに素晴らしいです。
内田百閒「クルやお前か」はどうしようもなく切なくて、だけど温かさも感じます。「ノラや」の一部は読んだことがあったけれど。こちらもそれに負けず劣らずの溺愛ぶりが溢れています。本当に好きで好きで仕方がないのだなあ、というのが痛いほどに伝わってくる作品でした。