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「現行の」システムインテグレーション事業が崩壊することをメッセージしている本書。
どう生き残るかについていくつか示唆していたが、うちの会社の取り組みが思ったよりそのシフトに沿っていたことに驚いた。
とはいえ、課金スキームや要件と実装の関係性の変化に関する顧客教育という、大きなハードルをまだ越え切れていないので、うちの会社としてもシフトはまだまだだと思うけど。
アジャイルを推奨する文脈があったが、伝統的な情報システム管理スキーム(ウオーターフォール型ベース)が、運用に組み込まれている会社がどこまで許容(変化)できるかが、今後の課題かと思う。
開発スピードが加速し、運用混じりの検証が継続的に(サイクリックに)進み、どこまで実現すればよいかの線引きを都度明示できるような、CIOや情報システム部門担当者なんて、どれくらい増えるんだろうか・・・?
「アジャイル開発を請け負いで」と主張する意図はわかるけど、過渡期である当分の間は、顧客理解に必要なリソースが凄そうだなあ。
ベンダー(クラウドインテグレータやクラウドアダプター)の営業やPMも、かなりの力量を持たないとハンドリングできないし。
行きつくところ、人材(Skilled resource)の変革が根底課題ってことになるのかな。
うむむ。。。
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著者のブログの再編集本。
図表が多用されているがその説明はない。
日本のSIerを名指しで具体的に評価するようなことはない。業界レイヤでぼやっとした話。
SI業界の抱える問題点を出してくれている点で役に立つ。
Kindle版の方が200円くらい安い。
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要するに、自分たちのやり方を前提にビジネスを行うのではなく、顧客にとっての価値を高めるという観点で、仕事のやり方を変える(ひいてはそれが自分たちにとってもためになる)というお話か。
話としては面白いけど、契約とか予算とかの制度的にどうにもならない面もあるから、いまいち現実味のある話として読むことができなかった。
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SIビジネスに内在していた構造的な問題がテクノロジーの変化により露見しSIビジネスは崩壊する。そこでポストSIビジネスを成功させる五つのカギとして、サービスビジネス、クラウドビジネス、OSSの活用、グローバル対応、新たな役割と存在意義を挙げ、その方向性を指し示す。
うがった見方をするとご自身のコンサルティングビジネスのマーケティングとも取れなくも無いがm(_ _)m、基本的な方向性としては著者のご講演を拝聴したりブログで勉強させて頂いていることもあり全く違和感は無い、また、SI企業が陥りそうな「できない理由」にくぎを刺しているところなど、著者の豊富なコンサルティング経験をならではと言える。
ひとつ気になったのは次に引用する部分、この日本文化を尊重するあまり、悪しき部分最適がまかり通って企業そして日本経済の全体最適が阻害されているのではないだろうか。
『「現場の主体性に大きく依存し、現場を信頼する」日本と、「現場は管理統制の対象と考える」欧米のどちらがいいか、悪いかといった、優劣の問題ではありません。文化の違いです。ただ、この違いを理解せず、システムの選定を進めることは、結果として大きな失敗を招くことになります。』
中小零細のSI企業は元々薄い利益で食い繋いできたところも多く、資金力、人材などは厳しいところが多い、その場合は本書でも言及されていますが、他社との協業、共創などが有効な手段になりそうです。もし身近にそのような会社が無い場合はIT企業のNPO団体などに加入するという方法もありますね。
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技術的にとがる(クラウドでコスト削減、モバイルファースト開発とか)か、業務的にとがる(顧客以上に顧客の業務に詳しい)とか、求められる付加価値のハードルがあがってきているのを感じた。
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20140716 タイトルに惹かれて買ってしまった。同じ環境にいる人間の一人として共感できる部分が多い。読んでこれからどうするか考えて行動まで行かないと食って行けなくなるような気がしました。後はそれぞれの意識の問題かも。
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SIを「工数精算を前提としたビジネス全般」「準委任や請負などの受託開発、SESや派遣」と定義して、これらは崩壊すると説いている。
その理由を、第1章で明らかにし、第2章ではその状況で甘んじている背景を分析、第3章以降ではではどうするか、ということが事例とともに提示されている。
前半〜中盤にかけて、昨今のSIに関する文脈でよく語られる問題点やビジネスモデルの問題点、ユーザー企業の変わりたくても変われないしがらみの理由など、網羅的に記載されており、業界事情を扱った書籍としては現実の肌感にもマッチしていると感じた。
中盤〜終盤の「クラウドを活用する」「OSSを活用する」「グローバル化に対応する」「新たな存在意義と役割へシフトする」といった提言のあたりは、方向性としては妥当だと思うし、そうあるべきだという感覚は共感できる。
が、これらを企業として理解し取組めている企業にとっては当たり前のこととして実践している気がするし、こういったことのメリットを理解できていない、本来届いて欲しい層の経営者や企業には、今いっぽ具体性に乏しかったり、経営に寄与するメリットがイメージしにくく、説得力に欠けると感じた。
また、「アジャイル型請負開発」という提言がされているが、前半で工数精算を前提としたビジネス全般が崩壊する、と説いているにもかかわらず、アジャイルを請負開発に適用すると提言している部分が、納得性に欠けると感じた。
請負契約を締結する際の価格の根拠を客観的に提示できない限り、工数以外の根拠で納得性のある契約を結ぶのは企業リスクの観点でも難しいだろうし、今までそれがやりたくとも結局出来ずにここまで来てしまったのが現状のSI業界だろうと思う。
提言の部分は、答えや銀の弾丸でもないし、個々の企業でそれぞれ考えていかないといけない部分であるので、方向性の提示、という意味では意義があると思うが、そのまま真似たり応用してもうまくいく訳ではないということを強調しておきたい。
個人的にはSI業界に身をおいて数年経った若手に読ませたい本。本来はSI業界の経営者が主なターゲットだと思うが、SI業界にこれまでの数十年間と同じことを繰り返させず、新しい方向性を模索しないと未来はない、そのためにどうするかを考えるキッカケになったら、この本の本当の意義があったと思う。
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Agileに関する記述(下記引用)には、はっとさせられるところがある。従来型のSIに染まりきったある程度の規模以上の組織を、どのように変えていくかは大きな課題だが。
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アジャイル開発の意義と、これからはソリューション営業ではなく、イノベーション営業となるという、今のSIには破壊的創造が必要であると。
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まあ、連載読んでる人は、焼き直しなので、新鮮味ないかもしれませんね。
私は連載読んでないので、充分楽しめました。
クラウドによるサービス
アジャイル
等々
ビジネスモデルは、変わる部分とそうでない部分とを、併せて進めないとですね
分かりやすい図解も多いので、Kindle以外で読むのが良いかも
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既存のシステムインテグレーションでは生き残りは難しく弊害もあるので、 どのように変わっていかなければならないかという本。
そういった状況で、徐々にシステムインテグレーションも変わっていくとは思うのですが、金融、公共分野では今のままのシステムインテグレーションが残ってしまうのではないかとも考えました。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4777968.html
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書いていることはすごく理解できる気がする。
しかし、納得できるというのと少し違うと言うか。
なんだろう、このもやもや感は・・・
私自身が古いSI常識にとらわれ過ぎていて、取り残される(切り捨てられる?)側に居るということなのかな。
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☆3
システムを売るのではなく、実現する顧客価値を売るという考え方に同意だよ。
自分たちのどこに顧客が価値を見いだしてくれているのかを再認識し、ぶれないように得意分野で魅せていきたいと思ったよ。また、顧客の既知の課題に寄り添うだけでは足りず、未知の課題を指摘し提案できる営業が必要、という点も同感だよ。どんな業界でも、きっとそんな仕事人が増えつつあるんだろうなと思う。
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ユーザサイドへの、エンジニアの雇用比率があがらないと。でもそうなるためには、Specialistの横の移動が当たり前に。
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タイトルについて、SIビジネスが無くなるということではなく、顧客価値と一致しないSIは崩壊するという意味と理解した。
クラウド・アジャイル・OSSといった、使い古されつつも、活用され尽くしていないキーワードを、顧客価値の向上・創造のための道具として語っている点が自分には新しかった。
SEの大部分がユーザ企業へ所属するアメリカと、SI事業社へ所属する日本の違いなど、様々な壁はある物の、工数を人日で計算する仕事の害悪は顕在化しているので、価値のある内容だった。