紙の本
ねこのモテる条件
2015/09/09 02:26
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どうぶつすっきー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノラ猫や飼い猫の世話を長いことしてきましたが、ねこは解らないことが多いです。でもモテるメスネコが子育て上手な熟女とは驚きでした。
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猫って可愛いよねの一存でかってはいけないし、餌をあげてもいけないんですねと、改めて実感。
猫のルーツから始まり、ねこの一生やひととの関係について。
野良猫と飼い猫は、どちらが幸せかなんて、結局はねこに聞いてみないと分からないのかもしれない。ただ、お互いの世界を知っている猫は、そうはいないと思うので、お互いに知らない方が幸せかも。
猫の恋愛の話は興味深かったです。発情期のメス猫をめぐる雄たちの競争。ただ、雄は子育てには一切関わらないというのは驚き。それを育てる女性は強しの世界。その後、メス猫は生まれた後も親のメス猫と行動を共にする。一方でオスは寅さん状態で縄張りから出ていく。
猫のいる生活ってなんか良いなと思えてしまう。最後まで、面倒をみないといけませんが。
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<目次>
第1章 ねこ小史
第2章 魅力はどこから来るのか?
第3章 ねこの誕生
第4章 恋と青春
第5章 老後のくらし
第6章 けことひとの幸福な関係を求めて
<内容>
九州玄界灘に浮かぶ相の島で7年間にわたって野良猫の調査フィールドワークをおこなってきた著者。ねこへの愛情が伝わる本である。それはペットとして「ネコかわいがり」をするのではなく、生き物として人格(?ねこ格?)を尊重したうえでねこと付き合おうという精神が溢れているからだ。そんなに新しい知見があるわけではないが、きちんとした知識を得るのはいい本だと思う。
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【その魅力のひみつに迫る】媚びない、群れない、あせらない。そして、謎めいている。ねこ博士が意外と知らない、その生態と魅力をわかりやすく解き明かします。
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動物生態学者による猫の生態に関するエッセイ。最新の生物学的知見と筆者のフィールドワーク結果をバランスよく折り込みながら平易に説明した良書。猫の群の個体識別の話題は、京大霊長類研究所のサル学でも使われていた手法と思われる。
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ちょっと気になるあのコ。ボクの知らないトコで、あんなコトとや、そんなコトをしていたなんて! ますます好きになっちゃうじゃないか。
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複雑な「感情」に左右される人間に比べて、猫や他の動物の行動理由は至って簡潔で合理的。フッと肩の力が抜ける。動物学は、他者を知って自らを知るに通じるのかな。
「ねこにとって何が幸せかは、それぞれの‘ねこ’によっても違う」、そこは人間も猫も共通の理だ。
好きなものが対象の本は読んでいて本当に楽しい。
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むかし猫と一緒に生活していましたが、本書を読んで「ある、ある」とうなずく部分と、「へーそうなんだ」と新しく得られた知識もありました。いつも我々の生活の近くにいた猫ですが、学問的調査としてのノラ猫生態調査の中から、現代社会が変化してきた結果の猫と人間の課題まで、扱う視点は広がっていきます。
よいことなのか悪い事なのか分からないが、子供のころ町中で普通に見かけていたノラ猫も、今いる地域ではほとんど見かけない。丁度今頃の寒い時期、発情期の雄たちの戦いはそれはすごい声だったのだけれど。家にいた猫(彼)も、冬の寒い時期になると「オーアー」と鳴きながら外で戦い、ぼろぼろになって家に戻り力尽き、じっと傷を癒していました。
人間と猫の関係は古く1万年以上も前に遡り、穀物を荒らすネズミを捕食する猫と人間の利害の一致から、家畜としての猫が作りだされた。あくまでも自由で個体で暮らす猫は、人に必要以上に媚びず独立している。しなやかで優美な体つき、俊敏な動きに魅力されてしまう。
それにしても「猫の集会」の意味は今でも分かっていないとは知らなかった。何回か遭遇したことはあるが、じっとただ集まっているだけで何をするでもない猫集会。やはり猫はミステリアスな魅力を残します。
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17年間猫を飼っていた身としては、野良猫中心の内容だったので、少し物足りなさを覚えてたが、長期間にわたる研究の成果が詳しく記述されていて、大変勉強になった。少なくとも近所の野良猫を見る目が変わったし、喧嘩をしている様子も面白く見守ることができるようになった。NHKの番組で、この本に書かれている内容が少し紹介されていたのもあり、とても印象に残るものとなった。
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ノラネコロジーとは<野良猫+エコロジー>のことだそうで、玄界灘の島に渡って200匹の野良猫を7年間も観察を続けたネコ博士が開発した学問の新ジャンルである。センスの良さはこの命名を見れば一目瞭然、ブリジット・バルドー全盛期の頃のフランス映画のような話や同性愛に走る猫の実例等々、じつにおもしろい。
それにしても野良猫の子猫で1歳まで生きていられるのは五匹に一匹、平均寿命は飼い猫の3分の1の5年前後というのは驚くばかりである。野良猫はサバイバルの達人なのだから、プライドも見識も高くて当り前とあらためて知った。
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友達に新書を読めと言われ始めて自分で買った一冊。どちらかというと犬派の私でも笑顔になってしまいそうな事がいくつも。家で飼っている猫の見方、近所の野良猫の見方が変わったような気が無くもない。
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初めて知る話や、知っているようで知らなかった話も多く、ネコ好きなら当然のごとく楽しめる。しかし、いちいち読者に語りかけるような、妙に馴れ馴れしい文体はどうしても好きになれない。子供向けの本ならともかく文春新書の一冊で、著者はバリバリの動物学者だ。もう少し客観的なスタイルで書いてもらわないと、面白い内容も安っぽく感じられてしまう。一冊の本として、この点が何とも残念だ。これは著者と言うより編集者の責任だろう。
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九州大学による、相島の猫の研究には昔から興味を持っており、調べたこともあったのだが、それが新書かされてとても嬉しい。猫本来の自然な姿を粘り強く研究している点に賞賛を与えると同時に、私もこのような仕事に携わりたいと思った。
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飼いねこ、ノラねこ それぞれがどのような一生を送るのかが、丁寧に説明されています。
ねこは、ネズミなどを獲る動物として歓迎され、人間と同居するために適応してきた「家畜」の一種。
ノラねこが自由に生きているように見えても、住む場所が、例えば都市と漁村とでは生き方が大きく変わり、寿命もずいぶん差があるようです。
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1966年生まれの山根明弘さんの「ねこの秘密」、2014.9発行です。玄界灘に浮かぶ小さな島に家を借りて、7年間、200匹のノラネコすべてに名前をつけ観察しながら過ごした著者のねこたちへの限りないラブコールです(^-^)ねこの秘密は、とりもなおさずねこの魅力ですね。①寝顔②しっぽをピンと立てて餌をねだる姿③出窓のガラス越しにじっと外を眺めている物憂げな表情④なにげないしぐさの中に見え隠れする獲物を瞬殺するハンターの身体能力⑤日に何度も目を細めながら行う毛づくろいの姿・・・etc。きりがないですね(^-^)